アザンギは見つめ合う視線を逸らして、こう言った。
「試してみるか?」
ワゼルは「何をだ?」と訝る。
「俺と、ワゼル、お前で交わってみようぜ」
「はあっ!?」ワゼルは困惑した。
アザンギは力説する。「だって、男同士で子どもが作れないってのは、決めつけだぞ?もしかしたら、そんなことないかもしれないじゃないか」
ワゼルはポカンと口を開けたままになった。
二人はよく、男女の身体の構造についてよく理解していなかった。ただ、男女がセックスという営みでもって子どもを作るということしか知識が無かった。
ワゼルは頭をかいた。「いや、その⋯⋯、男女の場合は男のなにを女のあそこに入れてとか、分かるけど。分かるけど。やったことはないけどな。男同士は、女のあそこみたいなのは、ないだろう?」
アザンギは平気で言う。「口でいいんじゃないか?」
「口?」ワゼルは眉をひそめた。
アザンギはおもむろにワゼルの下腹の衣を剥がし、ワゼルの性器を露出させ、アザンギはそれを口に咥えた。
ワゼルは、「な、なにっ。ちょっ、ちょっと」と言いつつも抵抗はせず、受け入れた。
アザンギはワゼルのものを口に含んでいるのにも関わらず喋ってみせた。「お前の一部が俺の中にいる。一つになれたな」
ワゼルは、くすぐったいながらも、「お前。どうやって喋ってるんだ」と問うた。
アザンギはそれに答えることなく、ワゼルのものをしゃぶり続けた。
ワゼルは気持ちよくなっている。「お、お前。はじめてじゃないだろ?な、なんか。お前のそれには、技術があるように感じる。技術ってなんだ?あっ⋯⋯、あっ」
ワゼルは射精した。アザンギはワゼルの精液を飲み込んだ。
アザンギは笑った。「これで、赤ちゃんが出来るといいんだが・・・」
ワゼルは冷静だった。「お腹壊すだけだと思うぞ」
【つづく】