目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

20250430 モノカキさんのプロット

 こんにちは~、休みの日も大体早起きトモユキ9:54です。

 4月ももう最終日。明日から5月で、2025年はもう1/3終わっちゃうんですってよ奥さん!


 世間はGWまっさかりですが、僕は相変わらず書き物ばっかりです。昨日はちょっとだけ、バイク乗ったけどね。

 たまには乗ってあげないと、すーぐヘソ曲げて動かなくなっちゃいますから、バイクって。

 でもGW終わったら、久しぶりにバイクツーリング行きたいなー。道も空いているし宿泊費も安いからね。

 とか言いつつ、フリーランスになってから一度も一泊ツーリング行ってない件。うーん、会社員の頃の方が遊べるなんて、思ってもみなかったなあ。


 ところでネオ書きコン、参加する予定なんですけど……プロットが全然進んでません!

 1万文字なんだからとりあえずパパっと冒頭書いて出しちゃえ! と思わんでもないけど、一次選考突破すれば最低でも10万文字書かなきゃならない。どうせ書き始めるなら、完結まで書ききれるプロットを組んでおきたいんです。


 というわけで、今日はちょっとプロットについて語ってみようかなと思います。


* * *


 まず小説を書こう! と思った時。

 人はプロットを書く人(プロッター)と、書かずに本編を書き始める人(パンツァー)の2パターンに分かれます。

 これはもう、どっちが良い悪いはないです。その人の執筆スタイルによるので。


 僕はプロッターですけど、例えば5000文字以下で完結する短編なんかは、プロット作らないで書く場合もある(作る場合も当然ある)。

 10万文字クラス(=本一冊分)だと、プロットだけで1~2万文字になったりもしますよ。

 しかも、プロット作って本編書き進めてる間に、もっといいアイディアを思いついたりもする。

 そういう時は、プロットに追記していく事もあります。それでその後の展開が変わったり、既に書いた部分を改稿して整合性取らなきゃいけない事もある。それをプロット上で見直す。どこから直せばいいのか。どこを変更すべきか。もちろん、本編だけ直しちゃう場合もあるけどね。


 プロッターでも、ここまで詳しく書いてない人も多いと思います。それでいいんです。

 同じプロッターでも、プロットに対する考え方や比重って、人それぞれですから。

 つまり、正解がないのがプロットなんです。

 唯一言える事は、プロットは小説を完結させる事、面白くする事が一番の目的です。

 なので、自分のやり方やスタイルに合ったプロットを見つけられれば、それが一番なんだと思います。


 ではトモユキのプロットは、どんな感じかと言いますと……まずは企画書を意識してプロット作ります。

 編集者にアイディアを見せるイメージで「これ面白そうだね」と言ってもらえて連載がスタートするような。

 ちょうどネオページの契約作品の連載を始める時の、プロットと同じですね。


 それでは、現在連載中の契約作品「スリJKと推理令嬢」のプロットを例として、説明してみましょう。


* * *

---全般---

【タイトル】

スリJKと推理令嬢 ~氏立探偵と錬金金貨~


【文字数】(完結までの予定文字数)

30万文字


【作品ログライン】(一文で)

スリの天才女子高生と、財閥内でトラブルを解決する氏立(しりつ)探偵の令嬢が、古代の錬金金貨で異能を得た蒐集家(コレクタ)相手にコインを取り戻す話。


【作品の見所】(短く)

相手がどこにコインを持っているか推理令嬢が推理で見極め、スリJKがバトルでスリ取る。

コインを全て集めると手に入る万能薬。それを欲する各陣営の思惑、使い途の謎。


【作品ジャンル】(短く)

百合 X 異能 X ミステリー


【ストーリー概要 】(1000文字以内)

※ここに、現時点でイメージできている物語の梗概(最初から最後までの要約)を書きます。


【世界観設定】

※物語舞台の説明。特殊な固有名詞は次で説明しているので、ここで書いてもOKです。


【特殊用語】

錬金金貨(クリソピアコイン):コインもしくは金貨と呼ばれる事もある。

20世紀最後の錬金術師フルカネリが錬金したと言われる五枚の金貨。五感の一つが裏面にデザインされている。

コイントスすると自らの所有者――蒐集家の元へ飛んでいく性質を持つ。

偽造天賦(コインド):

錬金金貨が司る五感の一つに関わる異能。後天的天賦の才。蒐集家に備わる異能の事。


---キャラクター設定---

【主人公1】

有海藍海(ありうみあいみ)主人公

17歳。家出した母の帰りを待つ女子高生。合気道の道場仲間・大将に誘われ、蕎麦処・合気庵でアルバイトをしている。

茶髪ポニーテールで活発そうなイメージ。瞳も薄茶の琥珀色。胸はCカップ程度。身長158cm


【主人公2】

葉室みひろ(はむろみひろ)

