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第150話  ホームセンターは成金の香り


「う……うおおお…………」


 俺は預金通帳に並ぶ9桁の数字に、しばし絶句していた。

 夢幻さんから、約束通り1億円が俺の口座に振り込まれていたのだ。

 ネットオークションでちまちまと小遣い稼ぎをしていた俺が、気付けば億万長者だ。


「1億……1億かぁ……」


 1億円あれば、ほとんどなんでもできる。

 なんでも買える。

 どこにだって行けるだろう。


 ちょっと前までだったら、諸手を上げて万歳三唱。この金を一生分もたせる為の計算なんかして、毎月15万円で過ごせば一生働かないで生きられる――とかなんとか、そんなことばかり言っていたはずだ。


 だが、今の俺にはもっと大切なものがたくさんある。

 金は大切だが、手段でしかない。


「さらに、時間もない……か」


 ひとりごちてから、お金が振り込まれたのを確認したと、夢幻さんにお礼の電話を入れた。

 ちょっと興奮気味に喋ってしまったからか、夢幻さんは売ってくれるならまだまだ買うぞと笑ってくれた。

 俺は、金が必要な時は迷わず売りますと答えた。

 まあ、すべてはヒトツヅキ次第だ。このヒトツヅキが無事に乗りこれたら、残った精霊石はいくつか売ったっていい。


「あ、そうだ。ヒトツヅキなんですけど」

「ああ、もうすぐだって言ってたな。どうした?」

「なんかこう……攻略法みたいなものありませんかね。今回、うちのスポットはほぼ全員うちの仲間だけで戦うことになるんで、死者とか出したくありませんし。精霊石はできるだけ用意する予定で、ディアナの他にもう一人エルフも派遣されてくるらしいんですが……」


 ヒトツヅキについて、こないだ会った時に少しだけアドバイスを貰ったが、しかし、今回難しいとされる『此岸Globe‐めぐりtrotter』のヒトツヅキ。もっといろいろ聞いておいたほうがいい。少なくとも夢幻さんは、一度『此岸めぐり』をクリアしているはずなのだから。

 本当は、直接会って聞きたいところだが。


「死者? 死んでもあの世界なら生き返るし、ギリギリまで突っ込んで戦えば多分大丈夫だぞ」


 かるーいノリでサラッと答える夢幻さん。

 いやいや。


「死んでも生き返るのは、僕とハイエルフのディアナだけって話しでしたでしょう? そりゃあ、僕自身はガチでやる予定ではありますけど、僕一人頑張っても――」

「クラン登録してんだろ? クラン登録したNPCは蘇生可能だぞ」

「え」


 なんだって?


「そりゃそうだろ。そうじゃなきゃ、ハードモードすぎる。もちろん、蘇生場所は神殿になるから、戦線復帰までに時間がかかるというデメリットがあるが」

「えっと……それ、マジ話ですか?」

「マジもマジ。だって、俺も1000年前に戻った時にクランメンバーに入れてもらって、そこで一度死んで体験したから間違いねーよ」

「なんてこった……。いや、ありがとうございます」


 正直に言うと、まだ全員をクランメンバー登録しているわけではなかった。

 俺自身、そこまでクランを重要視していなかったというのもあるが、定番の言い訳として、単純に考えることが多すぎて頭が回っていなかったのだ。

 妖精(小)も、登録したNPCは生き返れるとか教えてくれれば良さそうなもんだ。

 が、しかし、これで勝率がグッと上がるだろう。


 もちろん、死んでもらっては困る。作戦上は誰も死なないようにやる。

 この1000年の間に仕様変更されてないとも限らないってのもある。

 それに、メンバーにこのことを教えるべきかという問題もある。

 教えたとして、最後の一線で「死んでも生き返る」となれば、どうか?

