祖母、母、義姉は、驚き、次には、さらにさらに、私を憐れんだようだ。
「いずみちゃんは、美人で、色白で、、お料理も上手、それに、知られてないけど、若くして、すごい投資家よ、
自信持ってね、、心配ないのよ、
まだ、いずみちゃんは25才、若いもの、、
また、きっと、こんどは、浮気なんてしない真面目な人、現れるから、、ね、、大丈夫よ、、」
義姉は、子供が3人いる。
何を言ってもダメならば、口を閉じようと私は考えてしまう。
絵描きさんを好きなんて、現実離れした話。
理恵さんに、そんな従兄弟さんいたかしら?
いずみは、少し、まだ、おかしいのね。
この3人、私の極々、近い、家族の女性3人は、、結婚して、すぐ妊娠したらしく、私が8か月は、結婚生活を過ごしていて、妊娠しなかった事に、ある疑惑を抱いているようだった。
女好きの男だった、外に子供が二人いて、養育費を払っていて、まだ31才なのに、、さらに、浮気をしていて。
もしかしたら、いずみとは、何もなかったのではないか。
そもそもが、高校生ぐらいには、誰それの男が好きとか、あって当たり前なのに、何にもなくて、ぼんやり、のったり大学を卒業して、
それまで、何処か特別なところへ出掛けたりもせず、
変わっている。
いずみは、変り者。
ずっと、理数系だけは、抜群に出来て、百点しかなかったはずよね。
でも、国語とか、その系統は、何故、解らないのと不思議な位、25点とか、ひどくて。
暗記のとこだけ丸で。
先生に、本、つまり、小説などは読まないのですか?って、いつも言われた。
少し、お話、つまり、恋愛小説なんかを読ませてみたら? 高校生の時の先生は、そう言ったの。
3人は、話が盛り上がっている。
義姉は、兄と結婚して、立て続けに、男、男、女と産み、鼻高々で。
兄は、自分が私とだけの兄妹なので、できたら、沢山子供が欲しいと言ったとかで。
義姉は、健康的な体つきで。
顔は少しマズイが、素直で、、それは、兄が結婚すると両親に話した時に言った言葉。
顔はマズイけれど、真面目で素直で良家の出身で、何よりも、健康体。
私だって、スポーツはしてないけど、色黒ではないけれど、健康体よ、
それに、素直よ、ぱっと良家ではないけれど、悪家でもない。
義姉は自信満々の風で。
(つづく)