ギルドの執務室。
引き続き私はファナンレイリとリンネ、マルレットとお茶を楽しんでいた。
「ねえマルレット?あなた、あの里の外には行った事あるの?」
「うん?あー、特にはないかな。森では沢山魔物とは戦ったけどね?…ほら、私一応ずうっと修行積んでいたからね」
すっごく素直で可愛らしい彼女。
流石はハイエルフの血を引いているだけあって凄く可愛いし、実年齢はすでにリンネと同じくらいだった。
今彼女は見た目15歳程度ではあるものの227歳。
レベルだって142。
称号『バナー』も相まって、彼女の居る戦場はまさに幸運が降り注ぐ。
「そっか。ねえ、今回の作戦が終わったらさ、女の子皆でお出かけしようと思っているんだよね。マルレットも一緒に行かない?」
「ふえっ?!ほ、ほんと?!…うわー、めっちゃ楽しみ♡」
ピョンピョン飛び跳ねるマルレット。
何気に幼い様子の彼女は可愛らしい。
「そう言えば私も精霊王になってからは殆ど外出したことないや…美緒、私も連れて行ってくれるの?」
ファナンレイリがなぜか顔を赤らめ私に問いかける。
「当たり前でしょ?レイリは私の大親友なんだから」
「っ!?う、うん」
照れるレイリ。
めっちゃ可愛い♡
「コホン。それで今のところトップ5だけは同期できたけど?他の皆も教えてくれるつもりなのかな?」
「うん。とりあえず称号を持っている人と、メインキャラクターについては同期必要だと思うの。流石に多いから、全員分はぼちぼちでいいかな」
リンネの問いかけに私はにっこり笑い返事をした。
そして精神を集中させる。
「じゃあ続き、やるね」
※※※※※
次はレベルと称号で整理しようと思う。
まだ覚醒していない称号持ちもいる。
もしかしたらナナとロッドランドみたいに変わる場合もあるのだろう。
取り敢えず今わかっている範囲で私は思い浮かべた。
※※※※※
ランルガン。
メインジョブ格闘家、サブジョブ探究者。
メインキャラクターの一人。
ドラゴニュートの男性107歳、レベル212。
称号『ブレイクスルーパーソン』突破者。
とんでもない破壊力と防御力を誇る、まさにギルドの鉾(ほこ)。
マールデルダ。
『疾風』の二つ名を持つ超絶強者。
ジョブは忍、サブで気象士。
メインキャラクター。
魔族の男性87歳、レベル202。
今のところ称号は発現していないが、彼はそのうち目覚めるはずだ。
それでも現在戦闘最強。
ミリナと結ばれさらに力を増している超越者。
ガーダーレグト。
ヒューマンの女性4010歳。
レベル199。
メインキャラクター。
魔導の極致『魔導覇王』と言う珍しいジョブに最近転職した。
私のお姉ちゃん♡
最近ドルンとの距離が近い。
私はレグにも女性の幸せを感じてほしい。
コホン。
レルダン。
ヒューマンの男性、42歳だが、今はスキルで20歳程度の見た目の超絶イケメン。
レベルは198。
ジョブ『殉教騎士』
アーツ『朧月下』の使い手。
特殊スキル『時を超える愛』の習得者。
…私に『子を産んでほしい』と告白してくれた人…
あうっ♡
コホン。
ガナロ。
破壊神、210歳。
レベルは193。
私の隔絶解呪でほとんどの力を失ったけど、今だ物理はギルド内でもほぼトップ。
10歳くらいの見た目の美少年。
最近けっこうな頻度で一緒に寝ているよ。
私にすっごく甘えてくるの。
めっちゃ可愛い♡
ドレイク。
ジョブはデストロイヤー、サブジョブ諜報。
魔族の男性、83歳、レベル186。
現在我がギルドの諜報部隊長。
メリナさんと結ばれて最近力をさらに増している。
リンネ。
創造神、210歳、レベル179。
メインキャラクター。
ガナロとマナレルナ様と再会したことで力を増した。
私の可愛い妹♡
…私には感知できていないけど…
貴女称号、持っているよね?
