私が住んでいる祖母の家の門に着いた頃、エイミは興奮状態になっていて、少し精神がおかしくなったのではと訝ったのですが。
暑さだけとは思えない赤い顔していて、汗だくでした。
そして、興奮した様子で地下で見た光景を口に出し、胸や頭を抱え、座り込みます。
すでに夜の9時近い時間になっていて、
エイミを夏休みの間という約束で預かった祖母は、
玄関まで迎えに出ていて、非常に心配していたのか、エイミの姿を見るとほっとした様子でした。
クミコも泊まるので、私の部屋にきちきちに布団を2枚敷いて、
私は自分のベッドで、なんとなく修学旅行のような雰囲気にも思えますが、
お風呂に入り、夕食も食べて、しかし、エイミの様子は変でした。
腰を抜かしたくらいですから、相当にショックだったのでしょう。
祖母がエイミの異変に気付き、私達の部屋に来て、話を聞いてくれました。
その内に、ジロウさんも参加して、ジロウさん達3人組の話をも聞いた祖母は、腕を組み、
「とんでもない話です!
校長ともあろうものが!! 」
そして、私のスマホで撮した動画を観ると、
「とんでもない!!
学校の地下に!
私に任せてちょうだい!!
リナ、、その動画、クミコちゃんも写ってるし、あなた達の声も入ってる、、
写真に出来る?
クミコちゃんが写っていないところを、蛇や独活が、はっきり見えるところを写真にしてくれる?」
それについては、ジロウさんが自分の部屋からノートパソコンとプリンターを運んできて、、
その場で12枚ほどプリントしてくれました。
祖母は、明日にでも校長に会って話してくると意気込んでいて、
ジロウさんも一緒に行くと言うのを、
「校長と新任の教師の情事を盗み見て、ずっと秘密にしてきたんだろ、、
お前達仲間のことも、リナ達のことも話さないよ!
このままにはしておけないだろ!
独活はよいとしても、、蛇はなんとかしなくちゃ。
蛇塚になってしまってるじゃないか!!
由緒正しい、歴史ある学校なんだからね。」
私達は、祖母に一応は任せてみることにしました。
しっかり者の祖母です、地域の問題にも沢山関わってきた人ですから、ジロウさんも、
「ここは、一旦は、お祖母ちゃんに任せてみよう、、
それで、解決しなければ、
また、方法を考えよう!
ホント、、蛇はなぁ、なんとかしなきゃ、、」