【ダラド帝国特殊生物兵器部隊 『三号作戦』報告書 第十二号】
【概要】
生物を意のままに操作する楔型魔道器具(※)をドラゴンに使用。ラーヤミド王国ディーザ侯爵領へ打撃を与え、可能であればそのまま王都へ侵攻する。
※北部高原にある第七古代遺跡より発掘された遺物三号。
【過程】
第一から第十一号報告書参照。
【結果】
観測員の報告を総合するとラーヤミド王国の新型ゴーレム(※)より作戦は頓挫。
ディーザ侯爵領へ与える損害は予想を下回ったが、ドラゴンなどの災害級大型生物への有効性は確認出来た。
※王国の既存大型ゴーレムとは外見、身体構造、挙動全てが異なり、まるで人のようだったとのこと。
【今後の対策】
楔型魔導器具の再現により、簡易型の増産体制は確保済み。
現在七十二基。
これを野生のバボ(※)に使用し、来たる侵攻作戦にて後方撹乱に出撃させる。
承認が得られた場合、野生のバボ数十頭の捕獲が必須。
※中央平原に生息する大型の草食獣。
帝国で飼育しているものは不整地で馬の代用としている。
最初の目標は王国第八直轄耕作地
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【ダラド帝国情報部 ラーヤミド王国に関する命令書 第二百八九号】
ラーヤミド王国の新型ゴーレムに関する情報収集を最優先とする。
その後に以下の項目を実行。
【性能に関する情報全て】
【操作している魔導士の特定、並びに拉致】
予算制限無し。財務院は了承済み。
派遣工作員はこの命令を優先。
ラーヤミドの反王家派閥の貴族への技術、資金提供は一段階制限枠を下げ、協力を要請。
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【ダラド帝国兵器省 大型ゴーレム戦地組立計画書 第百二号】
・目的地
国境マヤオ平原と国境サーナス領付近.
・組立数
四体
・組立
第四十五工兵師団
・運搬人員
属国徴集兵
五千名
・運用
第三魔導連隊
現地まで人員、部品全て行商人に扮装し運搬。
魔導核、魔導士連隊は最後尾。
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【帝国軍特務大隊 敵地撹乱命令書 八十九号】
※閲覧には師団長以上の承諾が必要
ラーヤミド王国内、以下の町村にて⬜︎⬜︎活動、並びに⬜︎⬜︎への⬜︎⬜︎⬜︎を実行する。人員は⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎より派遣。同時にラーヤミド王国の⬜︎⬜︎の排除範囲を⬜︎⬜︎までとする。
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【帝国軍特務大隊 敵地撹乱命令書 九十号】
※閲覧には師団長以上の承諾が必要
⬜︎⬜︎⬜︎教団へ協力要請。⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎化⬜︎技術の支援を受け、⬜︎⬜︎を実行。
既に⬜︎⬜︎済みの⬜︎⬜︎の⬜︎⬜︎に指示した後、⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎を⬜︎⬜︎。