今回は
【ワタシを、調教してくだサイ……ご主人様♡】
そのように、彼女は言った。まだ恋人になったわけではない女の子からそんなことを言われ、戸惑いはしたものの俺は受け入れた。
自らエッチを見せて欲しいと懇願し、ソウルメイトと互いを認識する
大人しくて無口な銀髪美女である
処女であるのに、ほんの少し触っただけで感じ始めるほど感度が高い。
あれから幾度にも渡ってエッチに参加した
「今日は
まさかの提案である。
「改造?」
今日も今日とて
だが彼女の処女は
「順平ちゃん、実はね……私、またお外のエッチに興味があるって言ったら、どう思う?」
「そりゃ興奮する。俺もかねてから興味があった」
「うん、だよね。私も今度はもっと冒険シテみたかったから、
「お、おう、なるほど」
「スゴク、興味ありマスッ!」
普段表情の動かない
どうやら相当に興奮が募っているようだ。
「それで、そのことと俺を改造するっていう話とどう繋がるの?」
「じゃじゃーんっ! にーちゃん変身セットを用意しました~」
「変身? あ、つまりアレか? 変装して別人になるってこと?」
「正解だよ。にーちゃんってデカいから結構目立つじゃん? だから他の人に発見されたら馬アニキのことがどっかから漏れるかもしんないしさ、いっそがらりと印象を変えちゃえば分からないんじゃないかなって思ってね」
「な、なるほど……」
「今回挑戦するのは過激なお外エッチ。その第一段階で羞恥プレイをやってみようよってことだね」
「羞恥プレイ?」
「うん。まあそれは後で説明するとして、にーちゃんをどう改造するかだけど、メイクのカリスマ、
「任されよ~」
乗りの
「肌を小麦色にしてカラコン入れるだけで大分印象変わると思うんだよね。じゃあ兄ちゃん、こっちに来て。メイクするから」
「お、おう」
「一応胸板辺りまで肌の色変えるメイクするから、シャツ脱いで」
「分かった」
言われるがままに
「ゴクリ……樋口サン……やっぱり凄い筋肉デス」
「セクシーだよねぇ。乳首弱いけど」
「はぅっ!」
悪戯っぽい表情で
「にーちゃん可愛い」
「あとで覚えてろよ
「はいはーい。じゃあメイクするよー」
ヘアバンドで髪をアップにされてからパフと呼ばれる化粧道具で粉をはたかれる。
メイクの達人である
そしてクリーム状の何かを手で塗り広げ、俺の顔に広げていった。
「小麦色に見えるダークスキンのクリームを塗ってぇ……うーん、半端だと気持ち悪いし、もう身体全部塗っておこうか。背中も含めて。
「あいあいさー♪」
2人は実に楽しそうにメイクを進めていった。チューブからしぼり出したクリームを上半身全体に塗ったくられて肌の色が変わっていく。
なんだか演劇をやる前みたいだ。やったことないけど。
「よし。次は~」
髪をアップにしたままネットのようなものを被せてヘアピンで固定する。
そして金色が眩しいカツラを押っ被せて、それもピンで固定された。
「おおっ、すっごい似合ってるぅ」
「にーちゃん金髪褐色でもやっぱり格好いい♡」
「格好いい、デス…」
「ワイルドな兄ちゃん素敵だよ~。そんでぇ、後はこれを付ければ完璧に別人のできあがりだね」
「それは?」
なにやら複雑な模様のシートを取り出した
少し眺めていると、なんだかタトゥーのようなものだと思い当たる。
「あ、これもしかしてシールタトゥー?」
「正解~♪ こいつを腕に貼り付けておけばもうにーちゃんの原型残ってないよ」
「うーむ、なるほど」
「ほらほら、腕出して」
上半身裸の状態で腕まで褐色になるクリームを塗られた俺の腕にいそいそとシールと貼り付けていく
随分と手慣れているようだ。
