目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第67話 命令を心待ちにする恋人達


「次は俺だ」


 もう何巡目かの王様ゲーム。エッチな命令をすることもいとわなくなってきた俺達。


「それじゃあ一人ずつ、王様の前でスカートをたくし上げてパンツを見せてくれ」


 もうこう言ったことにも抵抗を示さない。姉ちゃんですら興奮した薄笑いを浮かべて、渋々を装ってミニスカートをたくし上げていく。


 ちなみに格好は女児のままだ。


 変な趣味に目覚めそうになるリビドーを押さえながらスカートをたくし上げる姉ちゃんを食い入るように見つめた。

 どうやら俺は手遅れらしい。


「ふぅ……ふぅ……順平、お前変な趣味に目覚めたんじゃないか?」

「可愛すぎる姉ちゃんが悪い」


「くぅ……んっ……」


 視線すらも快感のエッセンスになっており、食い入るように見つめる俺の凝視の眼差しに顔を赤くしている姉ちゃんの色っぽさよ。


「きゅぅ……順平ちゃん……視線が、エッチ」

「でも小春こはる、濡れてるぞ」

「あうぅ……だってぇ」


 抗議の言葉とは裏腹に小春こはるのたくし上げはしっかりとまくり上げられており、四人の中で1番先に躊躇なく行動を開始したのに気が付いていないようだ。


「兄ちゃん、見てみてぇ~♡」

「おおうっ! これは、なんという食い込み」


「エッチでしょ♡」


 希良里きらり有紗ありさのパンツは食い込む凄まじいTフロントと呼ばれるエロ下着である。こんなものいつの間に着替えたのか。

 有紗ありさに至ってはさっきまでパールホワイトの普通の下着だったのに。


 キラキラアリスは俺を欲情させることに特化した下着を着用し、完全に見せつけている。


「ふぅふぅ……にーちゃんのエッチな視線がヤバいぃ……♡ 興奮するぅ♡」


 そしてTの部分からは既に透明な蜜が垂れ始めており、肌が全体的に赤みが差している。


「王様ぁ……パンツ見せるだけでいいのぉ?」


 希良里きらりは煽ってくる。完全にここからエッチな流れに持ち込むつもりらしい。


「よーし」

「鼻息がくすぐったいよ兄ちゃん♡」


「にーちゃん匂いフェチ発動してるぅ。ふへへぇ、にーちゃんの匂いフェチを目覚めさせたのはウチだからねぇ」

有紗ありさちゃんグッジョブぅ♪」


 有紗ありさ希良里きらり小春こはると順番に匂いを嗅ぎ、とうとう姉ちゃんの番がやってきた。


「姉ちゃん犯罪的にヤバいぜ。花恋かれんちゃんって呼びたい」

「す、好きにしろよ……今だけだぞ」


 最近気が付いたが、姉ちゃんはエッチに興奮すると優しくなり、ワガママを聞いてくれる。調子に乗りすぎると後が怖いが、今はそんなこと気にしたら負けだ。


「なんか身体が熱い……」


花恋かれんちゃん犯罪的に似合ってるよねぇ」

「ちくしょう……言い返せねぇ……はう♡」


 姉ちゃんの匂いをたっぷりと堪能し、満足した俺は次に移行しようと皆を促した。


『王様だーれだっ!』


「次は私だねぇ~。じゃあ4番が……」


 希良里きらりが番号を口にした一瞬、全員に視線を巡らせたのを見逃さなかった。


 視線が姉ちゃんに固定されて次の言葉を紡ぎ出す。


「4番が前の王様をお兄ちゃんと呼びます」


「はぁ!?」


 姉ちゃんが首を絞められたような声を上げ、命令の内容に苦言を呈した。


「ちょ、ちょっと待てッ、前の王様ってなんでっ!?」


「王様の命令は絶対だよぉ♡」


 希良里きらりは完全に姉ちゃんに的を絞ったらしい。実はぞんざいな扱いを受けることに興奮する性癖の姉ちゃんの顔は密かに口元が笑っている。


「うう、ま、前の王様ってことは順平だよな……これってあたし完全に狙われてるよなぁ……」


「姉ちゃん可愛すぎるからしゃーない。俺も新しい何かに目覚めてしまったぞ」


「マジかぁ……マジなのかぁ……」


 ツインテールをクシクシとイジりながら顔を赤くする姉ちゃんが可愛い。


「それじゃあさっそくお兄ちゃんと呼んでもらおうか」

「うう、分かったよぉ……お、お、お……お兄ちゃん」


 ゾクゾクゾクッ! 


「な、なに興奮してんだお前はッ!」


 気が付くと姉ちゃんの前に突きだしていた。ナニヲトハイワヌ。


 女の子座りで怖がってる花恋かれんちゃんに酷く興奮してしまう。


花恋かれんちゃん、ほらもう一回。今度は上目遣いで」


「お前マジで後で覚えてろよ……」

「姉ちゃんの女児プレイを見られるなら殺されても本望だ」

「やべぇ弟が覚醒して手が付けられない……」


「ほれほれ、早くぅ、姉ちゃん、いやさ花恋かれんちゃん。早くお兄ちゃんのにお兄ちゃんと言いながら息を吹きかけてくれ」


「わ、分かったよぉ……分かったからその意味不明なアピールやめろっ」


 姉ちゃんは俺をソファを座らせ、股ぐらに顔を突っ込んで上目遣いをしながらツインテールを持ち上げた。


「お、お兄ちゃん……花恋かれん、可愛い?」


 ギンッ!!


