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第9話

「うわぁ、素敵ねえ」


セラフィナが描いた3着のドレスのデザイン画を見て、ナディアは目を輝かせた。


「他にもいくつか考えたんだけどぉ、これを元にナディア様の意見を聞いて修正していこうと思ってるのぉ」


純白のドレスは、上半身にはレースがあしらわれ、ハイネックで袖が長く、胸元に宝石がちりばめられている。背中は肌がうっすら見える上品な透け感のハイネックレースで、後ろ姿が綺麗に見えるようフリルスカートの裾は3メートルと長く設定されている。


パーティーのお色直しで着るドレスは、淡いピンク色で肩の部分は空いているが、二の腕から手首までふわっとした袖があり、鎖骨より下の胸元はレースのリーフ柄があしらわれている。スカートは広がっておらず、体の線に沿った細見のシルエットでシンプルに見えるが、腰元にあるふわっとした大きな花びらのような形に結んだリボンが華やかに見せている。


絵本の少女のドレスを参考にしたドレスは、鎖骨を覆う胸元には黄色のレースでできた小花がちりばめられ、ぽわんとしたチュールのライトブルーの長袖に、キュッと引き締まった薄紫色のウエストのリボンはスカートの下の方まで伸びている。ふわっと広がるライトブルーのスカートには、白いレースの花柄が上品に見えるよう描かれている。背中側は、編み上げ紐で引き締め、シルエットが細見に見える工夫がされている。絵の要素を全て取り入れ、更にセラフィナのアイディアが加わったドレスを見て、ナディアは頬を緩めた。


「これ以上言うことはないわ。本当にどれも可愛くて素敵よ」


「ありがとう、ナディア様。じゃあデザインはこれでいくわねぇ。レイ様のスーツもナディア様とお揃いなるようにデザインするからねぇ」


ウンディーネとソフィーは、デザイン画とナディアを交互に見て目を輝かせた。


「全部似合うよ、ナディア!」


「想像するだけで麗しいですぞ」


「レイ様のデザインは後にするとしてぇ、そろそろパーティーの段取り、準備物、やることとか決めていかないとねぇ。ナディア様、ここからが本番よぅ」


「ええ、頑張らないとね」


「そうだわぁ。ダンスも踊らないとだったわねぇ」


「ダンス?」


ナディアが首を傾げる。


「ボク、ナディアと踊りたーい」


「お前と踊ってどうする。主君とナディア様が踊るのじゃ」


「えー。ナディアはボクと踊りたいよね?」


ウンディーネが上目遣いでナディアを見上げてくる。ナディアは苦笑を浮かべて頬をかいた。


「えっと、踊れたらいいんだけど、私、ダンスの経験が全くなくて、一度も教わったこともないの。パーティーの準備もしながら後3カ月でマスターするのは無理よ」


「パーティーといえばダンスなのよぅ。主宰が踊らないパーティーなんてないわよぉ。それも新郎新婦なのにぃ。ナディア様、ダンスのレッスン頑張ってみない?」


セラフィナの温かい手に頬を包まれ、妖艶な笑みで微笑まれたナディアは、思わず頷きそうになってしまう。そこへソフィーが割って入って、セラフィナをナディアから引きはがした。


