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第75話 ドロドロになるまで愛し合う


 おっぱいソムリエゲームとでもいうべき目隠しゲームは大盛り上がり。


 あれからあの手この手で色んなものを当てさせられ、お風呂場に連れて行かれてローションでグチャグチャになるまでマッサージされた。


 いわゆるマーキングという奴だ。


 これはお仕置きなので、他の女の子が寄ってこないように匂い付けをしたかったらしい。


 そうして過ごした数時間。


 みんなも流石に限界らしい。俺もちょっと疲労感がたまってきたので今日はここまでだろう。


「俺もそろそろ打ち止めだ。もうすっかり皆の匂いが擦り込まれてるな」


 胸板で息を弾ませる小春こはるの頭を撫で撫でしながら心地良い疲労感を味わう。


「はぁ、はぁ……にーちゃんのぉ、絶倫♡」

「もう、離れられないよぉ♡ ますます虜になっちゃう♡」

「順平ちゃんに支配してもらえて、とっても嬉しいぃ♡ あふぅ」

「体すり切れるかと思ったぁ……はひぃ」

 最後に皆で一緒にお風呂で汗と体液を流し、全員とお終いのキスをしてホテルを出た。


「目隠しされてて気が付かなかったけど、ここってラブホだったんだな」

「そうだよにーちゃん。最近はラブホで女子会とかも普通にあるから、複数人で入れたりするんだって。昔は違ったのかな?」

「さあ。人生初ラブホの俺には分からない。有紗ありさは違うの?」


「うちも初めてだよ。でも情報はいっぱい集めたからねぇ。初めてのラブホは全員一緒にって思ってたから」



 なるほど。今日はまんまと予定通りだったわけか。


◇◇◇◇◇


「お替わりッ!」

「おいおいもう6杯目だぞ、腹は大丈夫なのか?」

「まだ食い足りない。なんか身体中がエネルギーを欲してる感じがする」


「ふふ、凄いね順平ちゃん。追加のおかず何か作ってくるね」

「おう、頼む小春こはる


 家に戻った俺達は夕食を皆で作って食べることになったのだが、凄まじい空腹に襲われて先ほどからずっと食い続けている。


 姉ちゃんの料理の数々は次々に胃の中に納められ、白飯は既に茶碗6杯目を超え、一升炊きのご飯は底をつきかけている。


 それから希良里きらり宅の冷蔵庫にある食材を根こそぎ食い尽くすほどの凄まじい食欲でひたすら食った。


「ふぅ……美味かったぁ。さすが皆の料理は幸せになるなぁ」


「うう、うちが含まれてないのが分かって辛い……」

「人には得手不得手があるんだからあんまり気にするな。料理得意なヤツが三人もいるんだから」


 姉ちゃんの慰めの言葉にも有紗ありさはむくれたままだ。ソファに座って食後の緑茶をすすりながら頭を撫でてやる。


「いつかにーちゃんに手料理たべてもらうもん」

「楽しみにしてるよ」


 俺の膝を枕代わりにして甘えてくる有紗ありさを猫のように愛でながらキッチンに立つ姉ちゃんを眺める。


「デザートできたぞー」


「わーいっ! 花恋かれんちゃんのデザート~」


 そんな感じでワチャワチャと団らんな時間は過ぎていく。



「あ、ねえねえ兄ちゃん」

「どうした希良里きらり


「今度キラキラアリスでコラボ動画撮影することになったんだけど、ホワイトミルクって二人知ってる?」


 ホワイトミルク。


 確かキラキラアリスと同じ事務所に所属するモデル出身の二人組で、銀髪でクールビューティーなお姉さんと、元気はつらつな生意気妹ちゃんの姉妹コンビだったか。


「同じモデル事務所だから以前から友達で初めてコラボするんだけど、春物の新作コーディネートのモデルで同じ雑誌で特集組まれることになったから、そのPRもかねてるんだ。直接会うのは初めてなんだけどね」


 同じ事務所でお互い顔は知っており、ビデオ通話での交流がメインだった友達だったらしい。



「にーちゃんにお願いなんだけど、例の筋肉アニキとして出演してほしいんだよねドッキリ企画があってさ」


「なるほど。手伝うのは全然構わないよ。動画はまともに見た事ないから研究しておいた方がいいかな?」


「まあある程度知っておいた方が良いかもね。大体のことは私達でやるから、あんまり気にしないでいいから」

「わかった」



 春というのは出会いの季節でもある。

 既に完成されたと思われていたハーレムに、新たな風が舞い込むことになるとは、この時の俺は予想していなかった。




――――――――


 ここまでの読了ありがとうございます

 沢山の応援のおかげでドンドン人気が出ております。


 このまま書籍化実現したいぞっ!

 面白かったら★★★レビュー、応援メッセージお待ちしてます!


 是非ともッ! なにとぞーーっ!


 次回からいよいよ新ヒロイン登場します。お楽しみにッ!

と、その前に花恋姉ちゃんとのイチャイチャ閑話を挟みます。




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