いやぁ、すげかった……。本当に凄いのひと言だった。
昭和の妻のように玄関で三つ指突いてお出迎えをしてくれた彼女は、
何に、とはあえて言わないでおこう。大変に素晴らしいご挨拶である。
「ご主人サマ、本日は、
そのひと言から始まり、あとは……分かるだろ?
興奮で先走っている紗理奈を
技術的なところ以外の心意気の部分を
相変わらず彼女は奉仕者として徹底している。
じゃあ俺は出迎え一番で女の子にご主人様と呼ばれながら『ご挨拶』されたいと望んでいるのかと言うと、厳密には違う。
確かにそれはそれで興奮するプレイには違いないが、俺は二人の喜ぶ事をさせてあげたいと願っている。
だから「二人のやってみたい事=俺が喜ぶ事」という図式になり、結局のところ俺は二人の、いや
なんだか禅問答みたいだが、
何しろ
繰り返しになるが、俺だって
ようするに、二人にとってやりたい事が互いの喜ぶ事になっている。
『もっと、したい、デス』
ボルテージが上がってくると
初日にそうだったように、彼女の場合は奉仕したいという欲望の方が勝っていてどちらかというと自分の欲望を優先しがちだ。
だがそれが良いとも言える。
徹底して俺という男に尽くしたい
似ているようで性質は真逆。やっている行為は同じであるのに感じている興奮の性質はまったく違ったものであることに、面白みを感じるというものだ。
どっちにしても俺という男との行為を楽しんでくれている事に変わりないので、こういったことを細かく分析することにあまり大きな意味はないかもしれない。
奉仕の時間が終わると、切なげな表情をするところもポイントが高い。
一瞬さえも名残惜しそうに憂えた表情を見せる
「さあ、次は何を見せてくれるんだ?」
彼女に発した言葉は最近開発されてきた俺の性癖にバッチリ刺さった。
「今日は、
「おお、マジか……」
うちのハーレムでよくあることなのだが、レズで愛し合ってても視線は俺に固定されていたり、気持ちよくなるためというより興奮を誘う行為であることが多い。
今回のプレイもその方針に準じていると思われる。
その証拠に
「ご主人様、
リビングへと移動した俺たちは両腕に引っ付いてくる二人に連れられてソファに座る。
そう、これが彼女達のスタンダードだ。
レズといってもあくまで俺のため。ハーレムの中心である男を楽しませるためのエンターテイメントだ。
もちろん、お互いを大切に思っている事に変わりは無い。
それは四人の想いが一緒だったからに他ならない。
『誰にも悲しい思いをしてほしくない』
悲しい思いとは俺に失恋すること。誰か一人にでもその思いをさせたくない。
そういう想いで始まったハーレムだからこそ、みんなが俺を中心に添えてくれる。
まあその下準備のために先にレズビアンになった影響で俺自身がやきもきしてしまった側面はあったものの(先に色々経験済みだったり、俺に気付かれないようにそしらぬ顔で付き合っていたり等)、彼女達も色々と考え及んだ結果、肝心の俺自身への影響というものを見誤ったということだろう。
人間誰しも全てにおいて正解を引き出すことは難しい。
これが物語だったら設定の甘さを叩かれたところだろう。
だって性別が同一だったからダメージが少なかっただけで、やっていることはNTRやBSSと変わらない訳だしな。
まあ結果オーライだ。
ある意味で、
二人の言葉の端々には、そういったニュアンスが含まれていることが多いからだ。
「順平ちゃん、いっぱい楽しんでね」
その証拠に、今もこうして俺に向けてくる視線には伺うような空気感が漂っている。
「ああ、頼むよ」
だから俺は興奮した声を隠すことなく、俺は二人の百合行為を快諾したのである。
その光景は素晴らしいのひと言だった。
彼女達はこういう。
「ご主人様、命令してください♡ 私と紗理奈ちゃんのエッチの許可を」
「紗理奈、本来はレズ違う。だからご主人様の命令なしで、勝手に他の人とエッチしない、デス」
蠱惑的な、あるいは媚びるような視線を向けて命令を心待ちにする二人。
だから俺はその願いに応えて命令を下したのだ。
今回の目的は
これは凄い。もの凄くエッチだ。
レズビアンの魅力をこれでもかと目の前で見せつけてくれる二人のエンターテイメントは、魅せるところはしっかり魅せて、それでも
何故か、それが分かる。
まるで
そして
これは、ひょっとすると姉ちゃんが
どうやったら興奮する見栄えになるかを意識している。
こうして二人の百合劇場によって高まった興奮が呼び水となり、この後超絶ハッスルすることになる。
興奮した
俺としては受け入れても良かったが、
そしてその