いつか…
教えてくれるのかな?
なぜか目を逸らすリンネ。
うん。
きっと今じゃないのよね?
ノーウイック。
ホビットの男性45歳。
レベルは173。
称号『コンシーラー』隠蔽者を持つ。
メインキャラクター。
ジョブは『盗賊王』と言う珍しいものについている、私でも解けない技術の持ち主。
女癖が…コホン。
でも彼、あれから私のギルドの仲間には一切手を出していない。
ちゃんと約束は守ってくれている。
まあ…
目つきとかは結構やばいときあるけどね?
ハハ、ハ。
アザースト。
ヒューマンの男性でマキュベリアに眷族化された不死の男性。
2363歳でレベルは170。
『英雄の剣聖』と言うこの世に一人しかいないレアジョブの持ち主。
マキュベリアを本気で愛している。
よくよく聞けば昔この大陸にあった小国の王様だったみたい。
ザッカート。
魔族とヒューマンのハーフの男性。
レベルは168。
『極道』と言う珍しいジョブについているメインキャラクター。
彼も…その。
わ、私に告白してくれた男性。
とってもカッコいいの…あう♡
エルノール。
ヒューマンの男性、24歳。
レベル167。
『神従信者』と言う何気に恐い響きのジョブについている超絶イケメン。
スキル『完全回復』『転移』を持つ、チートの存在。
たぶん…今私が一番好きな人
…うう、恥ずかしい。
コホン。
サブマスター権限を持つ。
※※※※※
私の『同期』の途中なのだけれど…
何故かリンネがジト目で私を見つめていた。
「うう、な、何よ?その目」
「うん?…美緒はモテモテだなって。レルダンにザッカート、エルノール…あんたマジで逆ハーレムでも作るつもりなのかしら?」
「ひうっ?!そ、そ、そんな…」
「うん。美緒モテまくりだね。3人ともすっごくかっこいいし?」
なぜか話に入ってくるマルレット。
素直な真直ぐな瞳。
私は顔を染めてしまう。
「はいはい、二人ともその辺で。美緒?続きお願い」
「う、うん」
うう、ナイスフォローだよ?レイリ。
流石は親友!!
私は赤い顔を何とかやり過ごし、さらに思考を巡らせた。
※※※※※
柳生十兵衛。
ヒューマンの男性。
メインキャラクターの一人で称号『レジェンダリーソードマン』伝説の剣豪を発現させた。
妖刀『ムラマサ』の適合者。
レベル165。
2000年前マサカドに殺されたトポの生まれ変わり。
現在は私の隔絶解呪により分離している。
無意識でアーツを使いこなす超絶技術者でもある。
ジパングのお姫様、モミジと良い仲のようだけど…
未だ進展はしていないのよね。
実は女性経験のないピュアな男性。
レギエルデ。
昔世律神だったが呪いで今はヒューマン。
年齢は不詳、見た目は20代後半の優し気なイケメン。
頭脳特化のメインキャラクター。
ナナの想い人。
レベルは現在160だが…
きっと彼はそういうの関係がないと思う。
コメイ。
奇跡の大軍師、メインキャラクター。
転生者で元は私の居た世界での張さん。
スイを呪った張本人。
今は海よりも深く反省している怪しげな関西弁を使う意外とイケメン。
何気に式神であるシャオランさんとめちゃくちゃ仲がいい。
うん。
二人同じ部屋で寝ているし…そ、その。
コホン。
「消音」の術式、壁に付与しております。はい。
レベルは何故かレギエルデと同じ160。
しかもステータスは全く同じ。
役目上きっとそういう縛りがある。
彼も頭脳特化。
戦闘は不向きだそうです。
フィムルーナ。
エンシャントドラゴンで人化が出来る高位の存在。
『スイの角』のおかげで進化、現在レベル158。
見た目は10歳くらいだが、彼女はまだ5歳。
とってもキュートな我がギルドのアイドル。
デイルード。
ヒューマンの男性。
ザッカート盗賊団の団員。
『回収士』と言う珍しいジョブで、私と一番多く戦場を共にしている男性。
そのおかげでレベルは157。
正に人外レベルです。
アルディ。
エンシャントエルフで2000歳オーバー。
称号『オブザーバー』の保持者。
ジョブは神従魔闘士、サブジョブ召喚士。
レベルは155、実は経験が長く、魔法戦闘は一級品。
幾つものオリジナル魔法を開発する天才。
以前は変態の彼だったが、今は真摯に自身の力を鍛えている。
私の見立てだと…きっと彼はリンネのことが好き。
リンネのことが好き!!
