こんなのってあるのか、こんなことって、いけない事じゃないのかな、、
チラチラ脳裏をかすめたけれど。
大介さんは、私の髪をそっと撫でながら、
「いずみちゃんは、きれいだ、、眠ってたから、脱がせちゃったよ、、抱いて、お風呂もね。
いずみちゃんみたいにキレイな体、僕は初めてだよ。
妬ける、いずみちゃんの旦那さんに、毎晩、毎晩、いずみちゃんを抱いていたんだろ、、妬ける。」
その夜、私は、いっぱい、いっぱい感じました。
自分の体の芯が熱くなって、しびれて、頭の中が空白になって、体の芯から何か熱いものが、溢れてしまうのも、感じました。
私は、大介さんの匂いも、声も好きです。
細くて長い指も。舌先でツツと撫でながら、その細い指は、私を探って。
全部、全部、大介さんのする事は好きです。
夫と同じような事をするのに、とても幸せで、うっとりして、何をされてもいいとさえ、思っていました。
大介さんは27才。洋服を着ていると痩せてみえますが、裸になると、すごい筋肉質でした。
そして、夫は、どうだったのか、思いだそうにも、思い出せません。
きっと、私のことですから、興味の無いものには、蓋をしていたのでしょうか。
夫とは、いつも、早く終わってと願っているのに、大介さんとは、もっと、もっとと願っていました。
意外にも、罪悪感はありませんでした。
理恵が、相性って、あるのよ。素晴らしい二人なのに、いざベッドとなると、全く、いかさないカップルもあるみたいよと言っていた意味がよく解りました。
これだけは、やってみなければ判らないことよね、、そのように言っていた意味も、大介さんに抱かれて、私は初めて、すっかり理解できました。
私は、知らずに声もあげていて。
自分は感じる、しっかり感じるのだと、嬉しくなりました。
(つづく)