野球の話が続いたので、せっかくだからこの話もしようと思う(野球に興味のない読者離れにならないことを祈る)。
ある日の試合で、埼玉西武ライオンズ主催試合でライオンズが負けた。
これは、各球団によって方針が違うらしいのだけれど、2025年現在のライオンズの場合はホーム球場(ベルーナドーム)で試合に敗北しようが、引き分けだろうが、もちろん勝った時も、ホームベースから三塁ベースまでのあいだに、一軍ベンチ入りメンバーと監督・コーチが整列して、球場を訪れたファンに頭を下げる。
すると、良識的なライオンズファンは、たとえ負けた試合であろうと、選手たちのお辞儀に拍手で返す。
ところが、この場面で、先日、一人の男性が「拍手なんかしちゃダメだよ」と言っているのを耳にした。
たしかに、それも一理ある。
ファンとしては、たとえ負け試合だろうと、健闘をたたえたい。
一方で、やはりプロ野球という勝負の世界では勝ってナンボではある。
負け試合で拍手をして選手たちを甘やかしてはダメだ、というのも一定程度理解できる。
ちなみに、筆者は負け試合でも拍手するタイプだ。
どちらが正しいとかはない。どちらにも正義、信条がある。
ただし、野球に限らず、好ましい結果こそ出せなかったものの、努力(をしようと)したことを称賛されて嫌な気はしないであろう。
そして、何より、結果が伴わないなかでも拍手をしてくれるファンに今度は勝ちを見せよう、と奮起するのではないか。
結果的に野球エピソードが3話に渡って続き、野球三部作これにて完結のはずである。
野球に興味のない読者諸君には大変申し訳ないことをした。