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朱雀12

『幻の泉を求めて』


この前、私たち探検隊は、伝説と言われている幻の泉を探しに行きました。


途中、森の中を歩いていたら、ヘビやクマに襲われましたが助かりました。


落石とかも怖かったです。


がんばった結果、幻の泉を見つけることが出来ました。


とてもきれいで、びっくりしました。


たのしかったです。


---


「おい」

その一言が、フロア全体の空気を凍らせる。編集長の静かな怒号が響き渡る。


「この文章書いたのタナカだろ?あいつどこ行ったマジで!?」


「外出してます、取材らしいです」


雑誌に載せる原稿だと何度も言い聞かせ、真っ赤に直し、手取り足取りアドバイスしても——

あの馬鹿は、毎回毎回このザマだ。


なぜだ——?

喧嘩を売っているのか、あるいは真面目に書いてこれなのか。

いずれにせよ、編集長の怒髪は、今、天をつらぬこうとしている。


【文章下手】

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