(新星歴4816年8月18日)
神々は極帝の魔王ノアーナが作ったシステム『ファルスーノルン星』に存在していたものをベースに4800年ほど前に組み上げ創造したものだ。
アグアニードは古の伝説の一族とされる『神人族』の末裔。
12000年ほど前からの記憶を有している。
魔力色は深紅を纏う金。
あれから努力を続け今では存在値を18000以上に伸ばしていた。
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「はあー最近ノアーナ様、な-んか悩んでんだよねー。おいらたちがもっと助けたいけど―。言わないんだよなー。馬鹿なおいらじゃよくわかんないしー」
アグアニードはノッド大陸の、先日アースノートが吹き飛ばしたキャルルートルン正教会の周辺に、眷族第1席のイアード・グルニキスと連れ立って歩いていた。
イアードはかつてアグアニードにガチンコで挑んできた命知らずだ。
筋骨隆々の見た目40歳くらいのドワーフとヒューマンのハーフで、ずんぐりとした太い首は頭よりも太く見える。
グレーの髪を後ろに縛り、異常に太い眉毛の下にはぎらついた黒い瞳が獲物を探すように光っている。
でかい鼻にでかい口。
もみあげからつながる髭はいかにもドワーフのようだ。
なめした黒っぽい革の服に胸部にはオリハルコンの胸当てを装着している。
腕と足が太く、短く見えるが本人は長いと思っている。
存在値は4150。
ドワーフ系でこの数値は異常だ。
彼も何かあるのかもしれない。
「大将、なーにぶつぶつ言ってんすか?それより今日の獲物は何なんですかい?おりゃー新しい戦斧の試し切りができるってんで、柄にもなく浮かれちまってんですから」
突然アグアニードがイアードの頭をたたく。
叩かれた意味が分からいイアードはクエスチョンマークでいっぱいだ。
「はあ―いいよね単細胞は。羨ましー」
「へへっ、なんか褒められてるんすか俺?」
「………はあーーーーー」
取り敢えず黙らせようとサラマンダーを数匹召還してイアードと遊ばせた。
「あああー俺っちの戦斧がー」
とか言って泣いていた。
ちょっとスッキリしたアグアニードだった。
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土の神アースノートは『聖ノーム族』という、現在では存在していない一族の末裔だ。
頭のいい彼らは非常に高いテクノロジーを有していたが、やはりそれが原因で、滅亡へと進んでしまった。
12000年ほど前に彼女を保護したノアーナが、その博識さにひかれ、存在を上げ土の神へと創造したのだ。
そのため莫大の知識とともに、12000年前からの記憶を保持している。
暴走するなぞ生物の称号を受けているものの、非常に知能が高く、ノアーナたちの為に日々研究を重ねていた。
少し暇があれば興じるアグアニードと対戦ゲームは、心の息抜きなんだとか。
口が悪いのは実はわざとだ。
自分の特異性を出そうと研究した結果らしい。
そのため本性が出るような、想いが揺らぐようなときには非常に素直な可愛い反応をしてしまう。
以前の儀式のときなどは、普段とのあまりのギャップにノアーナが興奮してしまい、一番長く時間を費やされるほどだった。
実際には媚薬の効果を上乗せさせた結果でもあるのだが。
背中まで届く髪はさらさらしており、美しく輝くエメラルドグリーン。
同じ色の形の良い細くも長い眉に、大きな目は切れ長でやや吊り上がり、人を引き付ける赤紫色の瞳が美しい。
小さくも可愛らしい鼻と薄くピンクに色づく唇は、思わず触れてしまいたくなるほど愛らしく、形の良い小さな顔に、やや大き目な耳がまた可愛らしさに拍車をかけている。
17歳設定の超絶美少女だ。
150センチほどの体躯は普段着ぐるみに隠されている。
しかし実際には華奢な体躯に滑らかそうな色白の肌に、ちょうどよい大きさの胸が色香を放っている。
スタイルが非常によく、長い脚は思わず目が行ってしまうほどだ。
研究しているときは雑音が入らない研究者肌の彼女だが、ずっと大好きだったノアーナとの儀式の後は、一人思いにふけってしまう、ちょっと変態さんの一面もある。
頭が良すぎるため、妄想のレベルが段違いなのだ。
なんなら本当に考えただけで果ててしまうくらいには。
「…はあはあはあ♡、あん♡…んう♡…あう…ノアーナ様♡……ああん…はふん♡…んんんふ……できましたわ♡」
今は魔石を作成している…実際にそうだからな!
「お慕いしています。ノアーナさま…大好きです♡」
「もっともっとあーしを頼ってよね」
魔石を眺めながらの発言ですよ!本当だぞ!!