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第※※話 初めての羞恥プレイ?


 紗理奈さりな小春こはるの共同リクエストによって露出プレイ、というか羞恥プレイをすることになった俺達。


 外でエッチなことをすることろ露出プレイと言うべきか、羞恥プレイと言うべきか。


 そんな違いすらも曖昧な初心者の俺達である。程良く楽しんで程良く気持ち良くなれば良かろう。


 最悪俺の快楽は二の次でいい。


「さて、ここら辺で良いかな」


「ふう、ふぅ……は、恥ずかしい……。これだけで濡れてきちゃった」


「興奮、してきマシた……」


 桃色のため息を付く二人は同時に同じ表情でうっとりとしている。


 こうしてみると本当に姉妹のように良く似ているな。


 ぱっと見だと髪色と僅かな背丈の違いくらいでしか区別が付かないぞ。


 春休みの繁華街は中々に人で賑わっている。

 地元では誰に遭遇するか分からないので、かなり離れた場所にやってきたが、知り合いなんてどこでバッタリするか分からないのが世間の狭さというものだ。


 俺達3人の見た目は普段のそれとはかなり様相の違ったものになっている。

 鏡で見たけど本当に誰なのか分からないレベルで別人だ。


 黒髪は金髪になり、肌はサーファーのような小麦色。

 腕には厳ついタトゥーが貼り付けてあって、確かに見た目はゴッツいチンピラだ。


 如何にも女を好き勝手食ってそう……っていうのが有紗の感想である。姉ちゃんに見せたら爆笑されたからな。

 今度この姿で小春こはるの寝取りプレイでもやってやろうか。


 寝取りも寝取られも嫌いだが、プレイの一環ならOKだ。まあそれでも盗られる方は勘弁である。

 俺ってば根本的にそういうのに免疫がないからな。


 以前悪友から借りたエロ同人を見せられて酷いトラウマになったものだ。 

 実際起こったら正気でいられる気がしない。


「はぁ……ドキドキする」

「興奮してるのか小春こはる


「うん……。ちょっとしてる……でも怖いから、側にいてね。エッチなこといっぱいして良いから」

「もちろん。こんなエロくて可愛い女の子放置したらあっと言う間に拉致られちまう」


 ただでさえ小春こはるは男を惹き付けやすくて普段から難儀しているのだ。

 こんなドエロくて、しかもローターまで付けてる変態プレイをしていると知られたらレイプどころでは済まなくなる。


「俺も興奮してる」


 小春こはるの耳元に俺の興奮を伝えて尻を撫でる。


「ひゃ♡ じゅ、順平ちゃん……」

小春こはる、可愛いなお前」

「ご主人様、紗理奈さりなも可愛がって、くだサイ……」


「たまには悪っぽい乗りも悪くないな」


「興奮、しマス……」


 両手に花。まさしくこの言葉がぴったりだ。エロい服を着てローターを仕込んだ2人の美女をはべらせて肩を組む。


「そろそろローターにスイッチを入れてみようか」


 繰り返すがここは春休みの繁華街だ。

 バレたら洒落にならない場所で背徳的な快楽に興じる俺達は、他人からみれば度しがたい変態だろう。


「心配しなくても周りは気が付いていないよ。さあ、デートの始まりだ」


 今、スイッチを入れた。二人の頬が赤くなり、息が弾む。


「きっと……そんなことないのにぃ……今まで以上に見られてる、気がしちゃう」

小春こはるは可愛いからなぁ」

「みんなおっぱいが見たいだけだよきっと」


「そんなことないな。俺がナンパ師だったら胸がなくても捕まえちゃうぜ」

小春こはるちゃん、とっても綺麗……」

紗理奈さりなちゃんだって」


「そうだぞ紗理奈さりな。お前だって良い勝負できてるぜ」


「嬉しい、デス……でも、負けてない、とは言ってくれない、ノですね」

「それは年季の違いだな。俺が小春こはるをどれだけ好きか知ってるか?」


「じゅ、順平ちゃん……」


「ハッキリした物言い、とても、好ましい、デス……変なおべっか使う男、信用、できない」


 ある意味で劣っているとハッキリ言われたにも等しいが、紗理奈さりなにとっては好ましい発言に聞こえたらしい。


「ふぅ」

「気持ち良いか小春こはる?」

「う、うん……ドキドキして、頭が変になりそう。もうちょっとくっ付いて、いい?」

「もちろん良いぞ。紗理奈さりなももっとこっちに来いよ」


 2人を強く抱き寄せて肩から腰に手を回す。


 背丈が近いからこそできる身体の寄せ方。


 腰の振動が伝わってくるようだ。

 俺はスイッチを少し強めに作動させて引き続き町を練り歩いた。


「さて、まずは小春こはる。あそこのカフェに飲み物を注文しに行こうか。注文は、お前だ」

「う、うん……分かった」


 赤面する小春こはるの腰を撫でる。ヘソ出しのシャツがチラリと覗き、露出された素肌が風にさらされてプルプルと身体が震えた。


(ああ、恥ずかしいよぉ……みんなが見てる気がする。こんなエッチな格好で、こんなにエッチなもの中に入れちゃって……変態さんみたいだ。あ、でも……順平ちゃん……興奮してる)


「お、気が付いたか小春こはる。お前が可愛いから興奮してきた。早く買ってこようぜ」

「う、うん♡」


 可愛い小春こはるに勃起不可避だ。それを少し悔しそうに見つめる紗理奈さりなのお尻にもそっと触れる。


「まだ嫉妬するには早いぞ紗理奈さりな。お前は俺に気に入られなきゃいけない。安易な優しさは望んでいないだろう?」

「はい♡ きっと、ご主人様の寵愛、勝ち取りマス……」


 小春こはると共に進んで前へと出る紗理奈さりな


 カフェショップの店員は俺達の平均身長の高さにちょっと驚いた様子で見上げる。


「い、いらっしゃいませ。ご注文お決まりですか?」


「は、い……んっ♡」


 ローターのレベルをまた少しアップさせる。

 ムイムイと音が鳴り始め、そろそろ耳を凝らせば外周に聞こえ始めるレベルだ。


「えっと、ロイヤル、ミルクティの、ホット2つを、持ち帰り、でぇ♡」

「それカラ……、エスプレッソ……」


「か、かしこまり、ました……(ドキドキ)」


 店員の女の子、恐らくは高校生くらいの女の子だろうか。恐らく何かに気が付いたか。

 赤面して息を弾ませる小春こはる紗理奈さりなに視線が釘付けだ。


「ご、合計で1370円です」


 小春こはるは財布を取り出すが手がおぼつかない。

 それを紗理奈さりながそっと支えてサポートする。


 微笑ましい光景だ。やっていることが鬼畜なだけに悪人になった気分だ。


 エロ同人によくある展開である。まさか本当にやってる奴がいるなんて思うまい。


「あ、あの、大丈夫、ですか?」

「はい、大丈夫、です……ん」


「あ、あうあう……」


 俺は店員の女の子に視線を送って口元に「内緒」のサインを送る。

 コクコクと必死に頷く女の子に微笑み掛けて、注文した飲み物を受け取って店を出た。


 さて、楽しい時間はまだまだ続くぜ。



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