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第19話

19話 元アサシン、この世界を学ぶ。


 最近の俺は、みそらと共に図書館で、この世界のことを知るために勉強をしている。

(みそらは、テスト勉強と言うのをしているようだ)

 この世界の人達は、分からないことがあると、とても親切に教えてくれる。

(俺の外見が、外国の人に見えるからなのかもシれんが)

 そう言えば、こんなこともあった。

 ドコの国の出身なのか? 尋ねられた時に見せてもらった地図は、俺の知らない地図であり、ルノーン界の国名はどこにもなかった。

 そんなこともあり、今日も夕食後に、みそらと図書館で書物を読んでいると、誰かに呼び掛けられたようだ。

「バートくん、この前された質問なんだけどね。少し意味が違うかも知れないんだけど?」 

 俺を見付けて、しつちょうさんが俺のところに来てくれた。

 みそらに聞かれないように、なんとなくをよそおい、しつちょうさんを別の場所に誘導した。

「近いのは異世界転移とか、タイムパラドックスとか、タイムトラベルと言う、超常現象みたいなものなのかなぁ?」

 しつちょうさんにも分からないみたいなのだが、俺にイメージがしやすいように、一緒に考えて教えてくれた。

 しつちょうさんにお礼を伝えて、俺は席に戻り色々と考えていた。

 このことを教えてもらった時、強盗犯の捕縛時に、からだの状態が犯人をやってしまえる状態ではなかったことに、ホッと胸を撫で下ろした。

(ゲントに、今回の任務は暗殺ではないと、言い切ってしまったのに、やってしまっていたらと思うと……汗)

 そのことを知り、まだ俺はしどうに参加していない。

 異世界転移でこの世界に来た俺が、ここに居るのは、この世界にとっても、本当はマズイことなのだろうと言うことは、しつちょうさんの話で俺にも分かった。

(異世界人の行動で、この世界の何かが、変わってしまう可能性があるみたいだからな)

 ルノーン界のことも心配なのだが、今の俺には何も出来ない。

 タクマニイの行動が心配だが、ロギー師匠と他国のアサシン達を信じて、任せることしか、今の俺には出来ない。

(みんな、スマンが頑張ってくれ。死なないでくれ)

 多分……俺も、この世界にいられる時間が限られているだろう。

(時間が終了するまでは、俺もこの世界で出来ることを遂行し、生きて、 生きて、 生き抜いてみせる)

 だが、今回のように俺の大切な人達に何かがあった時は、どうなってしまうのか? 今は俺にも分からないのだがな。


★★★★


 乾かしていた石の確認のために外に出て、石を触り、怪我の状態の確認のために、からだをねじって、空を見上げた。

「ヨシ、いシも乾いたな! からだの状態も良さそうだ」

(ライオンと言う動物の絵が描いてある病院の先生達、ありがとうな!)

 今日も1日、後悔のないように! うまいイモが焼けるように! 気合いを入れて頑張って行くぜ。

「おーい。バート」

(おっ、ゲントに呼ばれたぞ)

「じゃ~、また逢えタらナ。約束は出来んけどな」

 テレビゲームと言う世界からの転移者、アサシンのバート服部は、この世界でヤマシマバアトとなり、時間の許す限り、ヤマシマけ直伝の最高にうまい焼きイモを提供できるように、最高にうまい焼きイモ屋さんを目指す。

(売れ残りが出た時は責任をもって、俺が美味しく、食べちゃうんだけどね。笑)


GAME(現実世界)

シップウ げきれツ アサシンズ マスターズツー

ウエルス国 侵略戦争編!


シップウ げきれツ  アサシンズ マスターズツー(バートルート)勅令 クリア。


バートルート 継続中なのかな?

タクマルート 継続中


REAL(現代日本)

シップウ げきれツ アサシンズ マスターズ外伝!

バート服部 JAPAN編


現代日本での人生をスタート。

やましまバアトになる クリア。

イベントでウエルス兵のコスプレイヤーと会う クリア。

みそらの救出と強盗犯の捕縛 クリア。

⇒ この世界での新たな目標を目指す。

コ、コンテニュー?


 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★


キャラクター紹介1


主人公は、テレビゲームと言う彼にとっては現実の世界から、異世界になる現代の日本へと転移をして来てしまった、バート・服部。

身長185センチ 体重 70キロ 17才の男性である。

異世界である現代日本の言葉では、イケ面と言う部類に入るそうだ。

中性的な顔をしており、髪の毛も長く背が高いのもあり、良く知らんのだがモデルさんと言う職業の方に間違われる。

何故か? 男性からも声をかけられる。

(お酒をたくさん飲む仕事らしい。実話……俺、酒が苦手なんだ!)