「無理強いをするでない!」


「え~、だってぇ、きっとレイ様はナディア様とダンスしたいはずよぅ」


「そんなのは知らぬ。ナディア様が無理だというならやめるべきじゃ」


「そうだよ! セラフィナ、無理強いは良くないと思うな」


ソフィーとウンディーネに反対され、セラフィナはぷくっとむくれたように頬を膨らませた。


「わかったわよぅ。ナディア様、本当にダンスしないの?」


「申し訳ないけど、できる気がしないわ……」


俯くナディアの顎をセラフィナが持ち上げ、優しく微笑んだ。


「分かったわぁ。主宰のダンスなしで、お客様にたくさん踊ってもらうことにしましょう。催し物も用意してお客様を楽しませる工夫をすればいいわぁ。」


「ええ。ダンス以外の準備なら頑張れるわ」


ソフィーがナディアの顎を掴んでいるセラフィナの手を振り払い、ウンディーネがセラフィナの腰に抱き着いて引っ張った。


「んもう、私とナディア様の会話を邪魔しないでよぅ」


「近すぎるのじゃ!」


「そうだ、そうだ! みんなのナディアなんだから独り占め禁止!」


バチバチと火花を散らす3人を見て、ナディアはくすっと微笑んだ。




細い三日月が夜空に浮かび、遠くで梟の鳴く声が聞こえてくる。レイヴノールは執務室の窓を開けて星の瞬く夜空を見上げた。


「はあー。とんだ失態だった。でも、ナディアの寝顔も、花束を喜んでくれた顔も可愛かった」


「主、何をしている?」


突然背後にディランがあらわれ、レイヴノールは勢いよく振り返った。


「うわっ、急に入ってくるなよ」


「ノックしたが返事がなかったのだ。それより、今日の分の仕事は終ったのか」


「ああ、さっきな」


レイヴノールは机の上にきれいに整頓された書類の山を指差した。


「これがサイン済みギルド加盟店の各店舗の売上表、こっちが修正した新しい輸入品と輸出品の品目で、ここにあるのが取引先への書信。これは明日送っておいてくれ」


「分かった。約束のものだ」


ディランが、レイヴノールに3枚の紙を手渡す。


「こ、これは、ナディアのドレスのデザイン画!」


レイヴノールは満面の笑みでデザイン画を掲げ、一枚一枚じっくり見ていく。


「明日、セラフィナが仕立て屋に持っていくようだから、それまでは預けておく」


「んー、分かったー」


デザイン画に夢中で気のない返事をするレイヴノールを、ディランは呆れ顔で見て部屋を出た。



✳ ✳ ✳ ✳ ✳ ✳ ✳



それからナディアは、セラフィナが用意してくれたタスクリストに従い、パーティーの準備に追われる日々を過ごした。招待状を送り、来賓のリストを作成し、名前と家門、ハウゼン家との関係性を頭に叩き込んだ。

料理やデザートのメニューを料理長と話し合ったり、侍女長とパーティー会場になる広間の飾り付けの打ち合わせをしたりしながら、毎日があっという間に過ぎていった。



その間社交界では、仮面男爵が結婚式で仮面を脱ぐという噂に尾ひれがついて回り、仮面をつけていた理由と素顔について様々な憶測の交じった噂が飛び交っていた。

ひとつは、素顔は誰もが恋に落ちるほどの美形で、求婚状が殺到するのを防いで愛する女性を自ら探すため、仮面をつけていたというもの。

一方、何らかの理由で顔に醜い傷を負い、結婚相手が見つかるまで隠していたが、相手がその傷を愛で受け入れたことで、仮面を取る覚悟ができたという美談も語られていた。 


招待状が送られてくると、仮面男爵だけでなく、結婚相手のシュペルツ侯爵家長女「ナディア・シュペルツ」についても、噂話が広がっていった。 

シュペルツ侯爵家の令嬢はタリアしかいないものだと思っていた貴族たちは、これまでナディアが表に出てこなかった理由をあれこれ憶測し始めた。

シュペルツ侯爵の前妻の娘で、美しすぎるために侯爵が表に出さず邸宅内で大事に育てていたのではと言う者や、可憐なタリア嬢に嫉妬した醜い姉がタリア嬢をひどくいじめたため、シュペルツ侯爵によって邸宅に閉じ込められていたのではという者たちが噂話に花を咲かせていた。



