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第18話:雪乃の帰還と天災(天才)の来襲6:次回予告



店内で第一王子を見つけた花が、不思議そうに尋ねる。

「ねぇ、あれは誰?」


月が笑いながら答える。

「花、あれはこの国の第一王子よ。」


花は驚いて目を丸くする。

「王子がどうしてこんな庶民的な喫茶店に?」


月はいたずらっぽく微笑んで言う。

「私たち、一応王女でしょ?でも、それは内緒だから、この店は外から見ると普通の喫茶店ってことになってるの。」


花は納得しながらも、さらに首をかしげる。

「じゃあ、どうして王子がここに?」


月が意味深に微笑みながら雪乃を見て言う。

「あれは、雪姉様が目当てなのよ。」


花は目を輝かせて「へぇー?」と興味津々。


雪乃は顔を赤らめながら否定する。

「ちょ、ちょっと!月、変なこと言わないで!」


そのやり取りを見ていたクラリスが弥生に小声で尋ねる。

「第7王女の花姫様?それじゃ雪乃様や月様は?」


弥生が少し困ったような表情で答える。

「雪姫様は第3王女、月姫様は第5王女です。」


セリーヌも興味津々で加わる。

「姫様たちは何人姉妹なのですか?」


弥生が微笑みながら答える。

「7人姉妹です。花姫様が一番末の姫様です。」


クラリスとセリーヌは驚いた表情を見合わせながらも、納得したように頷いた。


その様子を見ていた忍がポツリと呟く。

「あとの4人の姫様たちが押しかけてきたりしませんよね?」


弥生が力なく笑いながら答える。

「しないと思いたい……。」


その場の空気が一瞬ピリッとする中、月が明るく笑いながら言う。

「さぁ、次の新作スイーツを準備しましょうか!雪姉様も花も楽しみにしてるわよ。」


雪乃は溜め息をつきながら言う。

「本当にこの店、大丈夫なのかしら……。」


次回、「ミルクセーキとバナナパウンドケーキ」。予想外の展開が待ち受ける!



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