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第16話 初めての二人を堪能する




 有紗ありさにピンクの首輪を。希良里きらりに純白の首輪を取り付け、可愛い幼馴染み百合ペットのできあがりだ。



「「にゃーん♡」」


 自由気ままなペット。確かに昔から二人は俺に甘えてくる時には猫のようだった。


「綺麗でしょ♡ にーちゃんに見て欲しくて、誰にも触らせてないんだから」


有紗ありさ……。本当に嬉しいよ」


「私もぉ♡ 兄ちゃんに綺麗って言って欲しくて……」

 端的に言ってエロいの一言だ。


「でも、綺麗だ。形が凄くエッチだよ希良里きらり……。さ、触っていいか、二人とも」


「えへへ♡ いいよぉ。優しくね」

「そっとだよ……二人ともユニコーンさんに乗れちゃう女の子だからねぇ♡」


「あ、ああ」



 正直違いが絶妙で俺のチンケな語彙力では言い表すのは不可能だ。


(これは、たまらん……初体験がまさかの3Pってだけでも凄いのに……)



 二人の身体は俺に比べればかなり小さい。

 俺は相当にデカいらしいから、単純に物理的な意味で可能なのかどうか分からない。


「そうだねぇ、にーちゃん、あり得ないくらいデッカいからねぇ」


「そういえば、有紗ありさは色んなの知ってるみたいな口ぶりだったけど……それってもしかして……」

「にーちゃんの動画コレクション。直接見るのはにーちゃんが初めてだよ♡」

「やっぱりか」


 変にヤキモキしていた時間がアホみたいだ。



「安心した?」

「う、うん……だけど」


 だけどそれは二人のせいじゃなくて、俺の心がヘタレなのが悪いので何も言えない。


「心配しないでにーちゃん。だって私達、にーちゃんしか知らないし」

「兄ちゃんの以外知ることはもう一生ないから」


「「私達にとっては、これが普通、だよ♡」」


「うっ……二人とも、ありがとう」


「へへへ~。にーちゃんってガッツリ処女厨だよねぇ♡」

「俺も最近まで知らなかったよ」

「私は昔から気が付いてたよぉ♡」

「私もぉ♡ 兄ちゃんは、嫉妬深くて、独占欲が強いよね♡」

「そうそう♡ 身体大きくなってるのに、心は昔のまんまなんだもん。可愛いって思っちゃう」


 確かに昔の俺は今ほど強い肉体は持っていなかった。


 子供の俺はナヨっちくて、二人の方が快活だったくらいだ。


「これから強くなるさ。余裕のある男になりたいからな。正直、二人に教えてもらう事の方が多そうだけどな」


「えへへぇ、にーちゃんを私達好みのワイルド系男子に育てちゃうよ♡」

「ワイルドなのが好きなのか?」

「そうだよー。にーちゃん格好いいのに優しすぎるから」


 有紗ありさによれば、俺の優しさは美徳ではあるものの、彼氏としてはもうちょっとオラついて欲しい、なんて事を言っている。


「それ、私も思ったぁ」

希良里きらりもか?」


「うんっ♡ 兄ちゃんに、言葉攻めされながら〇〇されたいとか、ガッツリ△△って××して欲しいとかぁ、そういうの想像しながら♡」


 希良里きらりの性癖も大分すごいらしい。


 総じて二人はMッ気が強いと言うことが分かり、俺の新しい扉が開く音がしたのが分かる。


 俺はあんまり女の子に乱暴な事をするっていうのに刺さる性癖ではなかった。


 だが二人は俺のそういうところをもっと積極性を持って欲しいと願っているようだ。



◇◇◇


「これは……たまらん」


 自分の行為が二人に快感を与えられているんだと自覚すると、心地良い優越感と満足感を味わう事ができた。


 顔の赤らみが強く、ヨダレがダラダラと口元から垂れ流されていた。

 有紗ありさに至っては少々変な笑いが入っている。


 ネットの知識を動員した初めての行為であるが、実践行動によってそれが本当の事であることを確信していった。



「ふわぁ……はぁ、はぁ……き、気持ち、良かったぁ……」

「兄ちゃん、上手うますぎだよぉ……有紗ありさちゃんの指より、気持ち良かったぁ」


「正直ぃ、悔しいけど私もぉ♡ 希良里きらりとするより、100倍気持ち良いぃ♡」


 どうやら俺の奉仕はご満足頂けたらしい。

 これが征服欲が満たされる感覚なのだろうか。


「はふぅ……にーちゃん童貞どーてーの癖に上手すぎだよぉ」

「それは良かった。もっともっと二人を気持ち良くさせてあげたい。もう少ししても良いか?」


「それも良いけど……気持ち良すぎて身体が持たないから」

「今度は私達でご奉仕するね。もう限界でしょ?」


「言われてみれば……」



「この間は希良里きらりの独壇場だったから、今日はちゃんと二人でご奉仕するね」


