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第295話 ユキ脱出

 「だからさっき行っとけばいいって言ったのにー」


 「えへへ、ごめんなさいです」


 ユキのトイレ発言の後、ドーロはため息をついてユキと一緒に歩いて、体育館近くのトイレに来ていた。

 ちなみに他の子供達は現在ウマヅラとルクスが連れていってる、後で遅れてユキは合流するのだ。


 「ほーらー、外で待ってるからねー」


 「はいですー」


 ユキはトイレに入り考える。


 「さて、ここからですね......どうやって出ましょ」


 ユキが何かないかと周りを見回すと


 「わ!ユキは運がいいです!」 


 ユキがたまたま入ったのは一番端のトイレで窓があった!


 「ここまであれば完璧です......せんせぇ!おなかいたいのでちょっと時間がかかりますです!」


 「はーいー、大丈夫ー?せんせーは居るからゆっくりねー」


 「はーいです!」


 誰から習った訳でもないが子供ながらに悪知恵が働くユキ。

 そして


 「ん......しょっと......!」


 窓をゆっくりあけて小さな身体でなんとかよじ登り......


 「脱出成功でーす!」


 ユキは無事トイレの裏へ脱出した。







 「後はあの声の人の所に行くだけです!」









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