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0713 通じ合う思い

とある祝日の月曜日の朝。

家族みんながリビングに揃うという珍しい日。


最後に私が起きると父と弟は既に食事を済ませ、母がリビングのテーブルに自分用の食事を置いていた。


「おはよう、マコ。

そこに置いてあるから」


お母さんが指さす先。キッチンに置かれたごはんたち。

私は寝起きで回らない頭を使いながら朝ごはんの準備をした。


白米と昨日時点で作られていたほうれん草のお浸し。それに味噌汁と言うシンプルな朝ごはん。

ただ少し味気なさを感じ冷蔵庫を開けた。


白米を卵かけご飯にしようと考えたが卵が無い。


最近私の中で卵かけご飯がトレンドなのだが無い物は仕方ない。

作り置きされている鮭フレークをご飯にかけリビングに。


「卵切れてた」

「あぁ、今朝ユウトが食べてなくなったみたい」


…と言う事らしい。


一昨日8個入りのパックを買ったはずなのだがもうなくなってしまったのか。

そう言えば昨日の夕飯はすき焼だったからそこで大量消費したんだっけ…。


まぁ無くなってしまったら買うまでだ。

今日は友達と遊ぶ予定があるが帰り道にスーパーに寄ろう。


そんな事を考え食事を終え―――夕方。


8個入りの卵パックを片手に帰って冷蔵庫を開ければ既に先約がいた。

8個入り卵パック3ケース。私の合わせて4ケース32個


「あら、マコも買ってきたんだ」


後ろから声を掛けられ私は状況を察した。

皆買って来たらしい。


私は思わずため息を付いてから冷蔵庫の空きスペースに卵を突っ込んだ。



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