目次
ブックマーク
応援する
1
コメント
シェア
通報

第41話 幸せいっぱいの将来計画(第2章 完)


 ドロドロになった身体を洗い流し、俺達は夜景の綺麗な窓が広がる風呂にみんなで仲良く浸かることにする。


「ふぅ……とりあえずこの光景を脳裏に刻みつけたい」


「へへへぇ、にーちゃんハーレムの王様みたいだねぇ」


 俺は両肩に有紗ありさ希良里きらりを抱き、真ん中で背中を預ける小春こはるの柔らかさを堪能しながら幸せの溜め息をついた。


「感無量だ……有紗ありさに、希良里きらりに、小春こはるまで……。身近で大好きな美少女達に囲まれた人生。今死んでも悔いは無い」


「ダメだよ死んだら。これからいっぱい思い出作るんだからね」


「それにまだまだやってみたいエッチとかいっぱいあるんじゃない?」


 有紗ありさの言葉に否定を口にすることはできない。夢のような状況に幸せで怖くなるくらいだが、一方でこのハーレムを目一杯楽しみたい自分がいる。


「うーん、そうだなぁ。ある、と言わざるを得ないんだよなぁ」


「だよねぇ。えーと、にーちゃんのエロ動画バンクによるとぉ。ハーレムものは100本くらいあったかな」


「おうっふっ!? そんなところまで見られてるのかよ」

「137本だよ有紗ありさちゃん」


 希良里きらりはなんでそんな正確に記憶しているのか。


「順平ちゃん、どんなことシテみたい?」


「そ、そんな面と向かって言われると恥ずかしくて言い辛いなぁ」


「えっと……メイドさんご奉仕は、私がしてみたい……」


「あ、それいいね小春こはるちゃんっ」

「ご主人様っ~♡ 希良里きらり達をしつけてくださいませ♡」


「ぁ♡ 順平ちゃんのがピクッとなったよ♡ やってみたいんだ」


「にーちゃんにしつけられたい。また猫耳メイドとかどう?」


「んぅ♡ それも良いみたい♡」


 小春こはるさんや。俺のアイツの反応で判別するのはやめなさい。

 いや、合ってるけど……。


「うーん、夢は広がる……逆に、みんなは俺にやって欲しい事とかある? 叶えてもらってばかりでは申し訳ない」


「わ、私はもう今の状況だけで夢のように幸せだから、あまり贅沢は……」


小春こはるちゃんも調教して欲しいって思ってるでしょ~」

「え、わ、私は……その……、うん」


 そういえば、夕べのエッチの最中にそんな事言っていたな。


 姉ちゃんから奪い取って俺専用に落とされたいってな具合だったか。


「調教ねぇ。どんなことをすれば良いんだろう。とりあえず縛ってみたり? でも難しそうだな」


「あんまり難しいことしなくていいよ。なんていうか、順平ちゃんの色に染めて欲しい。順平ちゃんの性癖全部満たせる女になりたい」


 言葉はかなりアレだが小春こはるの瞳は真剣そのものだ。


 俺もそんな小春こはるの従順さというか、健気さに心打たれる。


小春こはるちゃん、本当ににーちゃんのこと大好きなんだね。ウチも負けてないつもりだけど、やっぱり純粋さで負けてる気がする」


「そ、そんなことないよー。私は順平ちゃん以外の男の人は考えられないってだけだから」


「それが純粋一途なんだよね」


「で、でも、それは二人だって同じでしょ? 他の男性に恋したことあるの?」


「「それはないっ!」」


「だったら私よりずっと二人の方が純粋だよ。私は諦めるしかないって思ってたから、二人みたいに行動に起こすことができなかったし」


「そういえば、今回の一連の流れって誰が計画したことなの?」


「あ~……。やっぱり気になるよね」


「まあな。なんというか、小春こはるから聞いた話で何となく想像は付いているのだが……姉ちゃんなのか?」


「ん~、そうだねぇ。それは本人の口から直接聞いてもらった方がいいかな」


「つまり姉ちゃんなのは確定か。分かった。とりあえず皆から聞き出すのはやめとく」


