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第15話 ジャンルの過疎化について

 今回はジャンルの過疎化について。

 思ったこと書き殴ってみたいと思います。


 ネオページさんに限らずどのサイトでも、だと思う。


 過疎ったら終わるジャンルと

 過疎っててもいいジャンルがある、と。


 例えばですが、

 ラノベの王道は異世界ファンタジー。

 このジャンルは浮き沈みはあっても、なくならない。


「異世界ファンタジ―」という言葉が定番化したのは最近かもだけど

 大昔から異界にいくファンタジーは沢山あります。

 それこそ、神話の時代から。

 日本神話だって黄泉という異界、高天原という異界の話。

 ケルト神話には「エフトラ」という「異界行き」というジャンルが存在します。


 古代から人間は異界に畏怖と憧れを抱いていたんですね。

 昔も好き、今でも好き、みんな大好き、異界。

 どうでもいい雑学ですが、幽世という言葉は明治期以降に使われ出した言葉ですよ。

 マジでどうでもいい。


 だから「異世界ファンタジー」という言葉はすたれても、

 異界に赴くファンタジーはなくならない。


 同じように現代ファンタジーも、少年漫画って要はほとんどが現代ファンタジーでしょ。

 どの時代も世代もみんな、好きじゃん。

(※かなりの拡大解釈です※)

(※解説が面倒だなとか、ちょっとしか思ってません※)


 御伽噺だって、世界各地に落ちてる、口伝で語り継がれて物語に昇華したファンタジーだから。

 グリム童話とか日本昔話とか。

 ファンタジーというジャンルが無くなるってことはないし

 すたれたって、ちょっとのきっかけで隆盛するよね。


 でも、異世界恋愛ってジャンルは、一度すたれたら、どんどん下火になるんじゃないかなぁって思う。

 飽きられたら終わりというか。

 そういう意味で、要素的な意味合いが強い。

 何が言いたいかというと、ダンジョン系、ざまぁ系、異世界恋愛系、みたいな。

 ファンタジージャンルの一要素だから、喰われると思う。

 どうして恋愛ものって、世の中でこんなに支持を受けるんでしょうね(爆)。

(※意見には個人的解釈・感想を多分に含みます※)


 恋愛って信頼の延長にあると思うから、嫌いではないですけど。

 私もBL書いてるしね。


 たとえば現代や歴史系で真新しい世界観の恋愛ジャンルが生まれたら消えるジャンルだと思います。

 ジャンルが消える、或いは名称が変わるだけで、良き作品が消えるわけではないですけどね。


 要素で言うなら悪役令嬢も同じ。

 今や定番化してるけど、いつまで持つかなぁと思います。


 悪役令嬢もの、小説読んでもアニメ観ても思いますが、

 悪役令嬢というポジションに転生したのが、只の良い人で

 悪役令嬢だった娘がまともな人に周囲に見えて、ハッピーエンド。

 ……ただのいい人の話では?


 悪役令嬢が大好きで、その立場に転生したから悪女になろうと奮する。

 けど結局は、まともなこと言ってやってるだけの、良い人だったり。

 言葉や態度が悪くても、やってること真面だったりする。

 そういう真価を見抜いてくれるのが婚約者だったり王様だったりして

 見出されてハッピーエンド。

 ……ただのいい人の話では?