シュペルツ家のリビングルームで、ソファに座ってライラと紅茶を飲んでいるタリアは、苦い表情で結婚式の招待状をローテブルの上に放った。


「身代わりがばれたのに、殺されないでよくもこんな招待状を送ってきたものね」


「どこの家門のパーティーに行っても、仮面男爵と結婚相手の噂話ばかりよ~」


「せっかく仮面男爵も私の姉も醜いって広めたのに、仮面男爵の方は皆ロマンスばかり求めて美談にしちゃうのよ。まあ、あの亡霊のことだけは、醜い印象の噂が広まったからまだ良かったけど」


「噂が広まりすぎて、たかだか男爵のために上流階級の貴族が集まるかもしれないってサーブル様が仰ってたわ~。体面もあるからサーブル様も出席するそうよ~」


「あんなのでも一応、お父様の娘なんだから仕方ないわよ。でも出席した方が、恥をかく哀れな姿が見られて面白いかもしれないわね」


キャハハハ、ホホホホホと甲高い声で笑うタリアとライラの声が室内に響いた。



✳ ✳ ✳ ✳ ✳ ✳ ✳



結婚式と披露パーティーの前日、ナディアは侍女長をはじめ、使用人に大広間の飾り付けの指示を出し、セラフィナがデザインしたドレスや髪飾りやネックレスなどの宝飾品の最終チェックをしている内に、一日があっという間に過ぎていった。


満月になる一歩手前の明るい月が、ナディアの部屋に差し込む。ドレススタンドに飾られている純白とスカイブルーと淡いピンクのドレスが、月明りを受けて輝いて見える。


「明日、本当にこれを着るのね。セラフィナのデザイン力もすごいけど、こんな質の良い生地に、飾りの宝石も高価なものがたくさんついていて、相当高価だったはず。旦那様のお力もさすがだわ。でも、こんな豪華で素敵なドレス、私なんかが着こなせる気がしない。胸も貧相だし、足も腕もガリガリだし、この髪色だし、きっと変に思われる……。それに、パーティーの準備も何回も確認したけど不安でしょうがないわ」


ナディアは絵本と女神リディスのネックレスを手に取り、目を閉じる。


「お母様、リディス様、明日はどうか式とパーティーが滞りなくできますように、見守っていてください」


緊張で眠れないと思っていたが、思っている以上に体は疲れていたようで、ナディアはベッドに入るとすぐ眠りに落ちていった。




翌朝、空が薄っすらと明るくなり始めた頃、ソフィーとセラフィナとウンディーネに起こされたナディアは言われるがまま湯浴みをし、オイルマッサージを受け、化粧とヘアセットをしてもらい、純白のドレスに着替えさせられ、ヴェールも被せられた。


ぼうっとしている間に仕度が終わり、ナディアは気づいたらエントランスの外に出ていた。エントランス前に馬車が止まっており、馬車の扉の前に数日振りに見るレイヴノールが立っていた。


白地に金色のリーフの刺しゅうがほどこされているジャケットと白のパンツ姿で、ネイビーブルーの猫っ毛をオールバックにしているレイヴノールに、ナディアは釘付けになって目が離せなかった。

レイヴノールも、いつもはおろしている白髪を高く結い上げ、純白のドレスに身を包んだ姿のナディアを穴が開くほど見つめた。


「主、エスコートを」


「ナディア様、そろそろ行きますぞ」


ディランとソフィーに言われ、レイヴノールとナディアははっと我に返った。


「ナディア嬢、お手を」


レイヴノールが手を差し出し、ナディアがそっと手を乗せる。2人は向い合せに座り、ソフィーが長いドレスの裾を持ち上げて馬車の中に押し込んだ。ディランが扉に手をかけ、一礼する。


「では、教会で」


ディランが扉を閉めると御者の合図で馬車は走り出した。


ナディアはいつもとは違う雰囲気のレイヴノールと2人きりになって気恥ずかしくもあり、気まずくもあり、窓の外を見たり、足元を見たり、目を泳がせている。レイヴノールはちらっとナディアを見て、にやけそうになる口元を手で覆い、咳払いをして姿勢を正した。


