お尻開発プレイ。
日本ではあまり一般的ではないイメージであるが、ある調べによれば成人女性500人中三割がそれに類するプレイを経験した事があるらしい。
まあ、どこの500人ですかって話もあるから信憑性があるのか分からないが、性癖として存在している以上は一定の需要があるのだろう。
「せんせぇ~♡
ベッドに四つん這いになり、お尻を上げてグイッと引っ張る。
二人とも綺麗なお尻だ。シミ一つない。
「よーし、それじゃあ触診を始めるぞ。動かないでくださいね~」
「「ひゃん♡」」
真っ白な雪の丘のようにできもの一つ存在しない無垢の丘。
ふくよかな丸みとモチモチと柔らかい感触が手のひらを楽しませてくれた。
「興奮した? そのまま普通にエッチでもいいよ?」
そんな風に
「気にしなくて大丈夫だよ。このままお尻開発といこうじゃないか。可愛い恋人の願いを叶えるのが彼氏の役目だ」
「えへへ。実はちょっとビビってたり」
ひたひたとお尻のもち肌を触り、しばらく堪能してからいよいよ本番に乗り出した。
「ふーむ、最初は俺の指でしたい。いいか?」
愛しい彼女達の粘膜に触れるものが自分でありたいという独占欲なのだろうか。
ふと、そんな考えが頭をよぎった。
このまま無機物に初めての侵入を許すのは、なんとなく自分のプライドが傷ついた気がした。
「いいよぉ、私もそれが良いと思ってたぁ」
「にーちゃんの指で、
二人の意見は一致した。
これは何が何でも広げて開発してやりたくなってきた。
◇◇◇
「
「ごめんにーちゃん。ウチ、これちょっと無理。お腹ぐるぐるしちゃって変な感じだった」
「無理はしない方がいいな。相性ってもんがあるから
「
「ごめんね
「気にしないでぇ」
先ほどまで使っていた指をジッと眺めていると、それを見た
「あんまりお尻に突っ込んだ指見つめちゃヤダ。ちょっと恥ずかしいじゃん」
いたたまれなくなったのか消毒液を拭きかけて念入りに拭う
よっぽど恥ずかしかったのだろうな。
「いやぁ、悪い悪い。ついな」
しかし、逆に
あの感じ様はもはや才能かもしれないな。
「大丈夫か
「苦しかった……でも、ゾクゾクして気持ちよかったの。兄ちゃん、今度もやめないでね」
「ああ、分かってる」
うーむ。そうまでおねだりされては断れないな。
初日から本物を入れるのは通常サイズでもやめた方が良いとされている。
しかし彼女はそれを望んだ。
俺は昔から
ああまで言われたら断るのも忍びなかった。
ついさっき初めて異物を挿入したばかりだが、この小一時間ほどでかなりほぐれるようになった。
「うへぇ、しかしアレは思い出すと凄い光景だったね。本当にお尻に入ってくんだもん。他人の見るとえっぐいなぁ。ぶわって広がって飲み込んでるみたいだった」
生々しい表現の
平均よりも大分大きい俺のモノをいとも簡単に飲み込んでいく様子を見ると、
「すっごく気持ち良かった♡♡
「どうやらお尻って割と性感帯らしいな。相性とかもあるから
余韻に浸る
あのプレイで無茶をすると裂傷を起こしたり筋が切れて大変な事になると言われている。
それでも彼女には非常に相性がよかったようだ。
あろうことか
「
「うん……。ダンスもするから、柔らかく保ってたの。
「ほらほら、にーちゃん見てみてぇ♡」
それを受けてか得意げに足を上げ始める
その角度はほぼ垂直に上がっていき、寝転がりながら"Yの字"から"Iの字"になっていく。
「うおお、すげぇ」
2人のパンティが丸見えだ。
先ほどまでの扇情的な光景が視界に鮮やかに蘇ってくる。
2人は先ほどまでの感想を言い合い、思い出しながら余韻に浸っている。
「へへへ、
「うん♡ 後悔も、悔しさも、全然ないけど、やっぱり初めてをもらえるの、嬉しいだもん」
心の内側にビリビリと伝わる喜びの感情。
何故だかそんな感じがする。そういえば、俺の童貞を最初に捧げたのは
そしてアナル童貞を捧げたのは
ある意味でバランスを取ったことになるのだろうか。
他人の目からすれば馬鹿げたことかもしれないが、
その感情の証明は頬を伝う透明な
「俺も、嬉しいよ。
「えへへ、兄ちゃん♡」
「にーちゃん♡」
動物のグルーミングみたいに自分の匂いを彼女達にすり込んでくる2人をナデナデする。
所有証明欲求とでも言おうか。
愛しさと独占欲が相まって二人を自分のものだと伝えたくてたまらない気持ちで溢れていく。
それを受け取った二人のなんと嬉しそうな表情だろうか。
「やっぱりウチも頑張るから、にーちゃん今度は
「いいぞ。ゆっくりで良いからな。ちゃんと開発に付き合うから一緒に気持ちよくなろう」
どうやら満足してくれたらしい二人の表情と息遣いに男としての矜持が満たされた気がした。
征服欲が満たされて高揚感が募る。
「ねえ兄ちゃん」
「なんだい
甘えるような瞳。またこの目で訴えられると兄ちゃんはなんでも言うことを聞いてあげたくなってしまう。
「今度は、もっとハードなことしてみたい♡」
「もっとか……。例えばどんなこと?」
「んっと、縄で縛ったり、バイブ使ったり」
「なるほど。ソフトSM的なヤツってことだな」
「そう。本格的なのはちょっと怖いけど」
「いや、俺もさすがにろうそくとか鞭とかは勘弁だ。でも軽く縛ったりするくらいはやってみたいな」
「ねーねー。それだったらウチもできるかも、お尻に突っ込むのはちょっと時間かかるかもだし、二人とも縛ってにーちゃんが調教してぇ♡」
二人しておねだりされたら断ることなどできはすまい。
そういえば
性癖の広がりはどんどん拡張していく。これからが楽しみだ。
春休みはまだまだ続く。