「なんだか随分慣れてるな」
「ふへへ~。今日の為に何度か練習してきたもんね」
「念入りだなぁ」
そうこう話しているうちにあっという間に貼り付けが終わり、乾くまでしばらく時間を置くことになった。
「それじゃあその間に
「そろそろ髪は仕上がったかな?」
そういえば先ほど
「お待たせ」
「できマシた……」
「おお、2人とも可愛い~~っ」
2人ともカラコンでも入れているのか目の色が違い、見た目の印象は普段とかなり違う。
「なんかさぁ……こうして髪色を近くしてみると、二人って凄く似てるよね」
「そ、そうかな……」
「コハちゃんと
確かに。
そうなってくると遠縁の血縁者と言っても疑われないし、実際に姉妹と名乗っても差し支えない。
それくらい二人はよく似ていた。
性格も性癖も、姿も似ているとなると、本当にそうだったとしても不思議ではないな。
「そいじゃあにーちゃんもカラコン入れようか」
「マジか。コンタクトレンズなんて入れたことないぞ」
「怖いけど慣れればなんてことないよー」
恐る恐るまぶたを指で引っ張って広げながら指を眼球に触れさせた。
「ふうぅ……んぅ、なんか変な感じだ……サングラスみたいに視界の色が変わるかと思ってたけど、案外変わらないんだな」
「真ん中の部分は色が付いてないヤツだからねぇ。
「凄いね。ちょっと悪そうな感じがワイルドで素敵だよ」
「そうかな。極悪人に見えたりしないか?」
「順平ちゃんはお顔が優しいからすぐに分かるね」
「そうか、それなら良かった……
「はぁ、はぁ……ご主人様、素敵、デス……。寝取られモノの同人誌に出てきます」
「おいそれ褒め言葉じゃないからね」
「あ~、でもなんかそれっぽく見えてきたかも、寝取られものに出てくるチャラ男だよねぇ」
「なんか急に俺が極悪人に思えてきたぞ」
「ちょっとスチール写真の撮影してみる?」
「スチール写真?」
「なんちゃってAVのパッケージみたいな。にーちゃんちょっと悪そうな顔してみてくんない?」
「悪そうな顔ってどんなんやねん」
「おお、いいねぇ♪ なんかそれっぽいよぉ」
シャッター音を鳴らしながら
「ちょっと首に舌を這わせてみてぇ」
「
「はぁ、はぁ、平気、デス……むしろ大歓迎」
「すっかりノリノリだな……」
「嗚呼、私、今から寝取られマス……ご主人様に調教されて、
なんかヘンテコな脳内劇場が始まっているが、段々恥じらいを捨ててきた
流石は現役のモデルだけあって一つ一つのポーズが異様に決まっている。
「それじゃ2人とも私達が準備した服に着替えてね」
撮影に満足した
「うわ……こ、これ着るんだ」
「どうせ変装するなら普段の
普段の
しかし
そしてボトムはちょっとかがむだけで下着がハッキリと見えてしまうマイクロミニスカート。
「おお、すっごいエロスだ」
着替え終わった2人の姿はバリバリのパリピである。
胸が大きい2人なのでその姿は異常にエロい。
「こ、これで出歩くんだ……想定してたのとちょっと違う……は、恥ずかしい」
「ニット帽を深めに被って前髪で隠せばそんなに分かんないって」
「露出、多め、デス」
「
「逆に姿勢が良すぎて目立つから、少し猫背を意識するといいかもよ」
「分かりまシタ」
「そして~~、これが露出プレイの極めつけだあああ」
しかし通常のものとは異なり、クロッチ部分に穴が空いて何かを填め込むようになっていた。
「こ、これってもしかして」
「そうっ、ここにローター仕込んでにーちゃんがコントロールするのっ!」
「今度私達もやってみようね♡」
悪ノリが加速した2人が出したアイデアで、これでもかと性癖を詰め込んだ露出プレイ。
俺達の大冒険が始まる。