外でエッチなことをすることろ露出プレイと言うべきか、羞恥プレイと言うべきか。
そんな違いすらも曖昧な初心者の俺達である。程良く楽しんで程良く気持ち良くなれば良かろう。
最悪俺の快楽は二の次でいい。
「さて、ここら辺で良いかな」
「ふう、ふぅ……は、恥ずかしい……。これだけで濡れてきちゃった」
「興奮、してきマシた……」
桃色のため息を付く二人は同時に同じ表情でうっとりとしている。
こうしてみると本当に姉妹のように良く似ているな。
ぱっと見だと髪色と僅かな背丈の違いくらいでしか区別が付かないぞ。
春休みの繁華街は中々に人で賑わっている。
地元では誰に遭遇するか分からないので、かなり離れた場所にやってきたが、知り合いなんてどこでバッタリするか分からないのが世間の狭さというものだ。
俺達3人の見た目は普段のそれとはかなり様相の違ったものになっている。
鏡で見たけど本当に誰なのか分からないレベルで別人だ。
黒髪は金髪になり、肌はサーファーのような小麦色。
腕には厳ついタトゥーが貼り付けてあって、確かに見た目はゴッツいチンピラだ。
如何にも女を好き勝手食ってそう……っていうのが有紗の感想である。姉ちゃんに見せたら爆笑されたからな。
今度この姿で
寝取りも寝取られも嫌いだが、プレイの一環ならOKだ。まあそれでも盗られる方は勘弁である。
俺ってば根本的にそういうのに免疫がないからな。
以前悪友から借りたエロ同人を見せられて酷いトラウマになったものだ。
実際起こったら正気でいられる気がしない。
「はぁ……ドキドキする」
「興奮してるのか
「うん……。ちょっとしてる……でも怖いから、側にいてね。エッチなこといっぱいして良いから」
「もちろん。こんなエロくて可愛い女の子放置したらあっと言う間に拉致られちまう」
ただでさえ
こんなドエロくて、しかもローターまで付けてる変態プレイをしていると知られたらレイプどころでは済まなくなる。
「俺も興奮してる」
「ひゃ♡ じゅ、順平ちゃん……」
「
「ご主人様、
「たまには悪っぽい乗りも悪くないな」
「興奮、しマス……」
両手に花。まさしくこの言葉がぴったりだ。エロい服を着てローターを仕込んだ2人の美女をはべらせて肩を組む。
「そろそろローターにスイッチを入れてみようか」
繰り返すがここは春休みの繁華街だ。
バレたら洒落にならない場所で背徳的な快楽に興じる俺達は、他人からみれば度しがたい変態だろう。
「心配しなくても周りは気が付いていないよ。さあ、デートの始まりだ」
今、スイッチを入れた。二人の頬が赤くなり、息が弾む。
「きっと……そんなことないのにぃ……今まで以上に見られてる、気がしちゃう」
「
「みんなおっぱいが見たいだけだよきっと」
「そんなことないな。俺がナンパ師だったら胸がなくても捕まえちゃうぜ」
「
「
「そうだぞ
「嬉しい、デス……でも、負けてない、とは言ってくれない、ノですね」
「それは年季の違いだな。俺が
「じゅ、順平ちゃん……」
「ハッキリした物言い、とても、好ましい、デス……変なおべっか使う男、信用、できない」
ある意味で劣っているとハッキリ言われたにも等しいが、
「ふぅ」
「気持ち良いか
「う、うん……ドキドキして、頭が変になりそう。もうちょっとくっ付いて、いい?」
「もちろん良いぞ。
2人を強く抱き寄せて肩から腰に手を回す。
背丈が近いからこそできる身体の寄せ方。
腰の振動が伝わってくるようだ。
俺はスイッチを少し強めに作動させて引き続き町を練り歩いた。
「さて、まずは
「う、うん……分かった」
赤面する
(ああ、恥ずかしいよぉ……みんなが見てる気がする。こんなエッチな格好で、こんなにエッチなもの中に入れちゃって……変態さんみたいだ。あ、でも……順平ちゃん……興奮してる)
「お、気が付いたか
「う、うん♡」
可愛い
「まだ嫉妬するには早いぞ
「はい♡ きっと、ご主人様の寵愛、勝ち取りマス……」
カフェショップの店員は俺達の平均身長の高さにちょっと驚いた様子で見上げる。
「い、いらっしゃいませ。ご注文お決まりですか?」
「は、い……んっ♡」
ローターのレベルをまた少しアップさせる。
ムイムイと音が鳴り始め、そろそろ耳を凝らせば外周に聞こえ始めるレベルだ。
「えっと、ロイヤル、ミルクティの、ホット2つを、持ち帰り、でぇ♡」
「それカラ……、エスプレッソ……」
「か、かしこまり、ました……(ドキドキ)」
店員の女の子、恐らくは高校生くらいの女の子だろうか。恐らく何かに気が付いたか。
赤面して息を弾ませる
「ご、合計で1370円です」
それを
微笑ましい光景だ。やっていることが鬼畜なだけに悪人になった気分だ。
エロ同人によくある展開である。まさか本当にやってる奴がいるなんて思うまい。
「あ、あの、大丈夫、ですか?」
「はい、大丈夫、です……ん」
「あ、あうあう……」
俺は店員の女の子に視線を送って口元に「内緒」のサインを送る。
コクコクと必死に頷く女の子に微笑み掛けて、注文した飲み物を受け取って店を出た。
さて、楽しい時間はまだまだ続くぜ。