「なるほど…。
つまりお前は女子にモテたくて多田の「多くの人のアドバイスを聞くと良い」と言う言葉を鵜呑みにしたと」
「うん」
「まぁそうだな。
自分が分からない事に関して色んな人の意見を聞くのは良い事だと思う、それで最初に守屋の意見を聞いたと」
「雰囲気が暗いから髪色だけでも明るくしたらいいんじゃないかと」
「それで金髪にしたんだな。
理解できる。そして畠山の意見」
「ドレスの服をカジュアルにしたらいいんじゃないかって言われて」
「確かにお前はいつもかっちりした服を着ているからギャップを狙ったんだろうな。
それも分かる。
で、次に北山か。」
「メガネが野暮ったいから取るか変えた方が良いと言われました」
「おまえ、そこで何で取るって選択肢を取らなかったんだよ。
だれがパーティー用の鼻眼鏡なんて用意したんだよ」
「水口君が貸してくれた」
「水口ィ…。その後はどうしたんだ?」
「村上君がそれなら髪色をツートーンにしてみるのはどうかって言ってくれたんです」
「村上かぁ…そこであいつが来るのかよ…。
お前、村上は感性が前衛芸術的だから一般人のお前が宛にしちゃいけない…。
で、次は?」
「大塚君が二色よりは三色が良いだろうって言ってくれて」
「大塚はいけない。趣旨を完全にはき違えている。
それでお前の三原色ヘアが完成したわけか。
で、次は?」
「山下さんが丸刈りにした方が良いって言ったんですけど髪切るのは抵抗があったんで無視しました」
「いや、それ山下があってたぞ」
「あ、須藤さんにも言われました」
「何故二人から言われた事をお前は無視した…。
他に誰かからアドバイスはもらわなかったのか?」
「町田さんからバランスが悪いから袖は破った方が良いって言われました」
「何故髪はダメで服は破ってるんだよ!」
「それで、大杉君。
アドバイスある?」
「…フェイスペイント入れようぜ」