「今日は気を付けます……」


 そう言った希良里きらりの表情は既に赤らんで鼻息が荒い。


 猫耳美少女二人の顔が近づいてきて興奮の息が下腹に掛かる。


 二人の豊かなおっぱいがたゆたゆと揺れているのが目に入り、一つの妙案を思いつく。


「なあ二人とも」

「なぁに?」

「ちょっとやって欲しい事があるんだ」

「いいよー♡」

「なんでもいってぇ♡」


 俺の提案に二人は喜んで乗ってくれた。


 こんなあり得ないほどの幸運に恵まれて血管がはち切れんばかりに興奮している。


 先日は一人ずつ順番にしてもらったが、美少女二人同時にされる光景がここまで興奮を掻き立ててくれるとは……。



「兄ちゃんの、すぐに頭がポワポワしちゃう匂いがするんだもん」

「オスの匂いって感じぃ♡ 麻薬だよねぇ」

「うん。これは夢中になっちゃうよぉ♡」


 めちゃくちゃ褒めちぎられる我が息子。


 正直それだけでも頭が真っ白になるほど心地良いが、今は二人のおっぱいを堪能したかった。



 猫耳幼馴染み二人の奉仕が始まり、俺ますます甘美に包まれるのだった。



 二人の美少女。猫耳を付けて首輪を差し出す自称ペットの幼馴染みが色々なものを擦りつけている。


 変幻自在に形を変える柔らかいおっぱいは限界まで潰れて密着し、二人の美しさを妖しく演出した。


 蠱惑的な視線がこちらを捉え、エロ同人でも見たことがない表情で笑いかけてくる。


 何よりもこのダブルご奉仕は俺の支配欲を途轍もなく満たしてくれる。



 カリスマインフルエンサーで、動画登録者100万人。

 コスメやファッションの流行を作り出すトップの美少女二人が、俺以外の誰にも見せないドスケベ衣装を身につけ、誰にも見せないドスケベな表情を浮かべながら。


 そう思うと、途轍も無い昂揚感と充足感に満たされた。


 健気な奉仕精神に感動すら覚える。


「あっ、希良里きらりずるいよぉ♡」


「ぼんやりしてるのが悪いんもーん。兄ちゃんにご奉仕するのがペットの勤めだからねぇ」


 果たしてそれがペットの役割かどうかはさておき、有紗ありさ希良里きらりも俺の表情を見て満足気に微笑んでくれる。


「最高だ……」


 だが賢者タイムは途轍もなく短い。




 自分が新たな性癖に目覚めたのが分かる。というよりは、二人が俺の好み過ぎるのでやる事なす事全部興奮できてしまう。




 俺に愛される為にレズビアンにすらなってしまう二人だから、初めから二人同時に愛されるように色々な事を考えてきたに違いない。


「よし、それじゃあ好きにさせてもらうぞっ。でも、ちゃんと同じ数だけ愛するからなっ。どっちかだけに偏らないように」

「にゃはぁ♡ にーちゃん真面目だにゃぁん♡ そんなこと気にしないで欲望まっしぐらで大丈夫だにゃん」

「そうだにゃん♡ だって希良里きらり達、兄ちゃんには飛びきりの甘えん坊だにゃん♡ ほっとかれたら自分から襲っちゃうもんにゃ♡」


「ははは……。それじゃあ俺はなんにも心配しなくて良さそうだな。よし行くぞッ」


◇◇◇


 すげかった……。恐らくこんな童貞の捨て方をした男は世界に数えるほどもおるまいて。


 しかも、二人とも生の感触での体験だった。


 つまりコンドームは付けていない。

 二人から絶対に付けないで欲しいと懇願されたのだ。

 今日の為にピルという薬を飲んで準備してきたらしい。


 ようするに妊娠しにくくなるのか、あるいは飲んでいる間は妊娠しなくなる薬らしい。


 知識の無い俺にはどの程度のものかは分からない。

 だけど、俺の為にそこまでしてくれる二人の願いに応えずにはいられなかった。


 だって倫理観や常識なんてもので二人を押さえつけてしまったら、レズビアンになってまで俺に愛されようとしてくれた二人の想いを踏みにじる事になってしまう。


 無論、二人の将来の為に倫理観には絶対に従うべきだという意見もあるだろう。

 俺もその通りだと思う。


 だけど、そんなもので二人の想いをふいにする方が、きっと不誠実なのだ。


 俺はなんの経済力も責任能力もない高校生のクソガキに過ぎない。

 そんな俺が偉そうに責任をとるなんて軽々しく言おうものなら親御さんにも顔向けできないだろう。


 だけど俺は二人の願いを優先する。どんな叱責を受けてもきっと二人を守ってみせる。


 自分の人生全部掛けて二人を幸せにするんだ。



――――――――


※後書き

編集ポイントを間違えた影響で文字数のバランスが崩れたので、次回の話は短めになります。

その代わり公開するお話を2本にしますのでご了承ください。



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