単なるハーレムコメディではなく、一人を選べば他が傷つく、なかなか重い「決断系」の青春ラブコメでした。修学旅行の大浴場に枕投げイベント、文化祭、そしてフィナーレのダンスホールへ。逃げずに答えを出すよう迫られる主人公。
ヤンデレ後輩、甘えん坊の生徒会長、美人メイド、文学少女など、ヒロインたちの属性もてんこ盛りで破壊力満点。全員しっかりキャラが立っていて、一人を選ぶことに悩み抜く主人公の気持ちがヒシヒシと伝わります。「選択せねばならない」というプレッシャーが、甘いシーンの中にも鋭くスパイスのように効いています。
「誰かを選ぶこと=他を傷つけること」。楽しい描写の中にも、深いメッセージ性が根底があり、満足度の高いストーリーでした。