店の休憩室に二人は居た。
「そうだった、大変だったよね、サシヤちゃん」
ナデルは事情を聞いて納得する。
「うん、大変だったの」
サシヤはポーションを数本程、飲んで一言
サシヤは疲労感がまだ、強いのか
かなり、疲れている様子だった。
「今日もお疲れ様、サシヤちゃん」
アデルはサシヤの頭を撫で撫で
「うふ」
嬉しいけど、照れくさそうに頬を紅くするサシヤ
「これ、土産、差し入れだよ」
「まぁ!街で人気の菓子店ククルのケーキに焼き菓子だわ、沢山ある!」
「店の皆には別に用意したんだ、特別ボーナスが出たから」
「南の街にあるダンジョンの冒険の仕事ね」
「ああ、そうだよ」
「ありがとう、嬉しいわ…でも、本当に冒険者の仕事は大変だから、無理しないでね」
「うん、父親からはある程度の財産が出来たら、早めに冒険稼業でなく、他の仕事も考えて欲しいと言われているよ」「アデルさん」
二人は互いの顔を見つめ合い、アデルはサシヤの額に軽くキス
「あ…」
「サシヤちゃん、間もなく、魔王との平和条約記念の祭りだけど、良かったら一緒に祭りに行かないかい?」
「え〜良いの!行くわ」本当に嬉しそうなサシヤ
「良かった、約束だよ」「ええ、約束ね」
二人はそっとキスを交わす。