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第29話 Facebook


 FacebookというSNSがあります。

 実名顔出しが基本のSNSで、世界的には「アラブの春」や「#MeToo運動」などを巻き起こし、世の中を変えるツールとしての側面が大きいです。


 ただ、筆者はFacebookをきわめて疑問視しています。『ソーシャル・ネットワーク』というアメリカ映画でも描かれていますが、Facebookはもともと、女性の顔を比較して優劣をつける『フェイスマッシュ』というサイトから発祥しているのです。


 そんなことから発展して出来たFacebookを筆者は肯定できません。


 大学時代に、オリエンテーションを受ける時にFacebookに強制的に参加させられました。


 ※


 Facebook、メタ社、AI(人工知能)。時代はどんどんと前に進んでいっていますが、人間はすぐそんなに変容できないはず。


 原始人が、火を使えることに気づくのにいったい何年かかったんでしょうね。


 現代の価値観、ツールの変容はあまりにも速い。気を抜いていると、置いていかれます。


 あるいは、置いていかれたほうがいいかもしれません。

 という自負が必要だと思います。


 ※


 自然界の法則で、環境の変化に適応できないものは淘汰(とうた)されるというものがあります。


 日本人が現在のような超少子超高齢化社会に突入しているいま、おおよそ今さら淘汰されない未来はないでしょう。

 拙著『ゲームの名はNIPPON』で無法地帯と化した日本を描いていますが、ある種日本はモデルケースとして全世界に売り出すべきなんです。

 超少子超高齢化社会。これがどのように引き起こされたのかということを検証してもらうべきです。

 日本は、こうなってはならないという反面教師になりえます。

 でも、仮に淘汰されたって構わないではないですか。

 現代グローバル社会においても、時々未開の部族みたいなものが発見されます。

 彼女ら彼らを発展途上として別の枠組に置いておけるのは今のうちで、日本もそのうちに世界から見たら未開の部族扱いになってもおかしくありません。


 ※


 日本人が未開の部族になりえる所以(ゆえん)であるところの、日本人の人権意識の低さについては、また今度言及します。

 精神疾患者への身体拘束率は、日本は世界の中でずば抜けてNo.1であり、銃社会でもないのにこの様な状態になっているのがあまりに異常なこと。

 そして、散々国際社会から批判されている人質司法についてちっとも見直さないこと。

 日本人には、何か事情があれば身柄を押さえられても仕方がないという合意形成があるから、このようになっているのでしょう。

 世界基準で見た場合、と非難されても仕方ないのです。


 そして、女性の顔を比較することから始まったSNS・Facebookが今後どのようにグローバル社会に影響を与えるのかについても注目です。

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