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0606 二人の絆

これと言ったきっかけはなく、俺は友人を失った。

簡単に言うなら互いの不満が募った結果。


互いの環境が変化し、二人の予定が会う日が少なくなっていき、どうにか予定を合わせようと互いのスケジュールを頑張ってすり合わせようとしたが結果として上手く行かず縁が切れた。


誰が悪いか。そう問われれば悪いのは俺だ。

だがそれが悪いとも、惜しいとも俺は何一つ思っていなかった。


縁が切れるのは薄々気づいていたし共通の友人に復縁を進められたが何一つ復縁する魅力が思い浮かばなかった。


何の強がりも無く、胸に残ったのは清々しさだった。

彼とはもう会う事は無いのかもしれない。


だが別にそれが悪いとは思わない。


二人の間にあった絆の様なものは形も残っていない。

残ったのはあんな友達がいた。楽しかったの思い出だけ。


存在しない物は未来に持っていけないので、俺は軽くなった体で明日へ進むのだった。



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