目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第63話 相談(1)

 帰宅して朱良は、校長からの依頼について弘樹と蓮と蘭に話した。


「断れるなら断りたいよ」と弘樹。「怪我をするのも、させるのも嫌だよ。」


「そうね。でも仕合は私がやるから、あなたは心配しないで」と朱良。


「よけいに嫌だ。もし姉さんが怪我をしたら、ぼくは悲しいよ」と弘樹。


「だけど放っておけないでしょ」と朱良。


「おじいさんに相談したらどう?」と蘭。


「そうね」と朱良。


「先代の修羅が関わってたなんて、初めて知ったわ。姉さん知ってたの?」と蓮。


「他流と立ち会って報酬をもらっていた話は聞いていたけど、具体的なことは何も知らないわ」と朱良。


「週末に道場でおじいさんとおばあさんに聞いてみましょう」と朱良。


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?