 火事場のクソ力が出なくて、結局負けたりするんだろうか。

 まあ、そこまで厳密に考える必要はないかもだけど、結果として死なないなら、本人たちにも教える必要はないかもしれない。

 というか、それを言って信じられるだろうか。

 生き返るから死を恐れず戦えと?

 うーむ。

 二重の意味で、教える必要はない……ような気がする。


 今、あの世界には俺のクラン、つまりアルテミスだけが唯一無二のクランである。

 そのクランメンバーは戦闘で死んでも蘇ることができる。

 じゃあもし、メンバーが1000人くらいになったとしたら? その1000名が自覚的に死んでも蘇ると知って、戦うんだとしたら? つまり、相打ちでも上等として、戦争なんかしたら?

 おそらく世界がとれてしまう。

 死んで蘇るのが神殿ということは、どんな場所にでも行けてしまう。城の奥深くに潜入して、王族を殺して自分は自殺したら、それだけで完全犯罪が成立してしまうだろう。

 復活は、それほど強い。強すぎる力だ。

 1000年前のゲーム時代には、オマケ要素でしかなかったのかもしれないが、今、この時代ではトップ級のチートになる。


「……肩の荷が降りたような気分です。ヒトツヅキ対策も、あくまで誰も死なないのを前提に考えていましたから」

「ま、死なないほうがいいのは確かだけどな。NPCでもおそらくデスペナルティはあるはずだし……ええと、デスペナは確か能力がほんの僅かに下がる……だったはず」

「能力ですか。まあ、それぐらいで済むなら、全然問題にならないでしょう」


 とにかく、死なないなら良いことだ。

 なにがどうってより、俺自身の精神衛生上。

 クマの時、マリナが死にかけて本気で焦ったからな。もうあんな思いはたくさんだ。


「ああ、それと魔術だが、お前まだ『世界の理ザ・プリンシプル』が残ってるんじゃないか?」

「世界の理?」

「スキル欄にないか?」


 スキル欄、つまり天職板のスキルの項目のことだろう。


 ある。

 確かにある。

 ていうか、最初からある。


「『世界の理ザ・プリンシプル』と『異世界旅行ザ・ジャーニー』ってのもあります。二つとも謎のスキルで困ってたんですよ、そういえば」


 と言いつつも、実は別に困ってもいなかった。なんだかよくわからないものに関しては、ファンタジー世界だしな……と諦めていたのだ。


「『異世界旅行』はそのまんま、人間が異世界に遊びにくることができるようになるスキルだよ。それがないと、基本的には行き来はできねぇ。まあ、プレイヤーには標準装備のもんだから、気にする必要はないな」

「薄々、そうではないかと思ってました。やっぱそうなんですね」


 あの鏡を使えるのは俺だけで、いままで何人かに試したが、誰一人あの鏡を渡ることはできなかった。夢幻さんと奥さんは、鏡を渡る為になんらかの手段を使って精霊を騙したとかなんとか言っていたんで、一筋縄ではいかないのだろう。なんせその為に祝福を捨てたという話だったしな。


「それと、『世界の理』だが、これはプレイヤーが初心者のうちに付与される、ボーナススキルだ。お前、そろそろ初心者ってレベルでもないだろうし、消えててもおかしくないんだが、たぶん魔術スキルがほとんど磨かれてないから、残ってんだろう」

「確かに魔術はまだまだ勉強しはじめたばかりですが……」


 ボーナススキル? そんな良さそうなものだったのか?


