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第二十一話 ダラド帝国 内部資料

【ダラド帝国特殊生物兵器部隊 『三号作戦』報告書 第十二号】


【概要】

 生物を意のままに操作する楔型魔道器具(※)をドラゴンに使用。ラーヤミド王国ディーザ侯爵領へ打撃を与え、可能であればそのまま王都へ侵攻する。


 ※北部高原にある第七古代遺跡より発掘された遺物三号。


【過程】

 第一から第十一号報告書参照。


【結果】

 観測員の報告を総合するとラーヤミド王国の新型ゴーレム(※)より作戦は頓挫。

 ディーザ侯爵領へ与える損害は予想を下回ったが、ドラゴンなどの災害級大型生物への有効性は確認出来た。


 ※王国の既存大型ゴーレムとは外見、身体構造、挙動全てが異なり、まるで人のようだったとのこと。



【今後の対策】


 楔型魔導器具の再現により、簡易型の増産体制は確保済み。

 現在七十二基。

 これを野生のバボ(※)に使用し、来たる侵攻作戦にて後方撹乱に出撃させる。


 承認が得られた場合、野生のバボ数十頭の捕獲が必須。


 ※中央平原に生息する大型の草食獣。

 帝国で飼育しているものは不整地で馬の代用としている。

 最初の目標は王国第八直轄耕作地


──────


【ダラド帝国情報部 ラーヤミド王国に関する命令書 第二百八九号】


 ラーヤミド王国の新型ゴーレムに関する情報収集を最優先とする。


 その後に以下の項目を実行。


【性能に関する情報全て】

【操作している魔導士の特定、並びに拉致】


 予算制限無し。財務院は了承済み。

 派遣工作員はこの命令を優先。


 ラーヤミドの反王家派閥の貴族への技術、資金提供は一段階制限枠を下げ、協力を要請。


──────


【ダラド帝国兵器省 大型ゴーレム戦地組立計画書 第百二号】


・目的地

国境マヤオ平原と国境サーナス領付近.


・組立数

四体


・組立

第四十五工兵師団


・運搬人員

属国徴集兵

五千名 


・運用

第三魔導連隊


現地まで人員、部品全て行商人に扮装し運搬。

魔導核、魔導士連隊は最後尾。


──────


【帝国軍特務大隊 敵地撹乱命令書 八十九号】 

※閲覧には師団長以上の承諾が必要


ラーヤミド王国内、以下の町村にて⬜︎⬜︎活動、並びに⬜︎⬜︎への⬜︎⬜︎⬜︎を実行する。人員は⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎より派遣。同時にラーヤミド王国の⬜︎⬜︎の排除範囲を⬜︎⬜︎までとする。



──────


【帝国軍特務大隊 敵地撹乱命令書 九十号】

※閲覧には師団長以上の承諾が必要


⬜︎⬜︎⬜︎教団へ協力要請。⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎化⬜︎技術の支援を受け、⬜︎⬜︎を実行。


既に⬜︎⬜︎済みの⬜︎⬜︎の⬜︎⬜︎に指示した後、⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎を⬜︎⬜︎。


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