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第35話  ナルシスト No.22ー3

 その日は福岡に出張しているはずで、急ぎ電話がほしいとメールをしておいたが、電話がきたのは、夜10時過ぎ。

転勤になったことを話し、これからは遠距離恋愛になるのねと言うと、マサルは笑った。

半分笑いながら、


「遠距離恋愛なんて、俺には関係ないな、、これで、尚(なお)とは、さらばにするか、、」


「えっ? ! それって、それって、、そんな」


そんな簡単に別れるとか、そんな事あるのだろうか。 マサルは重ねて、


「尚と結婚するつもりも無かったし、、わざわざ、交通費かけて、する、必要ないし。

俺さ、やりたい時にやれなきゃ、彼女を持つ意味無いし、、。

尚は、いい体してるからさ、また、彼氏出来るよ。じゃあな。」



私は涙も出なかった。驚いてしまって。


マサルの前に、学生時代に何人かの男性と付き合ったけど、、そんな、簡単な別れ方は無かった。

私も、相手も、沢山の時間を費やして、考えて、悩んで、別れた。


このまま、付き合っていても、先に希望はないとか、基本的に望むところが違うとか。



くそー! くそったれ!マサルのヤツ。

体だけが目当て?

それは正しかったんだなぁ。


えーと、4月から6月、3か月で終わりか。


何回会ったかな?

1回目のデートの時から、、ホテルで

仕上げだった。


すごい上手で、今までの人達とは、全然違って、すごい上手で。

私は、違う世界を感じて。





     (つづく)

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