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第4話 言葉の墓所

「𝚜𝚒𝚕𝚎𝚗𝚌𝚎 𝚒𝚜 𝚝𝚑𝚎 𝚎𝚢𝚎」


これが次の暗号か?日本語訳:沈黙は目、意味が掴めない。その下にさらに奇妙な図が彫られていた。正三角形の中に逆三角形。その中心に小さな円。そして円の周りには点が七つ。まるで星図のようであり幾何学のようでもある。恐らくこれも何かの暗号だろう。



「記号・・・いや、これは鍵だ。」



その瞬間、空気が歪んだ気がした。光の無い建物の中、突如、風が吹いた。どこからか、微かな囁きのような音が聞こえる。


 《……ミエルカ……ミエナイモノヲ……》


翔太は立ち上がりもう一度そこに彫られている図形を見つめた。これまで似た暗号解読本の中に似たような構造があったのを思い出した。翔太は視点を変えて色々な方向からその図を見ることにした。これでわからなかったら前の暗号と何か関係があるかもしれない。先ほどの暗号は文字を反対にした。なら今度は視覚的に反対にするかもしれない。そう思って、翔太はバッグに入っている手鏡を取り出した。そしてこの暗号に照らし合わせて見る。像が逆転した時、彼の目に浮かび上がった。



「THE GATE OPENS IN WORDLESS  THOUGHT」

(門は言葉無き思考の中に開く。)

沈黙は目、そして言葉なき思考。脳が震える。これは読み取るのではなく感じるための言葉。言葉にしか無い世界。思考の中にしか存在しない領域。その中にもう一つの門がある。そして人間の想像できない領域に翔太は踏み出そうとしていた。


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あとがき

どうもSEVENRIGHTです。

ここから翔太は自分の脳内の中だけで新しい門を作り出していく。ここからの展開に注目‼️


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