楽しい旅行は幕を閉じ、週明けから俺達は再び学校へと向かう。
「
「うん……。私は順平ちゃんと同じ大学だからいいの」
「でも方向は一緒なんだから」
「ありがとう。でも大丈夫。教室でも一緒にいられるし、午前中だけだから登校時間くらいは二人に譲りたいから」
「「ありがとう
二人の美少女のおっぱいを腕に感じながら登校していく俺達。
残り少ない高校生活をしっかりと楽しむため、俺達は談笑しながら通学路を進んだ。
◇◇◇◇◇
「NA☆ZE☆DA☆ッ!!」
「どうした我がクラスメートAよ」
朝の教室で開口一番、我がクラスメートAが奇声を上げて血涙を流し始めた(実際はヨダレ)。
「辛辣and雑な紹介をありがとう我が友よッ。何故お前ばかりがモテるのだッ! 雛町さんとのその距離感は一体なんだっ!」
「何のことだよ」
ちなみに
割といつも通りだ。
「とぼけるなぁあっ! アレを見ろッ」
「え? ……別にいつも通り……ぁ」
「♡……♪」
いや、違った……。
いつもように学校に来て、いつものように教室に来ただけであるが……。
「雛町さん、今日はなんだか嬉しそうだね」
「えっ、そ、そうかな♪ いつも通りだと思うけど♡」
「イヤイヤ。明らか~~に、【好い事ありましたぁ】って顔してるって」
「もしかして彼氏でもできた?」
「え、あはは……んと……まあ、えへへ♡」
ザワッ!!!
「やっぱりかぁああああっ!!」
「チクショーーーメェエエエ!!」
「俺達のぉおおっ、俺達の最後の希望がぁああああっ」
教室は一気にざわついた。男達は嘆き、女子生徒達は一気に祝福ムードへと移行する。
「そっかぁ。お二人やっと結ばれたんだね」
女子生徒の一人が俺をからかうように腰を叩いてくる。
「っていうか樋口さぁ。よく今まで付き合わなかったよねぇ。雛町さん、あんだけ分かりやすく好き好きオーラ出してたのにさぁ」
「いやまあ、俺にも色々事情があったんだよ」
「はぁ~。我が校の
「そんなもんかね」
「そうだよっ。どっちから告白したのさぁ~」
「ご想像にお任せするよ」
この手の話題って追求が止まらないな。小春も完全に顔が真っ赤だ。
そして一人の女子生徒の問いかけが、男子生徒諸兄達を地獄へと叩き落とす。
「なんか雛町さん少し大人びた?」
「そういえば、樋口も少し凜々しさが増したような……」
「あっ!! お、お前らまさかっ!」
「大人の階段をぉおおおおっ」
顔を真っ赤にしてうつむいてしまうのが、その何よりの証拠となってしまう。
「そうかぁ……我らのアイドルこはるんもとうとう卒業式を迎えちゃったかぁ」
「高校卒業前に間に合ってよかったねぇ」
そんなことを染み染みと語る女子生徒と嘆きの雄叫びを上げる男子生徒達の喧騒に包まれ、とうとう授業が始まるまで質問攻めにあったのだった。
◇◇◇◇◇
そして昼休み。
今日は卒業前最後の午後の授業がある日になっている。
「順平ちゃん、お弁当作ってきたから食べよ♪」
「おう。サンキュ」
「にーーちゃ~ん♡ 一緒にお昼たべよーよっ♡」
「お弁当いっぱい作ってきたよぉ~♡」
平和に始まりそうだった昼休みに天使達がやってくる。
◇◇◇
【おまけ とある女子達の会話】
女子生徒A「(ひそひそ)んで? 樋口のアレってどんくらいだったの小春っち?」
小春「えっ、そ、それは(赤面)」
女子生徒B「あんだけデッカいからやっぱそれなりに凄いのかな。それとも案外普通?」
女子生徒C「もしかして、まさかの短小とか?」
小春「そ、そんなことないよっ!(アワアワ)」
A「じゃあどんくらい? うちの彼氏はこれくらいだけど(親指と中指を目一杯広げる)」
B「うわ、結構デカマラ。あたしんところは短小だからなぁ(哀愁)」
C「でもテク凄いらしいじゃん。うちのは普通だけどMだからなぁ。いつも私がリードするし」
B「まあそうなんだけどさぁ。もう少しってところまで届かないんだよねコレが。しかも結構ナルシーだし」
A「うわ、辛辣ぅ。彼氏聞いたらショック受けるんじゃない?」
C「でも割と演技で感じてるフリしてる事は多いかも。雛町さんはどう? 初めては痛かったんじゃない?」
小春「え、えっと。嬉しいの方が勝っちゃってたかも」
(女生徒ABC黄色い声)
A「そんでそんで? 樋口のアレってどんくらいなん小春っち」
B「彼氏のがデカいからってマウント取ろうとすんなよ。あのヤンキーのオラオラ彼氏でしょ?」
A「あ~、いや、アレはもう別れた。態度ばっかりデカくてウザかったし。あたしの事他のヤツとシェアしようとしてたから金玉けり潰して別れてやったわ」
C「うわぁ、エグい。あれ? じゃあもしかしてこの間からかったっていうのオタク君じゃないよね?」
A「そうだよ。顔はいまいちだけどあっちが良いから付き合ってるみたいなもんだし(ドヤァ)」
