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第5話 沢山の私達


 My name is Rui

 I am not alone

 A lot of rui

 Another person's ru

 I want to present my heart's tears

 Am I?


 私の名前はるい

 私は一人のるいではないの

 沢山のるいの

 別人のるい達の

 心の呟きをプレゼントしたい

 我儘かな?


 ――綺麗な星空が見えるよ。


 同じように見えて、違う輝きを放っている。まるで私達るいみたい。


 手と手が繋がれ、目と目がリンクし、鼓動と鼓動が時を刻む。私達はそうやって同じ時代ときを生きながら、笑って、泣いて、苦しんで、震えて、そして最後は笑顔になるの。


 神様なんていない。だけどね、ほんの少しの私達るいの願いに気付いてほしいのよ。


 私達るいは生きているの、心臓を動かしながら、沢山の世界を見つめているの。


 愛してなんて言わない。そこまで言う資格も権利もないから。


 心のままに生きていけたらって願うのよね。それは我儘かな?自己中心的?間違いなの?


 バランスを崩すと横暴に変化するかもしれないけど、そこまで馬鹿じゃないから、ちゃんと考えてるんだよ?


 不器用な私達るいは、本当の心を見せる事はないけど、ここには存在してるから。


 ――忘れないで、私達の事を。



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