目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

■ 入れ替わり ■

 俺は、階段をのぼり、二十台のベッドが並んだ部屋にやってきた。 

―― ここで、やるのか?……

 だが、まあ、いい。やり放題出来るのであれば、これ以上上手い話はないじゃないか。

しかも、一生食うには困らない、と来てる…… 。

「リュウノスケくん。心の準備は?」

 小石川とかいう爺さんはここまで昇ることが出来ないから、代わりに沼田とかいう男が

そう聞いてきた。リュウノスケと呼ばれるのにも慣れっこだ。

「いつでも」

 俺は胸を弾ませて言った。


―― その男の名前は赤城龍之介(あかぎ・たつのすけ)である。


【つづく】

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?