SNSやインターネット掲示板、ニュースサイトのコメント欄などで、いわゆる「
筆者は、誹謗中傷の加害者になる可能性もあるし、被害者になる可能性もある、と
誰もが加害者になり得、被害者になり得る。
そのことに、多くの現代人は無自覚だと思う。
それは、誹謗中傷だけじゃなく、交通事故なんかにも言えることだ。
だから、我々は、自動車を発進する時に気をつけるように、言葉を発信する時も当然に気をつけるべきなのだ。
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筆者の中学生・高校生時代の友人に「Sくん」という同級生がいた。今では
特に、Sくんは絶対に悪口を言わなかったし、筆者が「◯◯死ね」とか言うと、「そんなこと言っちゃダメだよ」と注意をしてくれた。
こういう、とても、優しい性格の、絶対に悪口を許さない人物を、「Sくん」の他に筆者は生涯でもう一人知っている。
だから、世の中にはそういう優しい性格の人が一定数いるのだろう。
身内とかグループ内で言うだけで、本人には届かない悪口ですら否定してくれたSくん。
当時は、Sくんちょっと真面目すぎるなあ、と思っていたけれど、今になって彼らがいかに凄いか分かる。
そんな彼らは、絶対に誹謗中傷しないだろう。
筆者の憶測だが、誹謗中傷をする者たちは、身内とか仲間内とかに言う感覚で、SNSによって、物理的距離感や社会的立場の距離感を越えて、誹謗中傷を著名人に突き刺しているのだと思う。
だから、誹謗中傷以前に、「そもそも悪口は言っちゃダメですよ〜」という前提があるべきだと思う。
というのも、あまりにもSNSが身近なものになったがゆえに、仲間内と
だから、「誹謗中傷ダメですよ〜」は本質的ではないと思う。Sくんのように、「悪口はダメですよ〜」のマインドを多くの人々が持てば、必然的に誹謗中傷もなくなるはずなのだ。
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とはいえ、誹謗中傷問題は根が深いというか、一面的に語れない部分がある。
筆者の尊敬する
SNSがこの世に存在する前から、Sくんは仲間内での悪口も許さなかった。
そのマインドは、筆者は絶対的に正義だと確信している。
そして、なかなかそういう風には生きられないということについても、筆者は百も承知だ。