とても勉強になる論文でした!ありがとうございます!
コンテンツにおける小児性愛や性的マイノリティの扱いがきわめてセンシティブとなっている現代において、男の娘は最後の砦なのかもしれません。
先生の鋭い論文を読ませていただいて、一つ先生に論じていただきたいテーマで、もしよろしければ言及していただきたい小説があります。
山本弘氏の『プラスチックの恋人』です。成人女性の人間の目線で少年(男の子)型のアンドロイドを性的に買う、というストーリーなのですが、これが成人男性が少女型のアンドロイドを性的に買う内容だった場合、これがはたして倫理的に許されることなのか、についてお尋ねしたいのです。
『プラスチックの恋人』では、あくまで少年型とはいえロボットなので、そんなにセンシティブな扱いにはならない。しかし、もし成人男性が少女型のアンドロイドを性的に買う内容だと、一気にセンシティブになりかねない風潮があるのではないか、という考えがわくのです。男女平等やフェミニズム論が絡んでくることになるのか・・・。本来、アンドロイドであるのだから、非実在青少年にもあたらず、成人男性が少女アンドロイドを性的に買う話は書いていいはず。だけど、私の感覚でいうとそれは許されないような印象があるのです。この『プラスチックの恋人』論に関しては、私は読んでからしばらく考え続けて答えの出ない難問なので、是非先生に論じていただきたいです。また、新しい論文を読ませていただけること、楽しみにしております!
四森