大事なことだから2回言いました。
リンネ?
何で顔を横にそむけているのかな?
コホン。
ミリナ。
天使族の女性でレベルは146。
称号『サムシングノーブラー』を持つ超絶美女。
ジョブ姫騎士、サブジョブ下忍。
マールの弟子で、彼と結ばれ力を増す。
単騎で格上のミフネを圧倒する実力者。
メインキャラクター。
スフィナ。
マキュベリアの眷属で親衛隊長。
美しい妙齢の女性で、たまにマキュベリアに抱かれる。
大人の男性が普通に好き。
レベル144の実力者。
不死の存在だが、普通に子供を産める状態。
実は最近加入したルノークの事が気になっている。
そしてその次、可愛いマルレット。
レベル142。
これで上位25人。
改めて私のギルド、凄すぎです。
※※※※※
「うーん」
私は伸びをし、ほっと息を吐きだした。
「うん?どうしたの美緒。…疲れちゃった?」
「あー、うん。少しね。…改めて私たちのギルド、やばいよね?」
「アハハ。それをあなたが言う?…美緒一人だけ別次元じゃん。レベルもだけど、何よりあなたのステータス…すべてが10万越えって…はあ」
リンネがため息交じりに私に零す。
確かに私の成長具合はおかしい。
なにしろ私の次に強いミコトだって、通常の状態なら物理の数値30000くらいだ。
以前戦ったガナロが、権能もりもりで70000くらいだった。
私は今すべてで10万を超えている。
「あー、うん。…あっ、でもさ、例のブリューナク?あれ使えばきっとランルガンも物理値は10万超えるんじゃないかな?」
この前ドロップした超絶神話級の武器。
確かあれともう一つ『オーディーンソード』も同じくらい物理値を上げるものだ。
なぜか私の言葉にリンネがジト目をする。
「…却下」
「ひうっ?!」
そして圧を増すリンネの良い笑顔。
「あなた…反省していないでしょ?」
「うえ?!そ、そんな事…ひゃん♡」
おもむろに私の胸に触れるリンネ。
妖しく手のひらをうごめかす。
「…お仕置き、必要かしら?」
「ま、間に合っています!!」
最近リンネは私の胸に対して遠慮がない。
うう、しかも何故か貴女テクニック、ましたよね?
か、感じちゃうじゃん。
私は慌てて彼女と距離を取り、レイリの後ろに隠れた。
「まったく。…まあいいんじゃない?取り敢えず上位25名の能力、大体わかったし…それに『伝えられない事』もちゃんと秘匿している。あー、レギエルデの『神の下り』は秘匿してね?…そこだけ変えれば良いよ美緒?この内容なら全員で同期してもね」
「っ!?…やっぱりわかるんだね」
「そりゃあね。…ファナンレイリもいいよね?マルレットも」
「…うん。リンネ様の言う通りだと思うよ。特に神がらみ?…一応レギエルデの事はまだ秘匿した方がいいと思う」
この世界の根幹。
三つ巴の一角、世律神だったレギエルデ。
確かにこの世界、スキルを使うと何故か伝わることがある。
私はそっとレギエルデの記述、そこだけ変えて、今ここにいない皆に対し同期を行った。
さあ。
明日はきっと激戦になる。
私たち4人は大きく頷いていたんだ。