「厳密にはどういうものなんです?」

「現実世界には魔術なんてものないだろ? だから、プレイヤーが初心者のうちは、魔術が発動しやすくなるよう『世界の理』で補正されてるんだよ」

「つまり?」

「お前でも、ちょっとコツを掴めば強力な魔術が使える」

「マジですか……」


 この日、何度目かの「マジか」を呟いた。1億円入ってくるわ、人間は生き返るって言うわ、魔法使いになれそうだわで、いろいろキャパオーバーしちゃいそうだ。


「ああ、なんだったら俺が教えてもいいしな、魔術。これでも俺は当時は稀代の天才と言われてたんだぜ」

「あっ、それはぜひ教えてほしいです」


 夢幻さんがじきじきに時間を作ってくれるという。

 シャマシュさんに教わっているが、魔術に関してはNPCから教わったほうが良いとのこと。もともと魔術が得意な種族から教わっても、なかなか捗らないとかなんとか……。シャマシュさんの場合、エロすぎて集中力に欠くというのは実際にある。いや、それは関係ないか。

 とにかく、教えてくれるってんなら教わりたい。


 そして、数日後にまた会う約束をして電話を切った。

 夢幻さんは暇……ってこともないかもしれないが、俺との用事を優先してくれるんで甘えてしまっている。だってずっと年上だし、年上には上手く甘えればいいってブラック企業の先輩も言っていたし、問題ないだろう。


 次は買い物だ。

 とりあえず、ヒトツヅキで使えそうなものは片っ端から買って、持っていくつもりだ。

 実際になにが使えるかはよくわからない。使えると思って用意したもので、案外ダメだったりすることもあるだろう。

 だが、よほど高いものならともかく、ホームセンターで買えるようなものなら、揃えてみてもいい。前線だけでなく、後方部隊への支援物資だって必要だ。

 なぁに、金ならある。


「さーて。買うでぇ。買いまくるでぇ」


 俺は銀行でお金を降ろして(今だかつてない大金!)、ホームセンターへ向かった。

 ある程度のものは向こうで用意できる。木材なんかは有り余るほどあるし、石材も比較的安価で手に入る。そこらへんは、うちのドラゴンやシャマシュさんの召喚魔獣の活躍も大きい。重量物の運搬で苦労しなくて済むから。


 だが、細かいものは日本で買ったほうが良い。

 特に、ネジやクギ、ボルトなんかは工作精度も強度も値段も、なにもかも日本で買ったほうが上だ。

 もちろん、大親方に頼めば近いものが作れるだろうが、それは人材の無駄遣いというものだ。刀鍛冶にクギを打たせる必要はない。


「クギにネジにボルトナット……、ハリガネ。番線も買ってみるか――」


 カートに躊躇なく放り込んでいく。

 なにが必要になるかはわからない。とりあえず持っていけば、誰かがナイスなアイデアを思いつく場合だってある。


「ブルーシート。発電機も案外安いな。ガソリン入れる携行缶もいくつか買っておこう。あと、ポリタンクで灯油も運ぶとして――」


 野営陣地造りにブルーシートは絶大なる威力を発揮するだろう。

 発電機は使いみち多い。燃料であるガソリン運ぶのはちょっと面倒だが、普通に買えるものの中では最強に近い物資だ。ガソリンそのものも、発電機以上に威力を発揮する物資。うまく使えば気化爆発を起こしたりもできるのかもだが、少し調べたら難しそうだったんで諦めた。エトワあたりに知識入れて試すという手もあるが、まあ、そんな危ない橋を渡る必要もないだろう。

