夜中の時間。月面基地の補修の為に、僕は宇宙服を着て月面基地の補修に向った。
何もない空間への落石があったそうでインフラ線が一本切断されたとか何とか。
事があまり大きくなく、ベースからの距離も近いため私一人の修繕。
そう思い宇宙服を着用して外に出たら目の前にヤバそうなものが見えた。
基地の全長よりも高い明らか「人工物」のそれ。
僕、兎助は唯の修繕業務の範囲いじゃないと理解してすぐ基地に戻った。
『どうしたんだ、兎助』
「先輩!ヤバいです!
これ保守じゃなくて警備の案件です!
早く警備部に行ってください」
『何があったんだ?』
「月の表面に人工船が着陸してます」
『宙族か!
分かった、すぐ警備を呼ぶ』
そこからの対応は早かった。
だがしかし、警備隊が現地に到着した時には既に宇宙船はいなくなっていた。
僕は警備の人達に呼び出され、事情聴取を受けその事を知る事になる。
「なるほど…。
ご協力ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ事情聴取にご協力いただきありがとうございます。
それにしても運がいいですね」
「…なんのことです?」
僕がすっとぼければ警備の人は自分を探る様にこちらを見ていた。