 悪役令嬢の良さを潰すのが悪役令嬢物の醍醐味みたいですね。

 そういう話なんでしょう。


 ピカレスク好きとしては、悪役令嬢という言葉に惹かれて読んでみたけど、がっかり。

 私にとって悪役令嬢って、そういうジャンル。

 だから、完全に穿った見方です。

 そもそもこのエッセイ自体、私の穿った視線の塊だけれども。


 真の悪者が主人公になれるはずはなく。

 どんなピカレスクロマンも、結局は崇高な目的のために悪行という手段を講じる話だから。

 名前を書いたら人が死ぬノートも

 国を憂う犯罪教授もね。


 だけど上記の主人公はちゃんと悪人なんですよね。

 だから面白い。

 自分で書いてても主人公は結局善い人になっちゃうから、ちゃんと悪人な主人公書くのって、とても大変て思う。

 書ける人、尊敬します。


 心の底から殺しを楽しんでる殺人狂が心を入れ替えずに大っぴらにひたすら人を殺して楽しむ愉快犯の話は、読まれないからね。出版規制ものだろう、むしろ。

 大御所映画監督兼お笑い芸人さんの「全員、悪人」が賛否なんだから、それ以上は無理だろうなと思う。


 そういう狂人が自分の狂気を隠して一社会人として普通に暮らしている話なら、ホラーとかであるけど。

 自分が普通からズレている、狂っていると冷静に自覚しながら、狂人で居続ける、みたいな話が好きです。

 あまりにも普通な、作り上げられた普通の違和感に 誰も気が付かない。

 現代社会の人間の繋がりの希薄さが浮き彫りになって、良いですね。


 話がズレたので戻します。

 過疎ってても絶対になくならないジャンルは、歴史、ミステリー、文芸。

 上記とは別な意味で盤石。

 一定数、好きな人が必ずいるから。


 歴史ジャンルだと、戦国、江戸、幕末には一定のファンがいます。

 それはどの世代も同じです。

 新選組とタイトルに付くだけで、新選組好きは読むからね。


 書籍でも、一定数の売り上げが期待できるから、刷ってくれるよね。

 その分、内容がクソだと全部作者に返ってくる。

 感想とかレビューとかでぼろくそにこき堕とされます。

 まさに呪詛返しのよう(吐血)。


 昔みたいに「面白くねぇんだよ、クソが」みたいな直接的な批判をする人って今っていないけど、

(言った自分が損するからね)

 その分、丁寧な言葉で遠回しに伝えてくるんだよね。

 真綿で首を絞めるように。

 直接的な言葉で非難しないから、レビューも削除されないし、通報対象にもならない。 

 というか出来ない。

 どっちが質が悪いんでしょうね。どっちも嫌だけど。


 例えばですけど、

「まぁ、面白かったですよwww←」

 って書かれたら、素直に喜べます?

 これ、通報しても削除してもらえませんよ。

 よっぽど炎上したら別だけど。

 感想やレビューで書かれたら、かなりの損害だし、妨害行為です。


 サイトによっては、感想は作者が承認したモノだけ表示、

 受け取った感想を作者自身が削除できる、

 コメントを受け付ける、受け付けないを選択できる、とかあるけどね。

 目に留まった時点で作者の心は一回死にますよね、確実に。 


 また話が逸れました。本題に戻りましょう。

 ミステリーの過疎化は数年前から割と深刻です。

 だからこそ、提唱したい。


 ファンタジー×ミステリー(濃いめ)

 BL×ミステリー(濃いめ)

 ホラー×ミステリー(濃いめ)

 妖怪×ミステリー(濃いめ)

 以下略


 ジャンル無双、書こうぜ!

 人気ジャンルに乗っかってあやかろうぜ!←


 ノックスの十戒?

 ヴァン・ダインの二十則?


 知ったことか! 好きに書け!

 と思います。


 そもそもノックスだって、自分が提唱した十戒を後の自作でぶっ壊してるし、良いんじゃないかな。

 既成概念を想像力でぶん殴るのが作家の醍醐味です。


 今では常識レベルでミステリーの定番手法になっているアガサ・クリスティ考案の叙述トリックだって、

「アクロイド殺し」出版直後は物議を醸して、

 これはミステリじゃない!っていうミステリー作家いたらしいじゃん。

 今や定番手法やん。

 やったもん勝ち、面白いもん勝ちだよね。

 面白ければ読まれるし、残るんだから、良いと思う。



 とまぁ、今回も好き勝手に語ってきましたが、

 ジャンルに関しては、サイトによって分け方が微妙に違ったりするし、

 あんまり気にする必要ないんですけど。


 書き上がった時に、

「自分の作品はどのジャンルだろうか?」

 ってジャンル難民になる時が私なんかはあるので、細かい説明とかしてくれてると助かるかな。


 基本はジャンルなんか、何でもいいと思います。

 面白ければ、それでいい。

 ただ、面白い作品は見付けてもらって読まれてなんぼだから、

 面白い作品が埋もれない工夫は、サイト側に努力して欲しいなと思います。

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