目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報
闇令嬢、憧れの魔法騎士になる~家の恥だと言われたので、飛び出して自分の力で生きていきます~
闇令嬢、憧れの魔法騎士になる~家の恥だと言われたので、飛び出して自分の力で生きていきます~
厳座励主(ごんざれす)
異世界恋愛ロマファン
2025年06月17日
公開日
7.7万字
完結済
この国では、扱える魔法の色によって、個人の価値が決まる。 もっとも尊ばれるのは『赤』――炎や雷などの自然魔法を扱い、国の守り手である魔法騎士に必須とされる色。 貴族の令嬢リシェルは幼い頃から騎士に憧れ、魔法の才能に夢を抱いていた。 けれど魔法色判定の日、彼女に与えられた色は、人々から忌み嫌われる『黒』だった。 「黒なんて、呪いと死を呼ぶ色よ!」 「うちの家名に泥を塗った恥さらしが……!」 家の中で人目に晒されぬよう幽閉され、生涯を閉じるだけの運命。 だが、絶望の淵にいた彼女の前に現れたのは、自らを『闇の精霊』と名乗る黒いモフモフの獣。 「お前の魔法は、世界にたったひとつの“闇”だ」 その言葉を聞いてリシェルは思う。 夢を諦めるのは、まだ早い。 実家を飛び出し、名前も身分も偽って、リシェルは騎士団試験に挑む。 誰にも言えない闇の力を手にして。

第1話 その日、私は『黒』と呼ばれた

loading