「ナディア嬢、とてもよくお似合いです」


「あ、ありがとうございます。旦那様も素敵です」


ナディアは俯き、両手でスカートを握った。


「そ、そう言って頂けて、光栄です」


レイヴノールは、煙が出そうなほど耳まで真っ赤になった。


ナディアはスカートについた皺を伸ばしながら、これから始まる結婚式のことを考えた。


お父様とお義母様、それにライラも来ているはずよ。殺されるかもしれなかった私が式を挙げることになるんて思わなかったでしょうね。顔を合わせたら何て言われるか分からないわ。


ナディアは不安と緊張の入り混じった顔で、両手をぎゅっと組み合わせた。


その時、外からわっと歓声が上がり、ナディアは顔を上げて窓の外を見た。

いつの間にか街中に入っていて、道の両脇にずらっと並んだ市民たちが馬車に向かって手を振ったり、花びらを投げかけたりしている。老若男女、笑顔で領主の結婚を祝っている様子にナディアは目を丸くした。


「市民は結婚式にも披露宴にも参加できないですが、ある商人たちから領主の結婚のお祝いをするための祝祭を開きたいとの申し入れがあって、それを許可したんです」


「旦那様は市民の皆さんから慕われているのですね」


「そうだといいのですが。祭りを盛り上げるために、教会の行き帰りは街中を通ってくれと言われましてね。ナディア嬢、もしよろしければ皆に手を振ってください」


「あっ、はい」


これまで注目されたことのないナディアは、歓声を上げてこちらを見ている市民たちにぎこちない笑顔で手を振った。レイヴノールは反対側の窓を開けて、外に突き出すようにして手を振り続けた。、


祝祭ムードの街を抜け、小高い丘の上にある教会につくと、近道をして先回りしていたディランとソフィーが出迎え、司祭に控え室へ通された。


「ルカン大司祭様、ハウゼン男爵様とナディア侯爵令嬢をお連れしました」


司祭が声をかけ、ドアを開ける。

淡い緑色の長髪をひとつに束ね、白衣に身を包んだルカンが、親しげにレイヴノールに手を振った。


「レイヴノール様、この度はご結婚おめでとうございます」


レイヴノールが一礼をし、ナディアも頭を下げる。


「ありがとうございます。司式者も務めて頂き、感謝しています」


「いえいえ。そちらが新婦のナディア様ですね」


ナディアは胸に手を当て、膝を折り曲げる。


「ご挨拶が遅れました。ナディア・シュペルツと申します」


「ご丁寧にありがとうございます。私は大司祭のルカンです。レイヴノール様とは親しい間柄でして、こうして祝福を授けにきた次第です」


「感謝いたします」


ナディアが深くお辞儀をすると、ドアの向こうから、礼拝堂に移動する時間を告げる司祭の声が聞こえてきた。



ウェーブの長い髪で体を包み、目を閉じて握りしめた両手を天に突き出しているリディス神が描かれたステンドグラスを背に、リディス神の小さな像が施された黄金の司教杖を手にしたルカン大司祭が壇上に立ち、長椅子に座る貴族たちに一礼した。最前列には、シュペルツ侯爵と、肌の露出が多いスレンダーなブルーのドレスを着たライラと、ボリュームのある真っ赤なドレスを着たタリアが座っている。


