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第31話  相性 No.22ー21

 祖母、母、義姉は、驚き、次には、さらにさらに、私を憐れんだようだ。


「いずみちゃんは、美人で、色白で、、お料理も上手、それに、知られてないけど、若くして、すごい投資家よ、


自信持ってね、、心配ないのよ、


まだ、いずみちゃんは25才、若いもの、、


また、きっと、こんどは、浮気なんてしない真面目な人、現れるから、、ね、、大丈夫よ、、」


義姉は、子供が3人いる。

何を言ってもダメならば、口を閉じようと私は考えてしまう。

絵描きさんを好きなんて、現実離れした話。

理恵さんに、そんな従兄弟さんいたかしら?

いずみは、少し、まだ、おかしいのね。



この3人、私の極々、近い、家族の女性3人は、、結婚して、すぐ妊娠したらしく、私が8か月は、結婚生活を過ごしていて、妊娠しなかった事に、ある疑惑を抱いているようだった。


 女好きの男だった、外に子供が二人いて、養育費を払っていて、まだ31才なのに、、さらに、浮気をしていて。


 もしかしたら、いずみとは、何もなかったのではないか。


そもそもが、高校生ぐらいには、誰それの男が好きとか、あって当たり前なのに、何にもなくて、ぼんやり、のったり大学を卒業して、


それまで、何処か特別なところへ出掛けたりもせず、

変わっている。

いずみは、変り者。

ずっと、理数系だけは、抜群に出来て、百点しかなかったはずよね。

でも、国語とか、その系統は、何故、解らないのと不思議な位、25点とか、ひどくて。

暗記のとこだけ丸で。

先生に、本、つまり、小説などは読まないのですか?って、いつも言われた。

少し、お話、つまり、恋愛小説なんかを読ませてみたら? 高校生の時の先生は、そう言ったの。


3人は、話が盛り上がっている。

義姉は、兄と結婚して、立て続けに、男、男、女と産み、鼻高々で。

兄は、自分が私とだけの兄妹なので、できたら、沢山子供が欲しいと言ったとかで。

義姉は、健康的な体つきで。

顔は少しマズイが、素直で、、それは、兄が結婚すると両親に話した時に言った言葉。

顔はマズイけれど、真面目で素直で良家の出身で、何よりも、健康体。


私だって、スポーツはしてないけど、色黒ではないけれど、健康体よ、

それに、素直よ、ぱっと良家ではないけれど、悪家でもない。

義姉は自信満々の風で。









       (つづく)

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