元の世界で言えば、踊り子なのか? 吟遊詩人なのか? よく分からん。

※(ルノーン界の飲酒は16才からOKなのだが、現代世界の日本では未成年の飲酒はダメなんだそうだ。 気をつけような!)

任務のために元の世界では、女装もさせられていた時もあったよ。

性格は熱血であるが、その熱血が任務に支障をきたすこともあり、師匠に怒られながら、冷静で居ることを心掛けているのだが……。

師匠のロギー服部と兄弟子であるタクマ服部とバート服部の3人が、服部流派を名乗る、イグニス国のアサシンである。

バートの背中にあるジュりょくインは風と、水?ハテナ である。

最後に俺の特技だが、俺は掃除が得意だ!……それ以外は聞かないでくれ。 


ヤマシマ ゲント

45才である。

バートが転移後に、初めて会った、異世界人となる現代日本の男性である。

身長 175センチ 体重 70キロ

短髪に、ワンポイントでねじりハチマキやバンダナを巻いていることが多く、似合っている。

おもての世界では、焼きイモ屋ゲンちゃんと言う店名で焼きイモの移動販売をしている。

明るく、サッパリとした性格のオッサンである。

だが、裏の世界では冷酷な暗殺者で、顔色を1つも変えずに、暗殺を淡々と遂行する職人、つまり、現代のアサシンである。

娘のみそらと寅さんが好きで、飼い猫の名前も、トラと名付けて可愛がっている。

暗殺組織 しどうの幹部の1人である。


ヤマシマ ミソラ

ゲントの1人娘で、バートにとっては異世界人となる、現代日本の女性である。

母親を亡くしていることもあり、おもての父の手伝いを頑張っている。

おもてのゲント同様に明るく、気配りが出来る16才の女子高校生である。

たまに炸裂する天然ボケが、たまらなくかわいい。

身長155センチ 体重……言えるかぁ~! バスト93センチ ウエスト 60センチ ヒップ 90センチ。

趣味はテレビゲームとコスプレだよ。

突然、父の手伝いをすることになったと言われて連れて来られたバート!

みそらは、昔からの憧れであり、欲しかった兄が出来たようで、日本のことを良く知らないバートの世話をしたがる。

バートが視界に入ると、何かとチョッカイを出してくる。

だが、バートの世話をすることで、みそらの心はキュンキュンしていた。

みそらは、ウエルス国の姫とうり二つなほどにソックリで、バートは驚いていた。

焼きイモ屋ゲンちゃんのアナウンスは、みそらが担当をしている。

当然だが、裏の2人のことは知らない。


ヤマシマ トラ

ヤマシマけの飼い猫である。

みそらが譲渡会で出会った猫で、ゲントに頼み、保護をした猫である。

ヤマシマけの家族となったのがバートより先だったので、バートはトラをトラ先輩と呼ぶ。

トラガラぽかったのと、寅さんが好きなゲントが名付け親だ。

たまに焼きイモ屋ゲンちゃんの招き猫として、貢献をしているようだ。


|暗殺組織 しどう

ターゲット全ての命の炎を吹き消して、煩悩を断ち、安らぎ、悟りの境地、涅槃へと導く|暗殺組織。

現代版の必殺○○にんのような組織である。


みそらのコスプレ仲間

カワシマ リョウ

バートにとっては異世界人となる現代の日本人

みそらとはイベントで知り合い、リョウから声を掛けてコスプレ合わせの相棒としてスカウトをしてみそらとは仲良くなった。

身長158センチ 体重……言いませんよ! バスト90センチ ウエスト58センチ ヒップ89センチ。

髪型はショートヘアの茶髪

実話、バートより年上の19才の大学生である。

趣味はコスプレとテレビゲームとプログラミングです。

普段は真面目な大学生で学業と就職活動に励んでいる。

某ゲーム会社に就職しようと頑張っているため、参加することを決めている、年2回のコスプレイベントを楽しみにしている。


1話から19話までが1章の、サブタイトル 暗殺だけがアサシンのしごとじゃねーんだぜ!でした。


次の20話からは、2章 サブタイトル 帰郷。へ続きます!こちらも宜しくお願い致します。


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