「ひゃわっ!? お、大っきくなった……?」

 ナニヲトハイワヌが大っきくなってしまった。


花恋かれんちゃん、今の凄くいいっ! ねえ動画撮って良い?」

「ええっ!? そ、それは勘弁してくれ……心の準備が追いつかねぇ……」

「残念~」


 流石に動画撮影は厳しかったか。しかし口元は笑うように歪んでいるから押せばいけるかもしれない。


 まあ今回はやめておこう。まだ処女卒業から数日だからな。


小春こはる花恋かれんちゃんを手伝ってやれ

「はい♡」


 姉ちゃんは小春こはると一緒だと動きが良くなるので手伝ってもらうことにしよう。

 王様ゲームは中断することになるが、既に四人とも発情モードに入っているから問題ないだろう。


 それにしても小春こはるの即答の早さには頭が下がる。俺のお願いに秒も迷わないんだからな。


「お兄ちゃん……。妹に興奮してるの?」

花恋かれんちゃんが可愛いからお兄ちゃんのお兄ちゃんがお兄ちゃんしてるんだよ。責任持って鎮めておくれ」


 自分の頭が段々ドロドロに溶けているような感じだ。


 頭が悪くなって語彙力がなくなっていく。


「しょ、しょーがないなぁお兄ちゃんは……」


 小春こはるが側に居ることで安心感が増したのか姉ちゃんのノリが段々と良くなってくる。


 なんだかんだで姉ちゃんもシチュエーションプレイに興奮しているらしい。


「お兄ちゃん、か、か、かか、花恋かれんのツインテール、可愛い?」


「めっちゃ可愛いッ!」


花恋かれんちゃん、お手伝いしてもいい?」

「頼む小春こはる……、うう、なんでアタシだけこんなに小っちゃいんだろう……」


 確かにこのメンバーの中で姉ちゃんだけが肉体条件が大分違う。だが、俺はそれこそが最高のバランスではないかと思っている。


 姉ちゃんが小っちゃいからこそ、他の三人がバランス良く動くことができる。

 姉ちゃんが恥ずかしがり屋だからこそ、他の三人が姉ちゃんを支えるように恥じらうことなくセックスを楽しむことができる。


 このハーレムの中心は姉ちゃんなのは間違いない。


 俺は姉ちゃんのツインテールの頭を撫で撫でする。


「ふみゅ……」


 やっぱり姉ちゃんは可愛い反応を示してくれる。


 王様ゲームはここまでだろう。その証拠に有紗ありさ希良里きらりはいつの間にか服を脱いで下着姿になっている。


 両側にはべった二人がシャツを脱がしていき、上半身を裸になった俺は二人の体温を直接感じることができる。


「こっからは~」

「王様にご奉仕ゲームだねぇ」


 予想通りの展開になり、俺はますます滾ってしまった。


◇◇◇


 王様ゲームが終わり、俺達は全員でお風呂に入って汗を流していた。


 有紗ありさ希良里きらりが俺の両側で胸を押し付け、小春こはるが俺の股の間に入って背中を預ける。


 その小春こはるに姉ちゃんが抱きかかえられているという構図だ。


「ひひひ♪ The・ハーレムって感じだねにーちゃん♡」

「感無量だ……」


 これほどの美少女達に囲まれて盛大に奉仕してもらっては、男冥利に尽きるどころの騒ぎではない。


「またやろうね」

「ああ、楽しかったな王様ゲーム」


「ね♪ ウチは特に王様にご奉仕ゲームの方が」

「いっそ最初からでもいいかもね」


「それも魅力的だが、普通の遊びもしないとな。エッチばっかりでは」

「ふふ……順平ちゃんとの思い出作りも、春休みにいっぱいしなくっちゃ」


「五人でどっか遊びにいくかー。せっかくワンボックスカーもあることだしな」


 姉ちゃんの提案にみんなも賛成する。


「母ちゃん保険の適用小春こはるにも利かせてくれたみたいだぜ。三人交代の運転で遠出とか面白そうだな」

「そうだなぁ。それもいいな」

「うん。私も運転で遠くに行ってみたい。自分用のクルマはまだ買えないから」


 小春こはるの家はまだクルマが一台しかないのでクルマ通勤の母君が使っているので自分用はないらしい。

 まあそれが普通なのだ。ウチが特殊なのだろう。


「実はもうレジャーリゾートのチケット取ってあるんだ♪」

「マジか。さすが希良里きらり

「うん。私達の春休みが始まってからだけどね。皆でいっぱい思い出作りしよ♡」

「新しい水着買わなくっちゃ。キラキラアリスがプロデュースしてる新作水着売ってるお店行ってみようよ」

「こんな時期から水着って売ってるの」

「もちろん売ってるよっ」


 水着かぁ、楽しみだなぁ。みんなの水着を他の男に見せるのは癪だが、自慢したい気持ちもあって複雑だ。


 これから春休みが始まる。俺達は楽しい思いで作りに胸いっぱいの期待を詰めて、これからの計画について楽しく話し合ったのだった。


~第4章 完~


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?