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第305話 文化祭打ち上げ

 「文化祭終了おつかれさまー!かんぱーい!」


 「「「かんぱーい!!」」」


 文化祭も無事終わり、打ち上げ会場は市場の居酒屋!

 マッスルファイターズのリーダー・マッスルの「飲める人だけでどう?」の一声で、俺とルカ、女パーティーの面々が集まった。


 未成年の《ござる》達はお留守番。……まぁそりゃそうだ。飲めない打ち上げとか地獄だからね!


 俺はグラスになみなみ注がれた《チェストブレイク》を一気飲み。ぐびっ……ぷはぁ!うめぇ!


 「ぷはぁっ!美味しっ!」


 「いい飲みっぷりだ!これは俺も負けてられないな、マッスル!」


 「おうよ!俺の筋肉は酒でできている!すいませーん、《チェストブレイク》もう二杯おかわりー!」


 ちなみに、注文するときはちゃんと周りのグラスが空いてるかチェックしとくのが社会人マナーだぞ☆


 「アオイ……ちょっと酔ってるのじゃ?」


 「こんなの酔ってるうちに入らないって!」


 「この酒……この店でいちばん強いやつらしいのじゃが……」


 と、そんなこと言ってる間に、またおかわりが届いた!


 「ふふっ、ルカ、こういうのはね、一杯目は一気飲み。次はこうやって——」


 お酒をちびっと飲んで、肉をぱくり。


 「こうやって料理を楽しみながら飲むのが通なんだよ?」


 「ほ、ほう……なるほどなのじゃ……。ん、んっ……ごくっ……のじゃぁぁ……」


 「よーし、いいぞー!」


 俺も負けじと一気飲み!きくぅ……!


 「《チェストブレイク》もう二杯おかわりー!」


 「ちょ、ちょっと待つのじゃ!?今言ってた飲み方と真逆じゃろがい!」


 「なに言ってるの!“飲むときは一緒に!”って言葉知らない?死ぬときも一緒って感じのアレだよアレ!」


 「初耳なのじゃ!!」


 ハッハッハ!と周囲も大笑い。いい感じに場が温まってきたところで——


 「ねぇアオイちゃん、聞いたわよ?《美少女コンテスト》優勝したんだって?」


 「うっ……」


 できれば触れてほしくなかった記憶が……。男で優勝とか、マジ黒歴史!


 「ほう、それは納得だな。アオイの魅力は万人に通じる……この胸筋マッスルも認めてる!」


 そう言ってマッスルリーダー、なぜか上半身裸に。

 見事な胸筋がピクピク……え、なにこれ、面白すぎんだけど。


 「すごっ!触っていい?」


 「もちろんだとも!マッスルに遠慮は無用!」


 「リーダー!独り占めはズルいぞ!」


 他のマッスルメンバーも次々脱ぎ始める。いや裸率高くね!?


 「それなら僕も脱いじゃおうかなー!」


 「やめるのじゃーーー!!」


 「ルカ〜、いいじゃん〜!男は脱ぐ時は脱ぐもんだよ〜!」


 「お主、女じゃろがい!!下着姿ならまだしも、公然はアウトじゃー!!」


 ……あっ。そっか、俺って女だったわ。危ない危ない。

 女って不便だなー、上脱いだだけで通報されるなんて。


 「さーて!どのマッスル触っちゃおっかな~♪」


 「……お主が甘い声出すと、他の客が一斉に振り返ってくるのじゃが!?」


 ぐびっ! お酒もう一杯!くぅぅぅぅ!!


 「よし、こうなったら僕が脱いで——!」


 「だからやめるのじゃー!!」


 ……そんなこんなで、文化祭は幕を閉じたのでした。


 「《チェストブレイク》おかわりぃぃぃぃ!!」











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