音の鳴るほうへ行ってみると何やら二人の男が一人の女に追いかけれらているのが見えた。
追いかけられているほうの男と目が合う。
「こっちに来てる…?」
「そこの君!今すぐ逃げなさい!」
追いかけている女が俺に向かってそう叫んでいるのが聞こえる。
でもなぜだろうか。俺の口は勝手にその言葉をつぶやいていた。
「【神性眼:
その瞬間、自分でも何が起こったのか…わからなかった。
視界が一瞬暗転し、気づいた時には…
「ぐああああああああああ!!!」
男の一人の両手両足が、
「っ!?」
もう一人の男がその光景に驚愕しているのが見える。
「何が起きたの…??」
女も驚愕しているのが見えたが、女は即座に俺のことを観察する。
「君の所属は?」
「俺の…所属?」
二人の男を拘束しつつ女は俺に聞いてきた。
「あなた…無所属なの…?」
「所属とは何のことだ?」
「決まってるじゃない!学園よ…って、その様子だと本当に所属してないようね…来なさい。説明してあげる」
それから、どこかへ移動した。
その道中、様々なことを教えてもらった。
未成年の子は学園に所属していなければ人権を認められないこと。
現在存在している学園は5つあること。
【国家統括:グラム法律学園】
【能力研究会統括:カレラ能力学園】
【宗教団体統括:ミカエラ修道学園】
【他種族統括:百鬼夜行学園】
【神統括:神聖ラルグ学園】
話の内容はあまり覚えていないが、話の内容を要約するとひとまずどれかに所属するために種族と能力をテストするらしい。
どうやらここがその場所のようだ。
無数に見たことのない機会が存在する場所。この女曰くここが測定場所らしい。
路地裏で出会った女と離れ、代わりに試験官と思わしき男が来た。
「これに手をかざしてください」
「これ…に?」
指定されたとおりに俺は手をかざす。
「能力適正…なし、種族は…人間ですね」
「一般人…ということでいいのか?」
「ええ。この分だと【ミカエラ修道学園】に入学ですね」
こうして俺の入学先は決まったのだった。