 灯油は灯油で使いみちが多い。余ったら石油ストーブ用にしてもいい。これから冬も来るって話だしな。


「土のう袋はがさっと山盛り買っとこう。あと、スコップも必要かな――」


 今回、モンスターの誘導用に土や岩で壁を作る予定なんで、土のう袋は絶対に必要だ。

 もちろん、麻袋を向こうで買ってもいいのだが、こっちで買ったほうが安いし素材的にも強かろう。惜しみなく使えるしな。


「工事現場用の照明も売ってんのか。これも買いだな――」


 発電機も買ったし、暗くなってからの戦いもあるだろう。

 すでに向こうでは篝火の用意をしてあるが、いちおう買っておこう。夜間にはモンスターが湧かないという話もあるが、戦闘が長引いて夜になってしまうこともあるだろうから。

 ディアナの照明魔法も含めれば、これで夜間でもかなり明るくなるはずだ。


「あとは、医薬品もある程度。というか知識がねぇから、清潔にして保全ってくらいしかわからんな――」


 基本は応急処置の為の道具だ。

 包帯、ガーゼ、清潔なタオル、洗浄用の水、ビニール袋、消毒薬。

 実際には、怪我の対処となるだろうから、一番大事なのは洗浄と止血となるはずだ。

 いずれにせよ、大怪我をした場合は、魔法に頼る以外ない。


「ロープは向こうでも手に入るけど、こっちのは素材が違うし、いくつか買っていくか――」


 一度買っておけばロープは長くいろいろなことに使える。

 破壊鉄球用にワイヤーを注文したが、普通に太いロープでも問題なかったかもしれない。


「鉄球を吊るのに、いちおう太いシャックルなんかも買っておこう――」


 ワイヤーとの接続部に必要になるかもしれないんで、カゴに入れておく。


「セメント、コンクリートか……。これも買ってみよう。くそ重いが――」


 今回のヒトツヅキには直接関係ないかもしれないが、なにかに使えるだろう。

 どうせ、騎士隊の宿舎も作るんだしな。


「地下足袋は動きやすいって聞いたことあるな。サイズごと揃えてみるのは面白い――」


 靴の性能は戦闘力に直結する……とまでは言わないが、補正効果があるのは間違いない。

 動きやすくて滑らず軽い。そういうものがベストだ。

 そこそこ脚が守れるならもっと良い。

 そこで地下足袋である。土方や鳶のお兄さんが履いているアレだ。

 先っぽに鉄心が入っている、安全地下足袋なんてのもあった。

 ひとまず20足ほど買ってみよう。


「ガムテープにビニール紐。こんなのも使いみちあるだろう――」


 …………すごい量になってしまった。

 トラックをレンタルしてまるごと一杯分である。

 料金は50万円を超えてしまった。


(通販使えばよかったな……)


 と思ってみたところで、後の祭り。店も店長まで出てきてお祭り状態だ。

 個人でこんな店やれるほど買う客は、ほとんどいないだろうからな。


 トラックを借りて家まで運ぶ。

 店の人が二人もついて手伝ってくれたんで、実家の庭に商品を運び入れるのは、比較的早く終わった。

 ホームセンターの店員が帰ってから、荷物を異世界へ運び込んだ。

 二階の部屋まで運ぶより鏡を持ってきたほうが早かったんで、1階の居間まで鏡を運んで、そこからすべての商品を運びこんだ。母親が日勤で不在で良かった。

 かなりしんどい作業だったが、残りの買い物は通販だけでいい。


「さーて、一休みといきたいところだが、通販のほうも注文しておこう」


 破壊鉄球用のワイヤーはすでに注文してあるんで、それ以外の商品を買う。


「これこれ、ポチッと」


 だいぶ前に買うか買うまいか悩んだ末、結局買わなかった防刃シャツを注文。

 しかも思い切って50枚。

 あの世界では、優秀な革製の防具が手に入るんで、防御力だけで言えば、あえて日本で買う必要はないのかもしれない。科学力だって、実は向こうのほうが上なんだから、向こうの魔法の防具なんかが手に入るなら、本来はそっちのほうがいいのだ。

 とはいえ、だ。

 それでも、できるだけのことはしておきたい。金で買える安全ならなおさら。

 そもそも魔法の防具なんて簡単には手に入らないのだしな。


 クロスボウを買う。

 前に一度買っているが、こんな武器でもなにかの足しになるだろう。新人さんでも扱えるだろうしな。サンプルとして大親方に渡して、量産化して売るのもいいかもしれない。まあ、いちおうバリスタが存在する世界だし、クロスボウと言ってもさして有り難みがないかもしれないが。


