和叶眠隣
BL現代BL
2025年06月30日
公開日
1.8万字
完結済
触れなかったはずの指先が、香りで重なる時、心の奥に火が灯る。
新人調香師・光希と、“香りの詩人”と呼ばれる天才調香師・誉。
ふたりのあいだに流れたのは、言葉よりも確かな「香りの余韻」。
肌の奥に眠る記憶、触れられなかった欲望、交わらなかった視線──
それらすべてが、一本の香水に落ちていく。
これは、香りでしか触れられない感情が、静かに満ちてゆく物語。
第一章:トップノート―香りは、嘘をつけ
第一章:トップノート―香りは、嘘をつけない