この課外学習が始まるよりずっと前、あたしはこの初川忍者屋敷にあたしが多くの情報を隠しているという情報をこっそり流しておいた。あたしが花染より初川を信頼していることは花染家の人間なら誰もが知っているから信憑性は高かったろう。
なぜそんなことをしたかと言えば無論情報を手に入れようと考える愚者を逆に捕まえようとしたからだ。あたしの敵を確定させ、ストレス解消のおもちゃを手に入れるために。
「ランッ♪ランランランランランッ♪ララララランランランッ♪」
ああ、それにしても良かったぁ。こんなに潤ったのは久しぶりよ。ありがとう湯鏡先生、貴方のおかげであたしはリラックスできたわ。貴方にしたことがR18すぎて描写できないのが残念だわ。まぁお姉ちゃんを誘拐しようとした奴は万回拷問されても許されない罪なんだからちょっとあたしのストレス解消に使っても問題ないわよね♪
「ルルルル~~~~ララララ~~~~~あたしはいつでもお姉ちゃん推し~~~~」
ああ、それにしても湯鏡先生のあの喘ぎ声、恥も外聞も捨てて許しを請う様、錯乱しながらも生きたいという魂を存分に感じられたわ。
そうよねぇ、あたしが探偵やってるのは敵に思う存分『お仕置き』が出来るって言うのが理由の一つなのに最近は我慢しすぎていたわ。9歳なんだからもっと自分を解放するべきだった。
『お願い、なんでも話すから!!夢邦様に忠誠を誓うから……だからもう助けてください!!』
『ええ、そう言うこと言う人って大抵狸なのよねぇ……あたしの信頼を得たいならもっともっとあたしを愉しませてもらわないと』
『止めてぇぇぇ!!!!!』
まだ先生を解放してないから後でまた遊べるし……うふふ♪
お姉ちゃんたちの姿が見えた。
「あっ、夢邦お帰りなさい」
ん?お姉ちゃんの機嫌がやたらいいわね……と言うかあたしと入れ替わったことバレてるのか…まぁ良いけれど。
「ただいまお姉ちゃん」
「機嫌良さそうだけど何かいいことあったの?」
「ええ、まあね……さて、そんなことより」
さっきから感じているわよ、緊張と希望を持った視線をね。
「縁和、あんたあたしに何か話があるのかしら?」
「あ……ああ」
お姉ちゃんと龍虎が縁和を支えるように後ろに回った。二人とも暖かい瞳で見つめている。
………なるほどね。
ちっ
「夢邦……実は俺…………」
言いづらそうに口をつぐんだ。だが私に何かを訴えかけようとする瞳は変わらない。
「………俺………俺……………」
「縁和、あたしは今とっても気分が良いのよ。そんなつまらない顔している奴の話を聞いて気を害したくはないわ」
「は?」
「それにあんたの話を聞いたらこの課外学習をきちんと終わらせる時間が無くなりそうだわ……だから今は黙ってなさい」
「あ…ああ」
「ちょっと夢邦。縁和君は夢邦に大事な話が」
「分かってるわよお姉ちゃん……だから縁和時間と場所を変えましょう」
「時間と場所?」
「今夜うちに来なさい。場所は覚えているわよね」
「ああ」
「晩飯もご馳走してあげるからお腹空かせてきなさいよ………で、それまでに覚悟もキッチリ決めておきなさい。
あたしもあんたに渡すものがあるからそれまでに準備しておくわ」
縁和は少し驚いた様子を見せたが数秒後こくりと頷いた。
「分かった」
「楽しみにしているわよ」
龍虎は首を傾げ、お姉ちゃんは少し緊張した様子で「まさか……お泊りになるのかな?」なんて呟いている。
さてと……今夜一区切りつけるとしましょうか。
~~~~~~~~~~~~
一方
「出して!!出してください!!裸踊りでも全裸土下座でもなんでもしますから!!!ここから出してください!!
いや、真っ暗で何にも見えないし動けないし………いつまでこんなことが続くの!!??嫌だぁぁ!!!」
湯鏡先生は真っ暗な部屋の中で絶叫を続けていた。