私は
少女「………誰、ですって?」
彼女はプルプルと身を震えさせる、不味い!私何か怒らせてしまっちゃったかな!?そう思ってると。
少女「お姉ちゃんよ!」
セリスティア「………はい?」
少女「だ・か・ら!お姉ちゃんよ!お姉ちゃん!」
少年「あ、姉上、も、もしかしたらセリスティア姉様は頭を打った衝撃で僕達の事。」
少女「嘘でしょ!?じゃあ、セリスティアはアンタは疎か、私の事すらも?」
何も言わずに少年は頭を縦に頷き答える。
どうやら私の事を知っている人物達だ。それも親密的な関係の。でも、もう1人のあの少年の顔、何か何処かで見た事がある様な…。
そう思ってると少女は私の両肩をガシッと掴みながら、必死な顔で叫んだ。
エレイナ「私よ!エレイナ・G・ルークディオス!!貴女のお姉ちゃん!!」
セリスティア「エ、エレイナ……はっ!!」
ちょっと待って。エレイナ・G・ルークディオス。その苗字って確か攻略対象の1人であるノービスと同じじゃ!?
エレイナ「ん?どうしたのセリスティア。お前は何時も私の事をお姉ちゃんって呼ぶじゃないの。ほらっ!お姉ちゃんって呼んで!!」
少年「あ、姉上、そ、その、落ち着いて……。」
エレイナ「うっさいオドオドノービス!!」
ってかエレイナ何て言ったの?ノービス?ノービスってあのノービス!?もしかしてこの一見オドオドとしそうな草食系の少年はあのノービスなの!?
可笑しい!?普段の見た目からして筋肉質とは無縁の痩せ細った容姿をしている、あ、そう言えば確かノービスは幼い頃に寄宿制の兵学校出身で高等部からの途中入学だって攻略本に記入されていたわね。
そ、それはそうとこの現状をどうにかしないとね。
セリスティア「え、えっと、その…お、お姉、ちゃん?」
取り敢えず、私はエレイナをお姉ちゃんと呼び応えるとエレイナは私に飛び付き、ぎゅっと抱き締めた。
セリスティア「きゃっ!?」
エレイナ「良かった!やっぱりお前はそのままだったか!!お前が頭を打って酷い血が流れる程の大怪我を負ったって聞いて驚いたが、本当に何も無くて良かったよ。」
ノービス「セリス。本当に大丈夫?」
セリスティア「ええ、もう大丈夫よ。」
エレイナ「でも良かった。もしあの怪我が原因で死なれてしまったら私…。」
そう言うとエレイナは悲しげな顔をし今にでも泣きそうな眼と化する。ヤバい、折角の友人の来訪にいきなり泣かせたりしたら私が悪役令嬢扱いされてしまう!取り敢えず謝っておこう。
セリスティア「ご、御免なさいお姉ちゃん。もう二度と心配させないから。だからもう泣かないで。」
エレイナ「セリス〜〜もうっ!お前と来たら本当に可愛いわね!!」
再びエレイナにぎゅっと抱き着かれる私、少し力加減は増してるけれど、何か抱き着かれた瞬間、また柔らかい感触が私の左腕に触れ感じた。
セリスティア{ま、また大きな胸が、私の左腕に当たってるんだけれどぉぉぉっ!!}
レイラ「エレイナ様!何時までも家のお嬢様を抱き締め続けるのは止めて下さい!これ以上続ければ窒息してしまいます!!」
エレイナ「あら?別に良いじゃないの。折角数日振りに会えた愛する妹分との対面何だぞ!メイドの分際でそんな権限があると思うな!!」
レイラ「………生憎、御言葉を返すのですがエレイナ様、客人である貴女様にこの様な発言は失礼致しますが。流石に度が過ぎてるのでは有りませんでしょうか?」
レイラはニコニコと微笑んでいるが、眉間に
しかしレイラの猛攻はまだまだ続く。
レイラ「例え実の姉妹でも何でも有りませんのは分かりかねます、しかしです、お嬢様は
エレイナ「………。」
流石はレイラ、私を含めたこの面子の年長として決まってる感じ、流石のエレイナもこんな事を言われては黙るわよね。そう、私は思っていると黙っていた筈のエレイナの口が開いた。