C「うわ~。そっちの方が辛辣じゃね?」
A「まあでも最終的にはデカさは大事よ。相性もあるし。元彼もまあまあだけど下手くそで」
B「うわ、性格最悪で下手とか救えないわ」
C「でもそうなると樋口のも気になるかも。どうだったの雛町さん(ワクワク)」
小春「え、っと……。答えなきゃダメ?」
ABC『ダメッ』
小春「(困惑and赤面)……ん、ん~と、こ、このくらい、かな(指←……………………→指)」
(三人絶句)
A「……マ?」
小春「え?(ギャル語の意味知らない)」
B「マジでってこと。え、マジでそんなに?」
C「ペットボトル二本分よりあるんじゃね?」
小春「(……コクン)」
A「上手いの……?(戦々恐々)」
小春「え? うーん。そうだね。美味しいっていうより、幸せぇって感じで、お口に含んで飲み込むと体が熱くなって……喉の奥に絡みついてくる感じがちょっと苦しいんだけど、それが順平委ちゃんの女なんだって実感が湧いて凄く幸せ感じちゃって(
A「ちょww 違う違う。精液が美味しいとかそういうんじゃないから(小声)」
B「まさか初体験でゴックンさせるとか、樋口って鬼畜かよ」
小春「ううん。頭の中がぽわぽわしちゃって。嬉しすぎて気がついたら飲み込んでた感じ、かな。順平ちゃんが嬉しそうな顔するから私も幸せに……(思い出しニヘラ顔)」
B「イヤイヤそうじゃなくてさっ。上手いって美味しいってことじゃなくて、テクニックはどうだったかって」
小春「え……あ……はうううっ(勘違いに気がついて赤面噴火)」
C「雛町さん天然じゃんww っていうか奉仕エグいね。そんで、テクはどうだったの?」
小春「えっと……たぶん四回くらい失神したと思う。グズグズにされちゃったから途中から記憶が曖昧で……」
B「ちょっ。四回失神ってっ。めちゃテクじゃん」
C「いや待って。いったい何回したの? そんなに遅漏とか?」
小春「え? ち? ちろ? え?」
C「回数じゃなくて一回が濃厚だったかってこと」
小春「うん、凄く濃厚……え、でも……たぶん、20回くらいは出してた(彼氏が凄いらしいからちょっと得意げ)」
C「に、にじゅっ!? えっ!?」
小春「普通は違うの?(順平が基準だと割と本気で思ってる+同人知識)」
A「いやそれもう人外のバケモンじゃん(←オタク君彼氏もかなりの絶倫だがそれ以上でマウントとれなくてちょっと悔しい)」
B「あのガタイならオークでしょ。ファンタジーの人だったの?」
小春「じゅ、順平ちゃんはオークじゃないよっ。ブタさんじゃないからっ」
A「じゃあオーガだ。鬼魔羅でテクニシャンで人外の絶倫……(恐)」
B「そこまで……ちょっと体験してみたいかも」
C「いやいや、絶対無理だから。樋口バケモンかよ。そんなの入らないから(←経験豊富だがさすがにそこまでのヤツはいなくてドン引き)」
B「でも雛町さんには入ったんでしょ(ドキドキ)」
小春「(赤面してうつむく。しかし肯定する)」
ABC「樋口ってエグい……(得体の知れない者を見る目)」
順平「なんか視線を感じる……」
※その日から順平のあだ名が絶倫オーガになったという……。
――――――――
◇おまけのおまけ◇
【このあと特に物語に何の関係もない女子生徒ABCプロフィール】
ギャルA→白ギャル。経験人数14人。ヤンキー元彼と喧嘩してムシャクシャしていた時に今彼のオタク君をからかって童貞を食ったらデカマラにハマり、他男と全員関係を清算。
歴代彼氏が全員オラオラ系だったので優しく誠実な彼氏にベタ惚れ。
本編の女子トーク内では見栄を張って酷い言いようをしているが、二人きりの時は「〇〇きゅん♡」と呼んで甘々。
(オタク君が生涯最後の恋人になり、数年後に結婚して家庭に入る。89歳で老衰するまで夫婦ラブラブ。息子、娘、孫、ひ孫の大家族に看取られながら同日同時刻に二人して生涯を閉じる)
※ちなみにAを悪仲間で
ギャルB→今時の普通女子。経験人数1人。学校では優等生。幼馴染みの彼氏がいる。
ナルシストだが顔と他スペックが高いので付き合いを続けている。が、たまにDVしてくるので別れようかと思っている。性癖は普通。今彼しか知らない。浮気が原因によりあと数ヶ月で別れる。
(卒業後にAVデビュー。更に夜の町で名を馳せて嬢のカリスマに。数年後に青年実業家と結婚して玉の輿)
→ちなみに浮気をした元彼は大学中退後引きニートに。Bの出演作で抜きまくってテクノブレイク。異世界に転生したがモブなのでゴブリンの巣穴で掘られて死亡(嘘)
ギャルC→小麦色ギャル。経験人数40人。現役でパパ活中。大学生の彼氏がいる。医学部のエリート系だがドMなのでギャップ萌えを感じて付き合っている。性格はドS。腰使いが上手い。(高校卒業一年で妊娠して結婚するがマザコンが発覚して数年で離婚。その後に美容関係で企業して実業家の道へ)