まずは、来馬の一番行きたがってたジェットコースターを目指す。
この遊園地の目玉はジェットコースターらしく、既に人が並んでいた。
まあ、俺が尊死してたり、二人して照れ屈みしてたから、ぶっちゃけ出遅れた。
というわけで、列に並ぶ。
来馬は何度かここに来たことあるはずだが、そわそわしてる。
せわしなく視線を動かしジェットコースターを見てる。
普段、ギザ歯悪魔女感を出してるから、ギャップがすごい。
やばい、既に尊……
きゃー、とジェットコースターが落ちていく。
その様を見て、来馬が目とギザ歯を輝かせてこっちを見てくる。
とう……
はっと気づいて、照れてすぐさま俯く。
と……
真っ赤にした顔、恥ずかしくて潤んだ瞳、ちらりとこっちを見てくる。
は?
かわいんんですけど?
これはもうアレだな。
せーの、
尊死―――!!!