この一言に尽きます。最終章よ……!!!
ご馳走様でした。
キャラクターが本当に魅力的でした。
主人公の悪役令嬢を目指す天然お嬢様。
彼女の真の天性は、その斜め上の想像力や、なんだかんだ自力で道を切り開こうとする胆力でもなく、自覚のない人たらしな部分だと思います。
敵対している者、猜疑心のある者、そもそも人間に興味のない者まで捉えて離さない魅力。
それは取り繕って偽装できるものではないから。
腹黒さが透けて見える万能執事。
感情を見せない彼が揺れる理由。なんでも出来てしまうという器用さは、彼の自信でもあるけれど、世界に物足りなさを感じていただろうと思うから。
お嬢様の天性に振り回されて気がついてしまったのだろうなと思うと、尊いですね。
個人的にお母様をもっと見てみたかった(きっと面白い方な気がします)。
ルチアもローラントもそうですが、王子がこの後どう動くのか、イヅルはどう守りきるのか、気になって気になって仕事が手につきません(笑)
文字数と締切がなければおそらく本作も長編化できる余白が多いのではないかと思います。
もし、もし余裕があれば……!!
続きをお待ちしております。
最後になりましたが、7週連続プチコンテスト、全応募制覇の偉達成、おめでとうございます。
ラストに相応しい最高に面白い物語でした。