ミステリーについてのエッセイをお読み頂いてありがとうございます。
前回の終わりで、次回は『ペット探偵と謎解きカフェ』の中で「ここは実話なんだよ!」っていうのを書きたいと言いました。
やっぱり執筆していく上で自分が体験したことや感じたことが混じるのは当然で、そこからインスピレーションを受けることも多々ありますよね。
私が紡ぐ物語もそうなのですが、人から聞いた話をもとに想像を広げることもよくあります。聞いた話をそのまま書くことは絶対にしませんが、エピソードのひとつの展開として放り込むことはあります。
ペット探偵の第6話『生まれつきの殺人者』というお話があるのですが、その中で小学生時代の仲間で秘密を共有するという場面があります。
その仲間のひとりが「わたしは小さな頃、妹を殺した」っていう発言をするのですが、実はそれが私が実際に聞いたことのある言葉なんです。
随分前の話ですし、私は今その友人と接点はありません。もしかしたら不幸な事故だったのかもしれない、その場を楽しくするために単に話を盛ったのかもしれない。
でも私がその時聞いたことを全部人に話すことはこれからも死ぬまでないです。詳細は忘れちゃいましたし。まさかですが、それを喋ったがために私が狙われても嫌だし。まあ、狙われる物語を創作するのはありかも笑
今も「妹を殺した」……という衝撃的なフレーズだけは何だかずっと心に残っていて、そのセリフから第6話のお話を考えました。事実は小説より奇なりですね!
私はずっとミステリーを読んでいたせい?おかげで、この世で一番怖い人間は子どもみたいな大人だと思っています。これは年齢、見た目やキャラではなくて、幼い自分本位な思考のまま大きくなった大人っていうか……。
いや私も言うて全然しっかりした大人ではないんですが、最低限これを人にしちゃいけないとか、これをしたらこの人はどう思うか……とか人の気持ちがわからず自分勝手に考えちゃうのはやっぱり恐ろしいなと思います。気をつけよう自分。
もうひとつ最近気づいたんですが、ミステリーを読んでいた利点として読まないよりは若干精神的に強くなるかもしれないです。
創作してる時は殺人や動機やトリックのことを日常的に考えてるし、たぶん冗談だけど「サイコパス?」って言われたことも私あるので。ん?……ダメじゃん笑
普段は優しそう、いい人そう、一見おとなしそう(仲良くなるとゲラ)って言われます!
ミステリー(日常の謎は除く)は基本的に人が死ぬことが多くてですね、読者もそういう場面を毎回乗り越えることによって耐性がついていくみたいな意味合いです。違うかも。私調べです。個人差もあります笑
間接的にメンタルケアになる場合も人によってはありますので、そんな観点からもミステリーはお勧めですよ♪