17歳。葉室財閥後継者の妾の子。9歳で母が病死すると、専属近侍・井原伊織を必要とするため、他の妾の子と比べ常にトップクラスの才媛である事が求められた。

黒髪ロングで前髪ややぱっつん気味。大きな紫目と、大きな(Fカップ)胸。身長162cm


【他主要キャラ】

※味方キャラ・敵キャラに分けてもいい


【他脇役キャラ】

※脇役も一応。章が進んでいくと出てくるキャラなど。後から付け足す事が多い。


---ストーリー構成---

※序盤、中盤・終盤で、どのようなイベントがあるのか。それによって最終的にどのようなラストシーンになるのか。

まずは大枠で決めておき、書き進めるうちに訂正・追記を重ねていく。


* * *


 大体この辺りを決めておけば、書き始める事ができると思います。

 ちょっとピックアップして補足していきますね。


【文字数】(完結までの予定文字数)

 これが一番重要なくらい、重要です。

 というのも、最後のストーリー構成で序盤・中盤・終盤のイベントを決める時に、目安となるからです。

 例えば10万文字完結作品であれば、序盤のイベントは2~4万文字付近で書き終わりたいです。その後中盤イベントが4万~7万文字になり、終盤イベントが7万~10万文字になる。

 こうやってどの文字数時点でイベントが始まり終わるか、しっかり管理できていれば中だるみしない、締まった小説になると思います。構成力・バランスを良くするためには、文字数を意識する事が必須です。


【作品ログライン】(一文で)

 ログラインとは「○○するお話」の○○に相当する作品概要を一文で言い表せるかのチェックのために書きます。

 例えば人にログラインを話してみます「実は○○するお話考えてるんですけど、読んでみたいと思います?」

 この時点で笑ったり喰いついたりしてくれると、その作品はいわゆる「引き」の強い作品と判断できます。

 もし微妙な反応だったら、もっと喰いついてくれるように、物語の要素だったりキャラを練り直しましょう。


【作品の見所】(短く)

 これもログラインと似てますが、より具体的に作者が考える「面白かろうポイント」ですね。

 例文だと推理要素と謎要素、バトルシーンが絡み合った物語として認識でき、長尺30万文字でも楽しめそうな要素がてんこもりだなと、印象付ける事ができるはずです。そのはず、ですw


【作品ジャンル】(短く)

 ここはミスマッチを防ぐために書きます。例えば「純文学」だとラノベには向かないですよね。

 他にも「SF x ミステリ」だと、今のニーズに合ってないかもしれません(あえて狙ってもいいけど大抵失敗する)

 相手が求めている(例えば公募で通りやすい)ジャンルを的確に付いているか。ジャンル選定は本当に大事です。


【ストーリー概要 】(1000文字以内)

 これは始めから終わりまで全部書く事が大事です。公募でも、梗概の提出はほぼ必須事項です。

 これが書ければ完結までキッチリ書けるでしょうし、書いてみたら作者自身、なんかつまんないな、というイメージを持つかもしれません。それでいいんです。

 だったらそれを、どういうストーリー展開にすれば面白くなるか、書きたくなるかと、考える事が大事なんです。


【世界観設定】

【特殊用語】

 これらは、整合性や狙いのチェックですね。その世界観にその設定で矛盾はないのか。

 似たような設定がどこかの作品にあって、読者に二番煎じと思われないか。その作品より面白いか。

 この世界観や設定で、読者に何を面白いと思ってもらいたいのか。

 これもストーリー梗概同様、面白くなるまで頭をひねって考えましょう。


---キャラクター設定---


【主人公】

【他主要キャラ】

【他脇役】

 ラノベでキャラクターデザインは大事です。特に主人公とヒロインは。

 どちらも背景や特技だけではなく、性格、外見、印象的な見た目のアイコン、等を決めておきましょう。

 二人が、もしくは主要キャラ含めて数人が、話したり協力したり敵対した時、そのお話は面白くなりそうですか?

 キャラ同士の会話の時、思わず笑ってしまうようなセリフ、ツッコミ、書けますか?

 そういう視点に立って、決めていくといいかもしれません。


---ストーリー構成---

 ここから先は、より具体的なストーリーの構成ですね。

 例えば1話~8話、2万文字として、どんな話をそれぞれ書くのか。ヒキはあるのか。

 そんなに詳しく書かなくてもいいと思います。もしくは、もうここに本編書いちゃうくらいでOK。


 スリスリは30万文字超えの超大作なので、章毎にストーリー構成を書いていました。

 大体一章でひとつの区切りが付くお話なので、連作短編みたいなイメージですね。

 そのためプロット書き始めはそれこそ一行くらいしか書いてなくて、後からより具体的に書いていきました。

 10万文字クラスであれば、序盤・中盤・終盤、それこそ起承転結・序破急・神話の法則などのフォーマットを参考に、書いていってもいいと思います。


* * *


 ふぅ……1時間半も書いてた。疲れた。

 とにかく、僕はこんな感じでプロット書いてます。

 これが正しい書き方だとは思ってないし、自分にとって完璧なやり方だとも思ってません。

 今後も、他の人のプロットや脚本術を参考に、ブラッシュアップしていきたいですね。

 皆さんも、この項目はプロットに付け加えてもよさそうだなと思ったら、そうしてもらえれば。

 そうやって常にアップデートしていくのが、良い作品を書くためのプロットだと僕は思います。


 でも僕の場合、プロットを書かないで書き始めるより、プロットを書いて書き始めた方が速く仕上がるし面白いです。

 なぜなら、プロットの段階でつまらないものを、書き始めないで済むからです。


 これがプロットを書く最大のメリット。

 皆さんは、どんなプロットを書いていますか? 



この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?