「只今より、新郎レイヴノール・ハウゼン男爵と新婦ナディア・シュペルツ侯爵令嬢の結婚式を開始します。新郎新婦が入場されますので、皆さん扉にご注目下さい」


ルカン大司祭が揃えた手の平を扉に向ける。ライラとタリアは扉を見るが、シュペルツ侯爵は腕を組んでむすっとした表情で前方を睨んでいる。


扉が開き、一歩一歩ゆったりとした足取りで、レイヴノールとナディアが入場してきた。

おおっ、まあ、という感嘆の声と囁き声が、長椅子に座る貴族の間から次々と漏れ聞こえる。


「おふたりともなんて美しいのかしら!」


「醜いという噂はなんだったんだ」


「あら、仮面男爵様は髪の色も変えられたのね」


「ネイビーブルーの髪色も素敵。ああ、素顔があんなにお美しいなんて!」


「シュペルツ侯爵はあんなに美しい娘を隠していたのか」


「閉じ込めたくなる気持ちも分かるな」


ライラは扇子で口元を隠すのを忘れ、ぽかーんと大きな口を開いてレイヴノールとナディアを見つめている。タリアは、ステンドグラスから差し込む光を受け、輝く白のスーツを身にまとうレイヴノールから目が離せず、鼓動が高鳴るのを感じていた。


「あんなに美しい方だったのね。あの方の隣には私の方がふさわしいわ」


タリアの呟きが耳に入ったシュペルツ侯爵は、顔をしかめてレイヴノールとナディアへ目を向けた。


「あれが本当にハウゼン男爵だと? それにあいつ、別人ではないか」


目を見開くシュペルツ侯爵に、ライラは大きく頷いた。

レイヴノールとナディアが壇上の前に立つと、ルカン大司祭が2人を見て微笑んだ。


「おふたりの新たな門出へリディス神の代身として、私ルカン大司祭が祝福を授けます」


水盆を持った司祭がルカンの隣に立つ。ルカンは水盆の聖水を手につけ、2人にパラパラとふりかけた。司祭が壇上を去ると、ルカンはレイヴノールへ視線を向け、司教杖を頭上に掲げた。


「新郎レイヴノール・ハウゼン、あなたはいついかなるときも新婦ナディア・シュペルツを愛し続けることを誓いますか」


「誓います」


ルカンは頷き、今度はナディアの方を向いて同じように司教杖を頭上に掲げた。


「新婦ナディア・シュペルツ、あなたはいついかなるときも新郎レイヴノール・ハウゼンを愛し続けることを誓いますか」


「……」


ナディアは押し黙り、不安そうな顔でステンドグラスに描かれているリディス神を見上げた。

誓いの言葉を口にしないナディアに、来賓の貴族たちは顔をしかめてひそひそと話し始める。

レイヴノールが心配そうにナディアの顔を覗き込み、囁いた。


「ナディア嬢、形式的なものですので」


ナディアがルカンに目を向けると、ルカンは微笑みながら頷いた。

ナディアは目を伏せて硬い表情で口を開いた。


「誓います」


ルカンは微笑み、ざわついている来賓席に目を向けた。


「皆様、静粛に。それでは、新郎新婦、向かい合って誓いの口づけをお願いします」


(ええっ!? 口づけ? 聞いてないわ) 


体を硬直させたナディアはレイヴノールを見上げた。レイヴノールが一歩近づき、ヴェールをそっとめくって後ろの方へ持ち上げる。

ほんのり頬を染めたレイヴノールは、ナディアの顔をじっとみつめた。

ナディアは顔を赤らめ、目をギュッと閉じた。心臓がドクン、ドクンと大きな音を立てる。

レイヴノールはナディアの顎をそっと親指で持ち上げてゆっくりと顔を近づけていった。


「振りだけですから」


レイヴノールは囁くと、唇が触れる寸前で離れてナディアの顎から指を離した。ナディアがおそるおそる目を開けると、レイヴノールは既にルカンの方へ体を向けていた。


(口づけをする振り、だったのね)


ナディアはふうと息を吐き、さっとルカンの方へ体を向けた。

ルカンは司教杖を天高く掲げ、声高々に宣言した。


「リディス神の名のもとに、本日、新郎レイヴノール・ハウゼンと新婦ナディア・シュペルツは永遠の夫婦となりました。皆様、祝福の拍手をお願い致します」


礼拝堂は拍手に包まれ、結婚式は幕を閉じた。









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