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新しい事

 リハビリ中の食事メニュー作りの契約が成立した翌日、午前の診療を終えた俺とミミは早速、紹介されたお宅へと向かう準備をしていた。


「準備はできたか?ミミ」

「はい、私は大丈夫です、ユーイチ様はお忘れ物はないですか?」

「ああ、ちゃんとメニュー表は持ったし、大丈夫だ」

「それじゃあそろそろ参りましょうか、ミーザさん、お留守番お願いします」


 ミミの懇願を聞いて、ミーザが返答をする。


「うん、任せて、初めての事だからユーイチもミミも大変だとは思うけど頑張ってね」

「そうだな、でもまあやっていくしかないな」


 そう言って、俺とミミはミーザに見送られて、紹介されたお宅に向かっていく。それらしき家に到着するとまずミミが尋ねてくる。


「ユーイチ様、こちらのお宅ですか?」

「ああ、渡された地図によるとここのようだけど、とりあえず確認してみる」


 まず俺は家の扉をノックして中にいる住人に声をかける。


「失礼します、ミヤシタ・リハビリ・クリニックのユーイチ・ミヤシタです!本日はリハビリの往診とリハビリ中のお食事についての事でうかがいました」


 俺が呼びかけると家の中から出てきたのは女性であり、俺とミミに声をかける。


「ようこそおいでくださいました」

「初めましてユーイチ・ミヤシタです。ええっとリハビリが必要な患者さんは?」

「母です。どうぞこちらへ」


 女性に案内されて奥に行くとベッドで寝ている老婆がいた。この人のリハビリをしながら食事メニューを考えないといけないのか。


「お母さん、リハビリをしてくださるミヤシタさんという方が来てくれたわよ」

「あんたけえ、最近リハビリとかいって治療でも治りきらんところを治してれるっちゅうのは」

「はい、ミヤシタと申します」

「あたしゃ、病気で倒れてから娘がつきっきりでなせめて歩けりゃあいいんだけんどな」


 まずはスキルだな、そしてそこから弱っている部分を重点的にリハビリしていくか。場合によっては器具の貸し出しか、また新しいのをギベルトに作ってもらうのも手だな。


「夫は少し前に山の事故で亡くなり、子供達も今は別の街で仕事をしていて現状私1人でしかみる事ができないので、少しでも回復してもらうと助かるんです」

「まずは自分のスキルで治療では取り除けなかった後遺症を取り除きますが念の為、これで診察させてください」

「それは?」

「これをかざすとどこに後遺症が残っているかが分かりますので」


 まずは照射診断レントゲンの出番だ、そこからリハビリメニュー、そして食事メニューを考えないとな。

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