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第13話

 私が住んでいる祖母の家の門に着いた頃、エイミは興奮状態になっていて、少し精神がおかしくなったのではと訝ったのですが。


暑さだけとは思えない赤い顔していて、汗だくでした。


そして、興奮した様子で地下で見た光景を口に出し、胸や頭を抱え、座り込みます。


すでに夜の9時近い時間になっていて、


エイミを夏休みの間という約束で預かった祖母は、


玄関まで迎えに出ていて、非常に心配していたのか、エイミの姿を見るとほっとした様子でした。


クミコも泊まるので、私の部屋にきちきちに布団を2枚敷いて、


私は自分のベッドで、なんとなく修学旅行のような雰囲気にも思えますが、


お風呂に入り、夕食も食べて、しかし、エイミの様子は変でした。


 腰を抜かしたくらいですから、相当にショックだったのでしょう。


祖母がエイミの異変に気付き、私達の部屋に来て、話を聞いてくれました。


その内に、ジロウさんも参加して、ジロウさん達3人組の話をも聞いた祖母は、腕を組み、


「とんでもない話です! 


校長ともあろうものが!! 」


そして、私のスマホで撮した動画を観ると、


「とんでもない!! 


学校の地下に!



私に任せてちょうだい!! 


リナ、、その動画、クミコちゃんも写ってるし、あなた達の声も入ってる、、

写真に出来る?  


クミコちゃんが写っていないところを、蛇や独活が、はっきり見えるところを写真にしてくれる?」


それについては、ジロウさんが自分の部屋からノートパソコンとプリンターを運んできて、、


その場で12枚ほどプリントしてくれました。


祖母は、明日にでも校長に会って話してくると意気込んでいて、


ジロウさんも一緒に行くと言うのを、


「校長と新任の教師の情事を盗み見て、ずっと秘密にしてきたんだろ、、


お前達仲間のことも、リナ達のことも話さないよ! 


このままにはしておけないだろ!


独活はよいとしても、、蛇はなんとかしなくちゃ。


蛇塚になってしまってるじゃないか!!


由緒正しい、歴史ある学校なんだからね。」



私達は、祖母に一応は任せてみることにしました。


しっかり者の祖母です、地域の問題にも沢山関わってきた人ですから、ジロウさんも、


「ここは、一旦は、お祖母ちゃんに任せてみよう、、


それで、解決しなければ、


また、方法を考えよう!  


ホント、、蛇はなぁ、なんとかしなきゃ、、」


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