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1章 悪役令嬢、少女期編。

私、悪役令嬢に転生してしまいました!

頭上に植木鉢を食らった強い衝撃により悪役令嬢だったセリスティア・K・クラリスロードは前世の自分の記憶を思い出してから3日後、自室のベッドに寝に伏せた私の意識が戻った。


セリスティア「ふわあ……。」


欠伸をしながら上半身を起こすと同時に自室にメイドが入って来ると突然意識が戻ったばかりのセリスが起き上がった姿を見て思考停止をする。


メイド「あわわわわ………。」


セリスティア「ん?あら、お早う。」


平然とした顔で私はメイドに挨拶をすると。我に返ったメイドは驚きながら自室を出て行った。


メイド「お、おおおお嬢様の意識が戻ったああああっ!!だ、旦那様ぁ!!奥様ぁぁ!!」


セリスティア「………はい?」


それから暫くして、部屋にさっきのメイドと共に私の両親らしき貴族風の夫婦が私の姿を見つめると、主に、母親は心配そうな顔から泣き顔へと変わり直ぐ様に私を強く抱き締めた。


母親「ああっ!良かったセリスティア!貴女が無事でいて本当に良かったわ!!」


父親「覚えてるか!?落ちて来た植木鉢が頭上に強くぶつけて酷い出血とは言え、数日間床に伏せていたんだ。」


説明するとこうだ。何時もながらの傍若無人は庭園を駆け出してる途中に使用人が両手に持った植木鉢を滑り落としてしまい。そのまま私の頭上にダイレクトに直撃、多量出血する程の怪我を負い、意識を失ったそう。


治療を施した主治医の話によれば、本来なら即死になる筈が私は産まれながらに生命力が高いせいなのか奇跡的に助かったそうらしい。まあ、もし植木鉢が当たらなかったら現在いまの私にはならなかったそう。


そうそう。テラスの掃除中に植木鉢を落としてしまった使用人は本来なら即刻解雇だけれど、私の強い希望で取り消しをさせておいたわ、何せ人間誰だって失敗はするんだし、それに私のせいで解雇クビ何てさせたら逆に責任を感じてしまうわ。


あ、でも、傍若無人だった娘が使用人相手に慈悲を与えた事で、この時の両親は驚きを隠せなかったわね。やっぱり頭を打って正解なのかしら?


私が意識を取り戻した翌日。


朝、ベッドから起き上がると父が見た事も無いメイドを連れて私の部屋に入って来た。


父親「ああ、お早うセリス。朝起きて突然だが、彼女は今日からお前の世話係として新たに雇い入れた。」


レイラ「レイラ・スクルドと申します。今日付けながら、当屋敷ではまだ見習いと言う立場の身ですが、貴女のお付きとして御世話致しますので何卒宜しくお願い致します。お嬢様。」


見た目からして私より少し歳上、もとい小学校高学年くらいの年齢のメイドは礼儀正しく私に向けてペコリと挨拶をする。


セリスティア「ええ、此方こそ宜しくねレイラ。って!?」


その時、セリスティアはレイラのある身体の一部を見て驚愕する!!


セリスティア{なっ!?む、胸が大きいっ!!}


まだ年齢が小学生とは言え何て胸の大きさなの!?対する私は、まだ強いて言うならば平らのまま、まだ成長期段階じゃないって感じね。


レイラ「ん?あの、如何なさいましたでしょうか?」


セリスティア「え?な、何でも無いわ!」


父「本来ならお前が12になったらお付きに着く予定だったが、あの様な事故がまた起きてしまうと大変としてこのレイラを付かせる事にした。」


成程ね、両親に蝶よ花よと過保護に育てられた影響か、また。あんな事故が起きても可笑しくは無いと私お付きの使用人であるレイラを雇っても可笑しく無いからね。特にこの父親は貴族ながら仕事熱心だけど屋敷では親馬鹿と言う立場に切り替えちゃう始末。


父「む、そろそろ工房へと向かう時間帯か、セリス、念の為に一応言っておくが部屋を出る事は許すが屋敷の外へ出ては駄目だぞ。途中、また倒れてしまったら大変だからな。ではレイラ、後の事は頼んだぞ。」


レイラ「畏まりました旦那様。」


父は「では行ってくる。」と私に伝えると仕事場である工房へと向かい、私の部屋を後にし退室した。さて、突然ながらに新しく仕えたばかりのメイドのレイラと2人きりで悪いけれど。何時までも寝巻き姿って訳には行かないしそろそろ起きましょうかなっと。


セリスティア「よいしょっと。」


ベッドから起きる私は直ぐ様にクローゼットがへと近付くと颯爽にレイラは自分に着替えを任せて欲しいと


レイラ「お、お嬢様?お、お着替えの方は私が。」


セリスティア「その位は大丈夫よ!私を幾つだと思ってるのかしら!?7歳とは言え、自分の事は自分でやるわ!」


そう言うと私はクローゼットを開け、衣服を1着取り出そうとするが。


セリスティア「………。」


あれ?そもそもこう言ったドレス型の服ってどうやって着込めば良いんだっけ?


レイラ「お、お嬢様。」


セリスティア「………レ、レイラ。」


レイラ「は、はい、何でしょうか?」


セリスティア「や、やっぱり着替えさせてくれないかしら?しょ、正直こう言った服ってどう着れば良いのか分からないから。」


レイラ「………畏まりました。」


結局、自分の着替えはレイラに任せる事となったとさ。

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