 さらに、コンパウンドボウという弓を注文した。

 力が一番強いものを選ぶ。80ポンド。よくわからないが、強けりゃ強いほどいいだろう。

 使うのはみんな女性とはいえガチ戦士。引けないということもあるまい。

 なんだったらシェローさんに使ってもらってもいい。

 矢も一緒に注文するが、矢尻に関しては、殺傷力が上がるように大親方にカスタムしてもらってもいいだろう。

 価格は高めで、1丁でザクっと10万円。思い切って10丁オーダーする。

 こういう注文履歴がバレたら国に目を付けられそうだな。まあ、大丈夫だろうが。


 さらに、いくつかの商品を注文。

 エフタが来たら売るものも、いっしょにポチっておいた。




 ◇◆◆◆◇




 それから数日は、荷物が届いたり、土木工事の指示をしたり、作戦を考えたりと慌ただしく過ぎていった。

 夢幻さんとの魔術勉強会も行った。

 魔術の真髄は『化学を魔力を使ってその場で再現する』というのが本質らしい。

 つまり、火が熾る過程を知っていれば火が出るし、曖昧な知識では火は出ない。

 要するに、そういった知識の積み重ねで強力な魔術が放てる……ということらしい。

 夢幻さんが言うには「このゲームはそういうお勉強もできるゲームっていう触れ込みで人気があった」からなのだそうだ。

 この世界で魔術師が少ない理由がなんとなくわかるな。


 それにしても、お勉強のできるやつが強い魔法使いになれる……か。なるほど、それなら俺でも頑張れそうな気がしてくる。

 俺が火を起こす魔術をすぐに使えたのは、火が起きる原理を知っていて、さらに「世界の理」をまだ持っているかららしかった。


 まあ、いずれにせよ化学のこと、それ自体はサッパリわからない。高校では一年のときに化学の授業があったような気がするが、まったくさっぱり一つも記憶に残っていない。

 夢幻さんにはいくつか使えそうな魔術……というか反応式と実験動画を見せて貰ったんで、ちゃんと理解すれば使えるようになるだろう。

 ふっふふ。急に使えるようになれば、みんなの驚く顔が目に見えるようだぜ。


 そんな風に慌ただしく日々を過ごして、5日目。

 ヒトツヅキまではおそらくあと3日といった所で、ワイヤーが届いた。俺はそれを死にそうな思いをしながらなんとか異世界に運び(重量50キロもあった)、シェローさんの家まで転がしていった(ワイヤーは巻かれてあるんで、転がして運べる)。

 破壊鉄球そのものは、大親方がすでに完成させており、クレーン台座もいちおうできあがっている。あとは試験を行って、本番までにブラッシュアップすれば完成だ。


 そんなころ、ようやくあの男がマリシェーラからやってきた。

 草原の土を掘り返して作業する俺たちのところに、空から重低音を響かせながら、一機の小型飛空艇が降り立つ。

 申し訳程度のプロペラと、意味あるのか不明な帆が張られた、空飛ぶ船。


 これが例の魔導具というやつなのだろう。道具という規模じゃないが、ソロ家の財力ならこんなものまで手に入るということか。まあ、たしかにこれなら遠くの街からでもひとっ飛びだろう。


「やあ、エフタさん。おひさしぶり。まさか、こんなすごい船を持ってるなんてさすがですね」


 銀髪をなびかせて、お久しぶりなエフタが搭乗口から降りてきたんで話しかけた。


「お久しぶりです、ジローさん。騎士隊の噂、マリシェーラにまで届いていますよ。店も立ち上げたそうじゃないですか」

「おっと、さすがに情報が早いですね」

「こういう商売ですから。……それよりヘンリエッタ姉さんはどこです? 間に合わなかったら殺すと言われて文字通り飛んできたんですから――」


 エフタが若干ビクビクと周囲を見回し、ヘティーさんを探す。

 てか、ヘティーさん怖えよ。殺すって……いや、うちの姉にもよく似たようなこと言われたっけ。

 姉ってそういうものなんだよなぁ……。



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