「ん、ごめんねにーちゃん」

「気にするな。そのおかげで今の環境が手に入ってるなら、感謝こそすれ文句はないさ。ただ真実……この場合は真相かな。それは知りたいし、知る権利はあると思ってる」


「うん。旅行が終わったら聞いてみると良いと思う」


「よし、とりあえずこの話題は終了だ。まあ本人に聞くのが1番ならそうしよう」


「それがいいと思う。凄く真剣に考えた結果だから、受け入れるかどうかは別として、受け止めてあげて欲しいかな」


「分かった」


「じゃあ話を戻して、兄ちゃんせっかくハーレムなんだからやってみたいことやろうよ。兄ちゃんの願望全部叶えちゃう♡」


「うーむ。それなら……やっぱり三人一緒に……」


 自らの願望を叶えるため、俺は三人にご奉仕をお願いすることにする。


 ◇◇◇◇◇


「はぁ、はぁ、はぁ」

「はひぃ……はっ……あ」

「んっ……ふぅ」


 三人同時に相手取った仲良しタイム。流石に体が限界だな。


 愛し合いながら高まる気持ちを互いにぶつけ、将来はこんな風になりたいね、なんて話ながら体を密着させる。


「皆一緒に幸せになろうな。俺が全力で愛し抜いて見せるからさ」


「順平ちゃん♡ 私もいっぱい頑張るからね♡ お嫁さんにしてくれるなんて夢みたい♡ 戸籍とかどうでもいいよね♡ 

 心が一緒なら、結婚できるよね♡」


「そうだな。俺達みんなで家族になろう」


「「「大好き♡」」」


 沢山愛し合う俺達の汗と声が止まらず、その日一晩ホテルのベッドが軋む音が鳴り止むことはなかったのだった。



◇◇◇


 明け方まで愛し合い、キスをして、抱き合って、眠りについた。


 全員が幸福絶頂を味わい続け、気絶するまで抱き潰した訳だが、数時間後にはまず小春が起床して俺の身体を蒸しタオルで拭いてくれた。


 献身的に俺のお世話をしてくれる小春はお風呂で身体を洗い始めた。


「小春、疲れてないか?」

「んれろ♡ うん♡ 順平ちゃんとエッチすると元気が湧いてくるの。不思議だね、幾らでも、ご奉仕できちゃう♡」


「ああ、気持ち良いよ小春。最高だ」


 朝日が昇り始めた頃、いち早く目を覚ました小春と一緒に風呂に入り、背中を流してもらう。


 献身的な奉仕に心地良い征服感と至福感を味わいながら、これから重ねる時間の貴さを噛み締め合った。


「順平ちゃんの背中、とっても大きくて興奮しちゃう♡ 私、大きくて強い男の人に奉仕するのが凄く好きみたい♡」


「あ~~~小春ちゃんズルいッ!!」

「私達もする~~♡」


 さあいよいよ朝のエッチなご奉仕か、と思われた頃、風呂場の扉が開いて有紗ありさ希良里きらりが飛び込んでくる。


 ホテルでの熱い夜を過ごし、俺達の卒業旅行は最高の思い出となった。


 一晩中愛し合ったにも関わらず、翌朝の俺達は元気いっぱいでホテルを後にした。


 これで終わりじゃない。


 楽しいハーレム生活はこれからが始まりだ。


 それに、まだ姉ちゃんから今回の一連の流れの始まりを聞いていない。


 いわく、姉ちゃんがこの計画の首謀者だという。


 小春に恋慕していた姉ちゃん。しかし、その始まりの感情は、他の三人と同じだという。


 まさか俺、姉ちゃんと……いやいやまさか……な。


~第2章 完~



――――――――――


ここまでお読みくださり誠にありがとうございます!


 これにて第2部終了となります。

 次回から姉ちゃん攻略編に突入! え? 近親相姦? 果たしてどうなるか。


 乞うご期待!


 執筆の励みになりますので、続きが気になる!と思った方は是非とも+ボタンで☆☆☆を★★★に。

ご意見ご感想、レビューなどしていただけたら幸いです。



この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?