その日は福岡に出張しているはずで、急ぎ電話がほしいとメールをしておいたが、電話がきたのは、夜10時過ぎ。
転勤になったことを話し、これからは遠距離恋愛になるのねと言うと、マサルは笑った。
半分笑いながら、
「遠距離恋愛なんて、俺には関係ないな、、これで、尚(なお)とは、さらばにするか、、」
「えっ? ! それって、それって、、そんな」
そんな簡単に別れるとか、そんな事あるのだろうか。 マサルは重ねて、
「尚と結婚するつもりも無かったし、、わざわざ、交通費かけて、する、必要ないし。
俺さ、やりたい時にやれなきゃ、彼女を持つ意味無いし、、。
尚は、いい体してるからさ、また、彼氏出来るよ。じゃあな。」
私は涙も出なかった。驚いてしまって。
マサルの前に、学生時代に何人かの男性と付き合ったけど、、そんな、簡単な別れ方は無かった。
私も、相手も、沢山の時間を費やして、考えて、悩んで、別れた。
このまま、付き合っていても、先に希望はないとか、基本的に望むところが違うとか。
くそー! くそったれ!マサルのヤツ。
体だけが目当て?
それは正しかったんだなぁ。
えーと、4月から6月、3か月で終わりか。
何回会ったかな?
1回目のデートの時から、、ホテルで
仕上げだった。
すごい上手で、今までの人達とは、全然違って、すごい上手で。
私は、違う世界を感じて。
(つづく)